近所の大型店はもうクリスマスモード。
ハロウィン前のこの時期、例年ならどの大型店にも大袋菓子の特設コーナーが設けられ、にぎわっているものですが、今年はさすがに小さな棚がレジ前に置かれた程度。売り場はコロナ禍の今をよく表していますネ…。
しかーも、店内には既にクリスマスグッズコーナーが登場していました。
「ああ、今年はもう終わるのか」―――「こんな一年(涙)」。そう思うと華やかな売り場に居ながらにしてワタシは突然骸骨に変身。荒野に佇み、暴風に吹かれてしまいました(←余計な想像力)。
そんな自分に、「大丈夫、大丈夫、今年だけだよ!」といつもの確証が微妙な励まし言葉をかけ、ようやく骸骨から人間に戻りました。
物事は必ず2つの面があると常に自分自身に言っているのに、”瞬間骸骨”になる自分は修業が足りないですね。コロナでのおかげで、思いもよらなかった体験ができているのも事実です。そこに注目していこう~。
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私とリチャードさんの対談も読んでみてください!
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アメリカの新型コロナの状況は悪化するばかりで、人とのコミュニケーションもままなりません。そんな隔絶された生活の中、昨日、久しぶりにドアをノックする人がありました。
お向かいさんです。
お向かいさんは若いご夫婦と息子さんの3人暮らし。ご夫婦そろって弁護士という秀才カップルです。
「これ、どうぞ!」
ドアから2メートル距離を取って指をさすのは、我が家のドアの前に置かれた青いバッグでした。
開けてみると、チョコレートやマスク、ビニール手袋、ティッシュなどが入っていました!(上写真)
ジップロックに入れられたマスクやビニール手袋を見ると、わざわざ作ってくれたセットなんだな~と分かるし、自分たちの持っているものを少しずつ分けてくれたのが伝わってきて、心が温かくなりました。
贈り物って、豪華だったりたくさんだったりする必要ないんですね。ただ「あなたたちのことを思っていますよ」ということが伝わって、それに癒されるような贈り物もあるんだと、気付かされた昨日でした。
あたたかい贈り物と、素敵な気付きをありがとう、お隣さん。
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ある店の前に貼られた貼り紙「マスクをしている人は入店禁止」(Facebook:Ben Lewelling氏の投稿より)
ここネバダ州では先週から「公共の場でのマスク着用」が義務化されました。
マスクの感染抑制効果については喧々諤々ありますが、複数の研究団体が有効であると発表しており、さらには約13万人が亡くなったという現状を鑑みると、この正体不明のウィルスについて「やれる事は皆でやってみよう」という気になるもの…なんて思っていましたが、やっぱりアメリカ人はそうはいかない。
マスク着用拒否を叫ぶ人は一定数おり、ネバダ州でも早速「私たちは従わない:マスク反対集会(We Will Not Comply Anti Mask Rally)※」が7/11に開かれます。もちろんこのデモではマスクをつけずに皆で集まって叫び合うんでしょうね…むしろ「飛沫感染祭り」でしょうか。
※ https://www.facebook.com/events/grant-sawyer-building/we-will-not-comply-anti-mask-rally/1249420902098356/
彼らの主な言い分をまとめてみます。
1)義務付けは自由を認めるアメリカの憲法に反する
→死者が約13万人出ている現状ですからね…。何も「外出する時は必ずビキニで」みたいな単なるスケベ趣味な義務を課するわけじゃないんで…。
