朝の10分間とCOMMUOVERE
1月
18日
今朝は、6年生の教室に行きました。小学校卒業前のこの時期、6年生に何を届けたらいいか、、、、、なんていう視点で本を選ぶ余裕も無く、今回はただ自分が読みたい!楽しい!と思った本を読ませていただきました。
で、選んだのが
シゲタサヤカ作「りょうりをしてはいけないなべ」講談社
笑いじょうごの鍋が笑うという設定はナンセンスですが、後半の展開がグッとくる本です。
7分間読んであとの3分間は
「翻訳できない世界のことば」エラ・フランシス・サンダース作
前田まゆみ訳
の、ご紹介をしました。
世界のことばの中から、日本語には一言で訳せないことばを集めて、イラストと文字で紹介されています。見開きに一つ、計52個の単語。作者はイラストレーターの20代の女性で、絵の一つ一つに込められた作者のイメージが面白いのです。
この中から
マレー語で、バナナを食べる時の所要時間を意味する「ピサンザプラ」
フィンランド語で、トナカイが休憩無しで疲れずに移動できる距離、という意味の「ポロンクセマ」
そしてイタリア語 commuovere
涙ぐむような物語にふれたとき感動して胸が熱くなる という意味の動詞だそうです。
コンムオーベレ、と、読むそうです。
COMMUOVERE!と、生徒さんが皆さんで復唱してくれました。
最後に、1人の生徒さんが
「『りょうりをしてはいけないなべ』は、最初笑ってしまったけど、コンムオーベレでした。」と、素晴らしい感想でまとめてくれました。
本を通したこんなに楽しい交流をさせてもらえるなんて!本当にありがたい朝の10分間をいただきました。
コンムオーベレということばがあるイタリア語、学んでみたいなー。