平家物語は平家の滅亡の後も話が続きます。壇ノ浦で命を救われた建礼門院(徳子、安徳帝の母)を後白河院が訪ね 昔日の日々を語り合う場面が物語の語り納めになっています。琵琶法師が奏でる物悲しい琵琶の音色と共に 語り継がれる名作です。 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす おごれる人も久しからず 唯春の夜の夢のごとし たけき者も逆にはほろびぬ 偏に風の前の塵に同じ
800余年前 平家 栄枯盛衰を語る平家物語を再現した立体絵巻の始まりです。先ず 2階への階段脇の吹き抜けは一の谷の戦い(現在の神戸須磨)源義経のひよどり越えの逆落としの場面から始まります。再現された場面は17景、最終は諸行無常を語る琵琶法師の姿で終わります。途中 特設展示もあって じっくり見ようとすると時間がかかります。