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538.着床前スクリーニングについて(5)

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538.着床前スクリーニングに...
着床前スクリーニングの問題点は、



「命の選別につながる可能性」と、



「必ずしも正確ではない危険性」です。





まず、倫理的な問題として、

性別や、ダウン症の有無もわかるため、

その取扱い方法については

日本的な十分な検討が必要です。





もう一つの問題として、

正確に、胎児の異常を反映している

わけではないということです。



胚盤胞の外側の胎盤になる細胞を

複数個採取して検査していますので、

それに異常があっても、

胚盤胞の内側の胎児になる細胞は

正常であることも考えられるのです。





高分析能を持つ

着床前スクリーニングのNGS法では、

胚のモザイク

(正常細胞と異常細胞の混合状態)

までわかりますが、



そのモザイク胚を移植して、

健康な正常な赤ちゃんが出生したと、

イタリアの研究グループから

報告されています。

(N Engl J Med 2015)



モザイクは決して稀ではなく、

そのモザイク率の程度によって、

妊娠率や流産率を予測することは

困難である

ことも今年の1月に、

アメリカの研究施設より

報告されています。

(Reproductive Biology and

Endocrinology 2018)


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