2)神がくれた呼吸を奪わないで
→呼吸はしにくいけど、呼吸ができないわけではない。しかし一方で、感染して完全に呼吸が止まる人もいることを考えた方が良いかと。そもそもこの議論に「神」はいりませんよ。
3)布の毒素が人体に危害を及ぼす
→花粉症でマスクをつけることが多い日本人は、もうマスクの毒素にやられてるかも?でもまあ気になる人の気持ちも分からんではないので、棉100%のマスクを使ってみてはどうでしょ。
4)マスクのバクテリアが毒となる
→湿気があるとバクテリアが育つので、マスクは危険とのこと。それなら洗いなさい&替えを持って行きなさい。ずぼらでなければ大丈夫。
5)マスクは私たちを殺す
→「コロナが私たちを殺す」の間違いでは?ここ数カ月で、マスク着用が原因で13万人が亡くなったのなら、私もいつか自殺を考えたら、そっとマスクをはめてみます。
6)マスクは既往症がある人を殺す
→これは確かにマスクがつけられない人もいるはずですし、その方々に強制はできません。でもむしろそういう方々を守るために、健康な私たちはマスクをすべきだと思います。全員が「しな~い」ってなると重病化しやすい弱者を守れません。
この状況ではもう、麻生さんの言う「日本人の民度」のパワーってやつが本当、うらやましい限りです。
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ウエストのラインが生まれて初めて見えてきたバクスター君
Beachbodyの「21日コース」
自粛生活で順調に成長を続ける、私と夫の脂肪ちゃん。
以前は忙しくない時は2人とも毎日でもジムに行っていたのですが、コロナですっかり行けなくなってしまいました。
そんな我が家で1人だけ、ダイエットに鮮やかに成功した“子”がいます!
老犬、バクスター君です!
もとからハム体型なんですがね、今年初めに予防接種で動物病院に連れて行ったところ、御年13歳(アダプトなので推定年齢。人間だと80歳ぐらい)にして、いきなり「太り過ぎ認定」をいただいてしまいました。これまでの人生、いや犬生で、全く同じ体型だったんですけどね。
それで餌をカップ8割から5割に減らしなさいと言われてしまいました。バクスター君、「もっと欲しい」「お腹すいた」とクンクン泣きますが、私は心を鬼にしてあげません。その後、2カ月ほどしてふと見たら、あのハム体型にうっすらとウエストができていました!びっくり。あなたにウエストがあったんですね…(上写真参照)。
バクスター君には厳しくダイエットを進めた私ですが、 一方で自分自身のダイエットは一向に進まず…。
それで最近はバクスター君の非難がましい視線を避けるために、クライアントさんや家族に勧められたアプリでヨガや筋トレのクラス(下)を取っています。
以下、アフィリエイトとかじゃ全くないです!でも意外に楽しめるので、皆さんにもお勧めしたいです。
YogaToday https: //www.yogatoday.com/
Beachbody: https://www.beachbodyondemand.com/
※どちらも英語、有料
Beacbodyは筋トレで辛いんですけど、インストラクターさんが励ましてくれるので、「21日コース」も今日で無事17日目となりました。あと4日で卒業!その後は「ブラジリアンお尻1カ月コース」を取ろうかしら…笑
とはいえ最初の10日間ぐらいは実はしぶしぶやっている感じでした。ですが11日目に思い切って、エクササイズ中はお腹を見せる服装にしてみたんです。するとあまりの見苦しさに、突如モチベーションがアップ!お腹をどうにかするために、自然に食事制限まで始めている自分がいました。
なかなかモチベーションが上がらないという方、ぜひ、自らを晒してみてください^^!
