矛盾
3月
1日
PC部屋の窓の外、マメナシの木の枝にBlue Jayが来てる。
と思って眺めていたら飛んで行った。
先週、体験入学に来た生徒2名が正式に編入となり、うちのクラスは一気に活気付いた。マンツーマンの授業にだいぶん慣れたと思っていたが、人数が増えるとやはり楽しい。意見交換が出来る。ネタ切れがない。やっぱり色んな人がいて色んな考えがあって、それを聞くことでまた自分の考えも深まっていく。
日本から来たばかりのこの2名から「荒野行動」というゲームのことを知らされた。まったく知らなかった。聞いたことも見たこともない。日本で流行っているのかと問うと、いや世界中で!と言う。いやいやいやいや、それはないでしょう。
で、調べてみたらありました。知らないゲームだったけれど、確かに世界中で流行っている模様。ちなみに英語ではKnives Outと言うらしい。かなりヤバい名前。説明をちょっと読んだだけで「こーわーいーーー!」
「いや、怖くない!全然、怖くないって!」と、ふたり。
でも、殺し合いでしょ?撃ち合いでしょ?
そう!敵をね!
でも、その敵っていうのは、怪物とかじゃなくて、普通の人間なんでしょう?
そう!
えええ、やっぱり、こーわーいーーー!
怖くないって!!
日本で通っていた小学校の担任からは「荒野行動をしないように」と言われたらしい。
でも、みんなやってる!学校ではやらないけど、みんなやってる。日本人の子供99%がやってる。
それはないだろう〜〜〜〜〜。
純粋にキラキラとした目で、そのアプリゲームの楽しさを話す生徒を見て、ちょっと混乱した。現実じゃないから、と分かっていて楽しんでいるんだ、と言う。そうなんだろうけれど、それで良いのか?違和感とかないのかな???
先生、鬼滅の刃って知ってる?
大好きです!
あれって、血がたくさん出るよね。
そうだ、、、いやだ、、、わたし矛盾してる。
でも相手は鬼だもん、とは言わなかった。言えなかった。
そこのところ、主人公の炭治郎の苦悩でもある。
先週、谷川俊太郎氏の「生きる」という詩の形式を真似て(穴埋め)それぞれに「詩」を書いてきてもらった。未完成のものも含めて、子供達の素直な感性にじーーーーん。ふざけているようで、ふざけていない。みんなまっすぐ。矛盾してない。