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6月12日から

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6/14/2017






6月12日、島入り。今日は14日、島へ帰ってきて3日目だ。
シングルドリップの珈琲を飲みながら書いている。この、シングルドリップタイプの珈琲はアメリカでは見たことがない。ふと、義母へのお土産に良いかも・・・?なんて思ったが、いやいやいや、こういうのを使う感じはないな、と思い直した。義母が、というよりも、アメ人全般が、という意味で。


母のことを書いておこう。

12日、午後7時半に帰宅。姉2はその日からわたしがいるので残業。
母の姿を見て「おかえり」と声をかける。見上げる母。いつもと違うことに気付いたらしい、少しあっというような表情。「おかえりなさいませー」もう一度声をかけた。すると、

「おかえりなさい、ませー、ちがる、ぬぅよ、やっけぬん」

はちゃー、と後悔。同時に母健在、と思う。

母に会うのは去年の夏以来だ。その間、実家は母のために一部改築。送迎が母にも家族にも、そしてスタッフにも最善なよう、車椅子用の昇降台が設置された。まずはどのように行われているのかを見学。なるほど・・・と感心。

母、やや機嫌悪し。姉不在なのが理由だろうと予測。いつものルーチンからはずれることは、わたしたちにとってはたいしたことではなくとも、認知障害のある母にとっては大きな違いで、混乱を招くのだ。
しばし、母の様子を素知らぬ感じで観察した。母に話しかけるし、答えもするけれど、大げさには反応しない。これ、鉄則。
そのうち、母の機嫌もなおった。わたしがアメリカから一時帰国しているということも理解したようだった。姉が少し遅くなることを何度か繰り返し話し、母の良いようにした。疲れているように見えるのだが、ベッドに入りたがらない。まぁしょうがない。
その後、姉帰宅の後に10時頃ベッドへ。姉が母と接する様子を見て、感動。毎日介護のベテランさん。感謝、感謝であった。姉に今夜からはわたしがメインになることをあらためて宣言。姉は感謝しながら久しぶりに2階の自分の部屋へ。
夜間、4回起こされる。11時45分、1時半、3時、4時45分頃。

13日。
姉、5時半に港へ。大会へ行く野球部の見送りなのだそう。夜4回起こされたと聞き、わぁーそれは眠れなかったねー眠いでしょう、今夜はわたしが替わるから、と言う。いやいや、母の介護で来てますから、あなたは毎晩、自分の部屋で寝てくださいよ、と話す。姉、にっこり。いや、本当に。

姉、港より6時15分頃に帰宅。意外と早くてびっくり。母の見送り方法をわたしに引き継ぐためだ。さすが毎日介護のベテランさん。正直、この1年で姉は本当に変わったんだなぁと思った。母中心の生活が身についている。それまではそうじゃなかった。

7時少し前に母のお迎えあり。
母、機嫌「超」悪し。
実は時間だからと何度か起こそうとしたのだが、その時から機嫌がよろしくなかった。「もう動けない」「どこにも行けない」「もうこのままもりしじゃ」から、「行かれん、っち!」「ぬがよ!!」「行かんっち!」「もうもりしじゃ!!」と、大興奮。
お迎えが来てからは半ば無理やりベッドから起こすことになり、その間、叩こうとしたり(ちょっと当たったかも、、、)むじきろうとしたり「むじきるど!」と言われたり。スタッフさんは根気よく、「Jさん、大丈夫ですよー」「行きましょうねー」などと声をかけてくださった。頭が下がる。
雨降りのため、かっぱをかぶせて出かける。そのかっぱも中から脱ごうとして大変だった。やれやれ。

夜7時35分、母帰宅。
母、笑顔。わたしを見るなり、「やっちゅりな?」と、ジェスチャーとともに声をかける。「今はね」と答える。島口の女性スタッフ。朝の男性スタッフさんと話しかける感じが違う。ちょっと違和感。だが、人それぞれなのだろう、と思う。

