記事検索

28. 刀と機関銃

スレッド
28. 刀と機関銃
外敵を退治する白血球、

そのなかのリンパ球が免疫系の主役です。

リンパ球は、

細胞性免疫を担うT細胞とNK(ナチュラルキラー)細胞、

液性免疫を担うB細胞の二種類に分けられます。



細胞性免疫の軍団は、いわば、

刀 を持った兵隊に似ています。

武 器 は 刀 

ですから、接近戦の攻撃となります。そのなかでも、



ナ チ ュ ラ ル キ ラ ー 細 胞 は、

第一陣として最前線で戦う兵士のような存在と言えます。





人間の体のなかで外気と直接ふれているのは、

表皮でおおわれた皮膚と、

粘膜でおおわれている

鼻、口、のど、腸管、気管、膣と、子 宮 です。



表皮はよろいみたいなものですから、

キズがなければ防御力は強いのです。



しかし、粘 膜 は 弱 い のです。

弱いから、唾液や粘液がその表面をおおっており、

その液体のなかには、

リゾチームという酵素が含まれています。



リゾチームは、細菌の細胞膜を溶かす働きにより、

外敵と戦う武器になっています。



リゾチームで対処できなかった場合、

細菌などに対して、

白血球の一種、好中球などが襲いかかります。



そして、最終的には、

粘膜免疫という、

強力な最前線の免疫システムが作動します。



この粘膜免疫の中心に

ナ チ ュ ラ ル キ ラ ー 細 胞 があるのです。





血液中の白血球の中身については、

その半分以上が好中球であり、

ナチュラルキラー細胞は数パーセントです。





しかし、子 宮 については、

妊娠初期の子宮内膜内の白血球の半分以上が

ナ チ ュ ラ ル キ ラ ー 細胞です。





刀 を 持 っ た 兵 士 である

ナチュラルキラー細胞をうまくごまかして、

子宮内膜内へ侵入しなければならないのが、

赤 ち ゃ ん の 細 胞 なのです。



しかし、うまくごまかすことができない場合、

攻 撃 されて、

流 産 してしまう可能性があるのです。





次に、

液性免疫の軍団は、いわば、

機 関 銃 を持った兵隊です。

武 器 は 機 関 銃

ですから、遠方から攻撃できるのです。



免疫グロブリンというたんぱく質の、

「 抗 体 」

といわれる物質が、

その機関銃の 弾 のような存在と考えられます。



ちなみに、抗 体 という飛び道具を使う

液性免疫は、

魚以上の高等動物しかないと言われています。





ここで、流産、死産の原因としての

抗 リ ン 脂 質 抗 体

について考えてみてください。



抗リン脂質抗体とは、

リン脂質を目標にして、

機関銃(B細胞)から撃たれた

弾 ( 抗 体 ) と考えられます。



しかし、

リン脂質は自分の体の凝固系のなかにある物質

ですから、

機関銃の銃口が、

自分以外の異物に向けられているのではなく、

自 分 自 身 の 一 部 

に向けられているのです。





自分自身の体の中のリン脂質に向けられた

機 関 銃 の 弾 が、

いわゆる

抗 リ ン 脂 質 抗 体

なのです。





抗リン脂質抗体という

自 爆 の 弾 が、

子宮内膜内のらせん動脈内にある

リン脂質に向かって放たれると、

その部分のリン脂質が火を噴いて、

凝固系が異常に亢進し、

血 液 の か た ま り 

ができると考えられます。



そうすると、

子宮のなかの赤ちゃんにとって、

ら せ ん 動 脈 が ラ イ フ ラ イ ン ですから、

血液の流れが止まり、十分な栄養が取れずに

流 産 、 死 産 

してしまう可能性があるのです。





抗リン脂質抗体は、

免 疫 系 の く る い 

からできたと考えられます。
#免疫

ワオ!と言っているユーザー

  • ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
    ログイン
  • まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
    新規ユーザー登録へ
ゆうさんからコメント
投稿日 2009-04-28 11:02

先生へ。

昨日検査結果を聞きに行きました。丁寧な対応をありがとうございました。
行く途中はドキドキして、変な気分でした。
先生とお話して、看護士さんともお話して、気持ちがすごく楽になりました。
前回、今回ともお話してくださった看護師さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
素敵な笑顔と説明に心身癒されました。

人を助けるお仕事、大変ですね。私はそれにすがっている存在ですが、見習っていきたいと思います。
いつもありがとうございます。

ワオ!と言っているユーザー