金木犀の匂いが漂う庭で、 炭酸水を口に含む。 不安定な秋の空は、 心の中を映しているかのようで。 オレンジ色の花が風に揺れる度に 千紘の心はざわめく。 「いつまで続くのかな」 この不条理で混沌とした日常は。 (早く、帰りたい……) そんな想いを、 しゅわしゅわとした泡とともに一気に飲み干す。 空になったペットボトルのふたを閉めて、 やりきれない思いとともに、 投げやりにゴミ箱に突っ込んだ――。 #オリジナル #小説執筆 シェア Eメール ワオ!と言っているユーザー ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。 ログイン まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。 新規ユーザー登録へ