職場へ到着すると、マネージャーのJが娘にニコニコと挨拶し、同時にわたしには本気な目で、"You know that if you get to stay here, you will get payed $80.00! Isn't it awesome!?"
一瞬、Stay where??? と思ったのだが、それは展示用の自転車で、そこに誰かがモデルとして乗って(傍に立って?)いることらしい。
わたしはかがんで娘に言ってみた。
Do you wanna stay here?
彼女は6歳、いや、もっと幼かったかもしれない。娘はYes,yes!!と喜んでいた。でも、そこへ座らせようとすると、ケラケラと笑いながら、すぐ飛び降りて、Mommy,look what I did!と、誇らしげに言う。Hey,if you stay here, you will get $80.00!! わたしは彼女にそう言いながら、いや、80ドルなんて要らんわな、、、と思う。そんなお金なんてどうだっていい、遊びたい盛りなのだ。
わたしは夫に連絡を取ろうと思い、携帯電話(らしきもの)を取り出した。それはiPad miniよりもやや大きめの、黒くて、ラジオと何かのプラモデルを合体させたようなものだった。それをガチャリと組み立てながら(非常にクラシカルなものだった)、夫に連絡して娘を迎えに来てもらわなくっちゃ、仕事に遅れちゃう、、、どうしよう、、、気持ちは焦るばかり。なのに娘は自転車の周りでケラケラと笑いながらかくれんぼをして遊んでいた。私に探して欲しいのはわかっていたが、それどころじゃなくて、、、あああああ、、、周波数が合わせられない、、、、どうやって夫に連絡つけよう、、、!!