当たり前のことですが、
母体から見て、
精子は 異物 です。
精子と卵子でできる卵(受精卵)も 異物 です。
その 異物 が普通は拒絶されることなく維持されるのが
妊娠です。
妊娠は臓器移植の唯一の例外なのです。
20年以上前のことですが、
腎臓移植のまえに、輸血を受けた患者は、
受けなかった患者に比べて、
腎臓移植の成功率が高いということが、
世界中の研究者から報告されていました。
その理由として
免疫学的な 「寛容」 が誘導されている
からではないかと考えられていました。
2013年3月に、
肝臓移植後の拒絶反応を抑える新手法が開発されたと、
報道されました。
その方法は、
臓器の提供者と移植を受ける患者の
双方のリンパ球と、特殊な抗体を混ぜて培養し、
移植から2週間後に患者の体内に戻すというものです。
これこそが、個別的な 「寛容」 状態
を作っているものと思われます。
まだよくわかっていない
(一般的に原因不明とされている)
不育症と着床障害の原因の大きな部分においても、
免疫システムが
深く関与しているものと、
容易に推測されるのです。
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