「赤ちゃんを殺しちゃうんです」
と、
こんなにも、キツイ言葉で
自分を責めている患者さんがいらっしゃいます。
「流産しました」
という表現では言い表せられない
深い悲しみと
自責の念があるのだと思います。
不育症の患者さんの精神状態を調査した
世界の研究報告によると、
自然流産を経験後、
半年の間に、約11%の女性がうつ病に罹患
Neugebauer, R., et al. JAMA 277(5): 383-388, 1997
反復流産クリニックを受診する患者さんの
約30%は、抑うつ状態~うつ病である
Klock, S. C., et al. Psychosomatics 38(5): 503-507, 1997
反復流産クリニックを受診する
患者さんの不安のレベルは、
精神科の外来患者さんの不安レベルに近い
Craig, M., et al. J Psychosom Obstet Gynaecol 23(3): 157-164, 2002
という研究結果なのです。
不育症、あるいは着床障害の患者さんが、
精神的に、
いかに辛い立場に置かれているのか、
そのことを、
周りの人はどれだけ理解できているのか、
また、
どれだけ多くの患者さんが
自分だけで抱え込んでしまっているのか、
と、
本当に、考え込んでしまいます。
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