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お迎え

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11/10/17






5:20起床。外気温18°F(-7.8℃)との表示。今季一番の冷え込み。screenshotにして娘へ送る。ちょっと自慢。

昨日の朝、ちょうどこの時間くらいに久しぶりに姉2からSkype電話が入った。母とも久しぶりに対面。表情は穏やかで、まぁまぁ元気そうに見えて安心。しばらく母と話したあと、「とぅくばろいー」ということでベッドへ。姉曰く、なるべく起きてて欲しくて電話をかけたとのこと。結局、横にさせたのは20:15くらいか。

ここ数日、母は不穏だったらしい。昼夜逆転が続き、夜間に眠れなかったという。息苦しさを訴え、そろそろお迎えが来たか、などとも言っていたらしい。姉も介護でヘロヘロ状態だったようだ。姉のすごいところは、本当に苦しい時には連絡してこないことだ。わたしへは時差の関係もあるのだが、毎月介護に来てくれる東京の姉にも連絡しなかったらしい。「姉ちゃんに連絡したら心配するから」
そんな姉の話を聞きながら、申し訳なく思う。そして、ただ聞くことしかできない。姉は自分自身に言い聞かせるように話す。「薬が切れてしまったのが良くなかったんだと思う。4日、いや5日かかったかな、普通のリズムに戻るのに。」
そして、過ぎたことを面白おかしく話す。
眠れない日々が続いたある晩、母が何度めかに姉を呼んで「もう天国へのお迎えが来た」と言った時、姉はこう答えたのだと言う。「母ちゃん、母ちゃんのお迎えよりわたしのお迎えかもしれない。わたしがもう天国に呼ばれたのかもしれん。」
そして、不思議とその次の晩から、母はまたぐっすりと眠るようになったらしい。姉はこうも言っていた。
「まるでDVみたい・・・飴と鞭じゃないけど、次の朝に母ちゃんが「あんただけじゃが、よろしくやーありがとやー」っち言うわけ。それ聞いたら、あげれ、母ちゃんかわいいやーっち思うわけ。」
わたしは大笑い。「まさしくそれはDV夫婦の関係じゃ!」
DV夫は手のひらを返したように「お前が一番」「俺を見捨てないでくれ」そして妻は「あぁわたしさえ頑張ればこの人は大丈夫。わたしの頑張りが足りないのだ。」と思う。
いかんいかん!いかんよ〜姉ちゃん!!

お迎えと言えば、こんなことも。
デイへのお迎えが来た時に母にそれを伝えると、「天国へのお迎えね?」と母。それに対して姉は「天国だと良いんだけどね〜、デイよ、母ちゃん、デイのお迎え、天国じゃないよ」
こんな会話でお見送り。明るい介護に明るい未来。

別の日にはこんなことも。
「母ちゃん、お迎え来たよ」「なんのお迎えね」「あおぞらさん」「わんば、てんとうっむぅち捨てぃな!」
あおぞらさんとはデイの名前。てんとうとは、おてんとさん、のこと。空の下に捨てるのか、という意味だ。これは咋夏も良く言っていた。
わたしは姉にこう助言した。
今度、母ちゃんがそう言ったら、てんとうさんからのお迎えだよ、っち言えばいいよ。ま、母はわたし達の上の上を行くだろうけれど。

それにしても姉のこの純粋な気持ち、エネルギーに脱帽。心から尊敬する。
母には来年の6月まで生きててもらわないと、と思う。本当に。

カメラを設置してさ、ドキュメント撮影したいね。それを映画にしたら大ヒットだよ!

こんな冗談を笑って聞いてくれる姉には感謝しかない。
母ちゃんも姉ちゃんも、ふたりとも、本当に素晴らしい。









#介護日記

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