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もし、今、愛する息子夫婦(5人連れ)が感染爆発地域から飛行機に乗って遊びに来たいと言ったらどうしますか。
会いたい気持ちもあるし、ましてや5人分のチケットが返金不可となれば、断りにくいものです。でも泊まる場所はあなたの家、そしてあなたの家に高齢の母親が同居していたら、「万が一」を考えてしまいますよね。
この問題が今、私の家族に起こっています。
夫の故郷は、ニューヨークのお隣のニュージャージー。だから家族皆でラスベガスに移住したとはいえ、たくさんの親戚や旧友がニュージャージーに住んでいます。人口100万人あたりの死者数が全米2位(1位はニューヨーク)のこの地域に住む叔母が、先月コロナで死亡。義兄の元同僚も3名の方が亡くなりました。
そんな中、義姉の息子一家5人がニュージャージーからラスベガスに遊びに来ることになりました。宿泊は義姉の家で、そこには義母も住んでいます。義姉はうれしくてたまらない様子です。義姉は車の運転ができないので、必然的に義兄が旅行中の運転手になります。
悩ましいですね。
皆が代わる代わる「会いたいけど、今はやめてほしい」と頼んでいますが、今のところは「チケット代を無駄にしたくないから」という回答。「迎えもいらないし、ガイドもいらない、誰にも会わない、ホテルに泊まる」とは言ってくれました。もちろん義姉は自分の息子家族なので会いに行き、一緒に時間を過ごす予定です。そして義姉が戻る家には、高齢の義母が住んでいます。
こういう問題、どうやったら解決できるんでしょう。皆、彼らに会いたいのです。「会いたくない」なんて言いたくないのに。説得の電話の回数が増えるごとに、互いの語気も強くなっていっています。
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前回、「ちょっとでも時間ができるとふら~っと廃人になりそうな心境になることも」と書きましたが、確かに「この先、世界はどうなっちゃうんだろう」なんて言葉が頭に浮かぼうものなら、不安の奈落に、まるで渦巻に吸い込まれるように落ちて行く感じがあります。
ですから私にとっては、とにかく忙しくすることが不安対策。しかし一方で、忙しくすることだけが対策というのは、無理があるということにも気付いています。疲れて何もできない日や病気になってしまった時は、この対策は使えないのです。
そんな中、先月、仕事でこんな文章に出会いました(S.Kさん、ありがとうございます)。
「何かを達成しようとがんばるのをやめることが、何より良い時もある」
アメリカのキャニオン・ランチというウエルネス系ホテルの紹介記事の一節ですが、思えば物心ついてからこのかた、私はいつも何かを達成しようとがんばっていました。まるでがんばるのをやめたら全てが終わってしまうかのように。私は哀れな赤い靴のバレリーナです。
キャニオン・ランチ
https://www.canyonranch.com/
ですがこの素敵な1行に出会ってからは、しばしば思い出しては心を深く休ませられる瞬間が出てきています。
「何もしないでいい」
「がんばらなくていい」
「何も達成しなくていい」
お天気の日、雨の日、嵐の日――私の心も自然の一部なので、このコロナ禍を機に、心を自然に任せる日も作ってみたいと思います。
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まさかのアイスクリームがほぼ売り切れ!
「私の暮らし:コロナウィルス下のラスベガス1」の続きです。
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/373462/2020-05-11
●スーパーでの買い物:
以前は1週間に1回、スーパーに行っていましたが、今は3週間に1回にしています。一番困るのは野菜がなくなることです。ニンジンはそのまま冷凍、その他はとにかく茹でたり蒸したりして冷凍。豆乳や牛乳、食パンも冷凍しています。
●スーパーの状況:
長らくトイレットペーパーが品薄で、それは現在も変わらず。手洗い用の石けん、消毒液も今もほぼずっと品切れ。パンやクッキーを焼く人が増えて小麦粉が売り場からしばし消えましたが、今はあります。しかしイーストに関しては徹底的に品切れ。
2週間ほど前に精肉工場が閉鎖になるとニュースに出た時にパニックバイイングが起こり、SNSなどでも怒りの投稿が頻出しましたが、先週買い物に行ったら肉売り場は通常通りの品ぞろえでした。
不思議なのはアイスクリームの売り切れ。2つのスーパーをはしごしたら、2店舗ともアイスクリームの巨大な棚式冷凍庫が空っぽ(上写真)でした。さすが、アメリカ人。どさくさに紛れて…。