帳面を確認すると、1日穏やかに過ごされた、とのこと。へ???安堵とともに拍子抜け。あんなに機嫌悪かったのにね。不思議だ。

母に肉じゃがのやわらかいところを小さくして出す。「ご飯も食べる?」と聞くと「いやこれで十分」と。夕食は多機能でいただいてくるのだが、母はもう忘れているのでいつも何か出している。その前の晩(初日)はバナナにしたのだが。
小鉢によそった肉じゃがをすべて平らげ、母は満足そうにご馳走さま、と手を合わせた。1日横になることなく、と書かれていたので、ベッドで横になろうかと話しかけると、そうね、そうさせてもらおうかなと。
義歯をはずし口腔ケアをしてからベッドへ誘導。母、既に眠そうにしている。すぐにも眠っちゃうかも・・・と思っていたらば案の定、ころっと眠ってしまった。びっくり。

母の寝ている間に、と、急いでシャワーへ。その間に姉帰宅。母が寝ていて、姉もびっくり。
その後、わたしもベッドへ。9時半。わたしのベッドは母の部屋の隣。母が呼ぶときによく聞こえるよう、ドアを開けたままにしている。
ベッドに入ったわたしのところへ姉がやってきて「もう寝るのね?」と笑う。「朝、早かったもんね」と、笑う。「夜、起こされるかもしれんあらもう寝るわ」と、わたしも笑いながら答えた。

夜間。
母、ぐっすり。
わたし、12時頃と4時頃だかにトイレへ。母が起こしたのに気付かなかったのか?と思うくらい、わたしもぐっすりだった。母のベッドを覗くと、母はよく寝ていた。
朝になって姉に聞くと、こういう夜もあるのだと言う。というよりも、このところはそうだったらしい。が、3〜4日ほど、落ち着かなかったらしい。多分、土曜日だかの多機能での1泊が原因だろうと。多機能なので、事情によってお泊まりも出来る。姉はショートステイをなるべくさせないようにしているが、その晩はどうしても抜けられなかったらしい。いいよいいよ、そうやって利用できるからということでこの施設にしたのだから、と姉をなだめた。必要以上の罪悪感は介護者の精神衛生上、良くない。しょうがない、と切り替えないと。


今朝の母。ご機嫌であった。
姉が6時には出勤。姉と話した後にも少し寝て、6時45分、母を起こした。温かいタオルで顔と手を拭いてもらって口腔ケア。お茶を出して飲んでいるところへ母のお迎え。今朝のスタッフは若い女性。
雨降りでまたカッパをかぶせる。も、母はおとなしくカッパを着せられて出かけて行った。こんな朝早くから・・・と不憫にも思うのだが、デイで大勢と人と会うのは母にとって嬉しいことらしい。ボール遊びをしたり島唄を歌ったり運動したり洗濯物をたたんだり。家にいてもベッドと車椅子と行き来するだけでわたしひとりといるより良いのだと思う。


昨日の朝、慌てて出かけたので薬の入ったパウチを入れ忘れてしまったのだが(後からスタッフが取りに来られた)、今朝は準備万端。
わたしの介護生活は、こうやってゆるりとスタート。













#介護日記

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bokushi
bokushiさんからコメント
投稿日 2017-06-14 10:13

シングルドリップで引っかかりました。笑。
そう。きっと、アメリカ人は、一度に飲みたいコーヒーの量が違うような。。。。家も、主人が朝入れますが。一体何人家族なん? って量ができてます。
日本は、暑いですか? 梅雨かな? 休み休み、時々は楽しんでくださいね。

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m_a
m_aさんからコメント
投稿日 2017-06-15 21:05

bokushiさん
そうですよねー笑
アメリカでシングルドリップはやっぱりないのではないかと・・・
Keurigはシングルですが、あれはドリップではなくてカップ(濃縮?)ですものね。
ちなみにうちの夫もコーヒーメーカーになみなみと淹れます。2人家族なんですけどね。笑
こちらは梅雨真っ最中です。じとーっとしてますよ〜。

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