アメリカ生殖免疫学会が、
今年9月に、シカゴで開催され、
久しぶりに参加してきました。
シカゴは、アメリカ北部にあり、
ミシガン湖に面して、きれいな都市です。
1993年には、
ヒト生殖センターでの共同研究のため
約7か月間、暮らしていました。
今回が7回目の訪問です。
2001年には、この学会で特別講演者
として招待を受けています。
アメリカの長年の友人とも会い、
懐かしく、楽しい時間でした。
写真は、ミレニアムパークから見た
シカゴの街ですが、
遠くに見える高いビルが
シカゴのトランプタワーです。
学会の内容としては、
不育症・着床障害の
免疫的原因と、その免疫治療法が
報告されていました。
免疫的な治療法として
基本的な
アスピリン治療、
ステロイド治療、
(低分子)ヘパリン治療、
以外に、
免役グロブリン治療、
抗TNFα薬治療(ヒュミラ)、
イントラリピッド治療、
G-CSG薬治療などが
提案されていました。
受精卵が子宮内で育つためには、
子宮内の免役細胞による
子宮内ラセン動脈(細動脈) の
再構築 と 血管新生 が必要である
ことも報告されていました。
1985年に初めて、
この学会で発表しており、
この学会の医学専門誌である
American J of Reprod Immunolの
副編集委員長も長く勤めていましたので、
この間、約30年間の変化もよくわかります。
不育症・着床障害の原因と治療には、
免疫的因子が非常に重要ですが、
それだけでは
実際の治療には不完全であり、
特に精神的因子の
分析・サポートとの併用が
治療効果を高めることは
学問的にも、経験的にも、
間違いないと確信しています。
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