いくつかのスーパーの入り口には「No Mask No Enter」という、さすがアメリカ、客に命令口調(?)のサインが設置されています。「大変恐れ入りますが、お客様の健康、そして…」みたいな丁寧さがない単刀直入さが良いです。
4月の前半にはお米がスーパーから完全に消えていたので、しばらく米なし生活に耐えた後、フィリピンスーパーの米予約サイトを見付けて予約。1週間なしのつぶてで待った挙句、携帯電話に突然「あなたの米が届きました。2時間以内に取りに来ないと次の人にまわします」という半強迫メッセージ(?)が入ったので、米をめがけて慌てふためいて車を走らせ見事、1俵ほどもあろうかという巨大な袋のどこ産か分からないような米をゲットしました。どんなに工夫して炊いても米が1粒1粒パラパラと分離する、想像を絶するマズさが玉に瑕ですが、ありがたくいただいています(このマズイ米を大量に受け取った後から米の流通が普通に…)。
●消毒:
友人から「神経質」と呆れられましたが、以下のようにしています。やり過ぎですかね(汗)。
・スーパーに行く際:マスクと使い捨ての手袋着用。使用後のマスクは砂漠の熱い太陽の下で1日消毒。
・スーパーから帰宅後の服:すぐに洗濯機へ入れる。
・手洗い:「はっぴーばーすでーとぅーゆ~♪(×2回)」と歌いながら泡で洗う。
・スーパーで買ってきた品:全てワイプで消毒。ビニール袋は2~3日放置して再利用。
・宅配の品:届いたら玄関に2~3日放置してから開ける。
●メンタル:
仕事でバタバタしているおかげで落ち込まずに済んでいます、が、ちょっとでも時間ができるとふら~っと「廃人」になりそうな心境になることも。やるべきことをやらずに、こんな風にブログを書くことで、いつまでたってもやるべきことが山積みなのが良いみたいです。
Stay safe and healthy!
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ウォルマートの生地売り場(5/8日)
ラスベガスでは5/9日(土)に、たくさんの店が再オープンしました。私は行きませんでしたが、ホームセンターに出かけた夫いわく、「まるで普通の土曜日のように人がいっぱいいた」そうで、私も行きたいけど、まだ行かないでおこうという結論を出しました。
※「ラスベガスが再始動を宣言5/9~:コロナウィルス」
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/373215/59
でも「開いていないから、行けない」ではなく、「開いているけど、行かない」という風に心の段階がアップしたのは良いですね。感染者数を抑えたまま、うまく進んでほしいものです。
日本の友人たちが「大丈夫か~」と心配してくれるので、コロナ下のこちらの生活を少し書いてみようと思います。
●知り合いの感染:
私の周囲には感染した人はいませんが、夫がニュージャージー州出身(ニューヨークと隣接)なので、知り合いにたくさんの感染者が出て、さらに先週、かつて夫と一緒に住んでいた70歳の叔母さん(私は会ったことがない方なので、「さん」を付けさせてください)がコロナで亡くなってしまいました。お葬式はネットで配信され、お棺の中のご遺体が映されていました。コロナで亡くなった方のご遺体は引き取れないと思っていたので驚きましたが、目を赤くしている夫にその詳細を聞くことはできませんでした。ただ、お葬式の後、アメリカでは一般的ではない火葬に付されたそうです。
●NYとの距離感:
ニューヨークのニュースを見て多分アメリカ在住の友人や家族を心配される方も多いと思いますが、ネバダ州だけで日本のサイズの約75%、ロサンゼルスのあるカリフォルニア州だけで日本より大きい、という巨大な国なので、例えばロサンゼルスから見るとニューヨークで起こっていることは、東京で言えばラオスあたりで起こっている感覚になります。ニューヨークは同じ国内なので身近には感じますが、時差もある非常に遠い場所で起こっている出来事とも言えます。
●マスク作り:
夫の姉が看護師で、マスクを作ってほしいと頼まれ、できる限り作って渡しましたが、私なんぞの作ったマスクが医療の最前線で使われると聞いて驚きました。それで先週、まだほしいと言われてウォルマートに生地を買いに行って、また別の衝撃。いつも大量に生地が並んでいる通路がほぼ空っぽだったのです。わずかに残っているのは、レース(上写真の哀れなピンクなど)と厚手の冬物生地だけでした。
残り半分はまた後日しますネ、長くてすみません。
Stay safe and healthy!
