タクロリムスは、
強力な免疫抑制薬であり、
腎臓などの臓器移植における
拒絶反応を抑制する薬として、
開発されました。
反復着床不全(着床障害)の患者さんで、
Th1/Th2細胞比が高い場合、
移植前より妊娠成立までの期間に、
タクロリムスを服用すると、
少数例の研究ですが、
妊娠率が有意に高かったという報告が、
2015年にありました。
理論的にも魅力的な
臨床研究結果ですが、
日本の医薬品添付文書(公文書)では、
「妊娠又は妊娠している可能性のある
婦人には投与しないこと。(禁忌)」
と書かれていますので、
十分な注意が必要と考えられます。
当院では、免疫検査で
免疫抑制が必要と判断された場合、
子宮内ステロイド洗浄治療と、
ステロイド内服(10mg~15mg/日)治療
を行っています。
他院で不成功が続いている
難治性不育症、難治性着床障害
の方への治療の一つとして、
良い結果を得ています。
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