青梅
7月
1日
今朝、自室の扉を開けたら、廊下からいい香がする・・何の香だ?寝起きの頭で考えるが、答えなし。
青梅だった。今年も知人宅から届いた。毎年有り難い季節の贈り物。
子供時分、よく青梅をかじったもんサ。母親に「梅雨があけるまで梅を食べちゃ、いけん!」と口が酸っぱくなるほど注意をされた。疫痢だか赤痢だかになるからって。(本当?)
子供にそんな事、待てる訳がない。子供の遊び場は集落の裏山だ。そこが今で云うところのテーマパークだな。山と集落の間に梅や梨や柿や孟宗竹が生えていた。
梅の木を力一杯揺すって、落ちて来た梅は食べられる、と勝手に子供ながらに決めていた。落ちる梅は熟れた梅だからと。
拾った青梅で学ランのポケットは一杯さ。酸っぱあ~!と顔をしかめながらも、ガリガリ食べた。時には塩を持っていて、付けて食べると酸味が弱まる。シイ葉もサズッポもこの時期、塩を付けて食べた。
不思議と遊び仲間の誰かが塩を持っていたもんだ。家からちょろまかして来た塩を新聞紙に包んで、学ランのポケットに。学ランのポケットには何でも入れた。塩も竹の子の煮たのも、青梅も、椎の実も、茹でた蟹も、蒸かした芋も・・・そして子供達全員のポッケに入っていたのは「肥後守(ヒゴノカミ)」だ。これも持っていないと遊びの仲間になれない。肥後守は折り畳みナイフ。・・・・ありゃ~青梅から随分脱線しちゃった、ヘロ。