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MGMのベラージオホテル
2020年3/15日、ラスベガス経済の屋台骨ともいえるカジノ大手MGM Resortsは、ラスベガスのホテル13軒の営業を一時停止すると発表しました。きらびやかなホテルの数々がこの日を境に休業し、現在もまだ再開日は決まっていません。
それより早い3/13日の段階で、ネバダ州の知事は緊急事態宣言を発表。この段階のネバダ州の感染者はまだたったの1名でしたから、とにかく早い決断です。続く3/18日には全てのカジノ営業を停止させる「緊急指示宣言」を発令。そして3/20日は「必須/非必須ビジネスの緊急規制」、つまり生活に必須なスーパーや薬局などは営業可能で、その他の美容室や雑貨店などはクローズするよう指示が出ました。なお、飲食店の営業は可能ですが、テイクアウトのみとなっています。そしてこの規制が、今日まで続いています。
これら一連の決定は、日本と比べれば非常に速いと言えるでしょう。ちなみにネバダ州の土地の面積は日本の75%にもなります。言ってみれば日本より少し小さい1つの国のような感じです。そこに日本の人口の約半分しか住んでいないのですから、感染の危険度は必然的に日本よりも低いはずで、そういった視点から見てもすさまじく速い速度です。
さて、ここまで決断が速い速いと書きましたが、うどんの出前ではないので、速ければ良いというわけではありません。日本では企業の営業が一時停止になったとしても、経営者はできるだけ最後の最後まで解雇を避けようと努力してくれるでしょう。しかしアメリカでは違います。カジノの営業停止指示の翌週には、私のご近所の家や知り合いはほとんど「あっさり」と言える速度で解雇されました。鮮やかなほど、素早い対応です。子どもが中学生の我が家のお隣も夫婦そろって、そのお隣も、裏も、子どもが生まれたばかりの前の家も、知っている限り全員解雇。全てが高速展開です。
今年のネバダ州の失業保険申請者数は、地元紙『Las Vegas Sun』が4/24日に発表した記事によると、既に約37万人。失業率は州史上最悪となる17%にも達しています。日本の『東洋経済』の4/17日に掲載された記事では、日本の失業率はこれからコロナウィルスの影響で「3.3%にも達する」と予測しています。17%と3.3%を比較してみるだけでも、現在ネバダ州が置かれた非常に苦しい状況が分かるでしょう。
https://lasvegassun.com/news/2020/apr/24/nevada-unemployment-rate-hits-record-17/
https://toyokeizai.net/articles/-/344140
「潔くクローズ」することは諸刃の剣。潔ければよいほど失業率は潔くはね上がります。よって私は日本政府が取っている、ダラダラ作戦はなかなか良い線だと思います。日本政府はこういったグレーゾーン進行が得意ですね。ただ、カジノのような「密」な場所が、街の中心となる(いってみれば、パチンコタウン)ラスベガスで、ダラダラ作戦は厳しいと思います。感染の巣窟のようなイメージが付いたら、その後の街の再生にも悪影響を及ぼすはずです。なので、ラスベガスはラスベガスで最善の方法を取っていると判断できるかもしれません。
もちろん失業保険や補助金の給付も早いです(ついでに「枯渇」も早い可能性大)。こればかりは日本政府も見習った方が良いと思いますが、早いというのは、多くの場合、問題を起こしながら都度訂正していく方法でもあります。日本人はそういう文化に慣れていないかもしれません。これに関しては、また時間があれば、詳しく書いてみたいと思います。
さて、最後にここまで頑張っているネバダ州の死者数は、今日の段階で223人にもなります。人口が日本の約半分のネバダ州なので、乱暴に仮定してみると日本でいえば446人亡くなった感覚です(日本の死者数は本日510人)。個人的にはこれほどの規制を続けているのですから、もう少し結果が出てもいいと思うんですけどね。そこにまた、病院になかなか行けないアメリカの、別のテーマが見え隠れします。
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