ハーブで記憶力アップ作戦
1階に物を取りに行ったら、何を取りに行ったか忘れる――なんてまだ数分間あくので良い方です。戸棚を開けて何を取ろうとしたか忘れる、さらにはバッグを開けて何を取り出そうとしたか忘れる昨今の私。
仕事も随分手間がかかるようになりました。文字表記統一も(出版物では全体を通して同じ表記である必要があります。例えば「癒し」「癒やし」など)、以前は丸暗記していたのにもはや怪しく、いちいち表記辞典を開かなければなりません。
そんな中、ふと読んだのが雑誌『Women's Health』の「記憶力アップに効果的な、ある香りとは?」という記事です。英国心理学協会の最新の研究結果で明らかになった、ローズマリーによる記憶力向上効果を紹介したものでした。
「ローズマリーの香りを嗅いだ被験者は、高い記憶力を発揮した」「香りを嗅いでユーカリプトールが血液中に入ると、血液を通して脳に運ばれ、記憶をつかさどる部位に作用する」(本文より)。
嘘か本当か、とりあえず庭にごうごうと生えているローズマリーの枝をたくさん切って、仕事場の壁にぶら下げてみました。なんと部屋中に良い香り!
去年亡くなった愛犬、バクスターの肖像画の周りに怪しくぶら下がるローズマリーの束。「宗教でも始めたのか!?」と夫に茶化されながら、「バクスターが時々、ローズマリーの香りを頭に付けて庭から戻って来たっけ…」なんてことを切なく思い出したりしています。