575.一つの異常から広がる異常
8月
30日
年齢とともに甲状腺の機能が低下して、
(体が冷える等)
病気ではないですが、
生殖には不利な状態になります。
(TSHが2.5以上)
たとえば、
子供を持ちたいストレスとともに、
脳下垂体から分泌する
プロラクチンが上昇し、
(生理前に胸が張る等)
卵巣の機能を低下させ、
生殖には不利な状態になります。
さらに、プロラクチンは
NK(ナチュラル・キラー)細胞を
活性化する作用もあり、
免疫系を攻撃的にし、
胚を攻撃する状態になります。
また、
甲状腺の機能の低下は、
大脳の血流低下を引き起こし、
抑うつ傾向になりやすくなり、
抑うつ気分では、
細動脈が細くなり、
血小板の凝集能も亢進し、
血液が固まりやすくなり、
胚への血流低下を
引き起こします。
このように、
たとえば甲状腺機能が
少し低下した状態であれば、
抑うつ気分で
胚への栄養動脈は細くなり、
さらに、
血栓傾向になる可能性があるのです。
また、たとえば、
プロラクチン値が
少し高い状態であれば、
NK細胞活性が高くなり、
胚を攻撃してしまう可能性があるのです。
不育症・着床障害の原因の多くは、
ホルモン・免役・精神・凝固系が
複雑に絡んでいるのです。
ですから、
効果的な治療法としては、
心身両面からの
複数の治療を
同時に行う事が
極めて有効なのです。