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$80/こうせつ

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3/13/2016









ふと思い出したのでユメモ。


 ・・・

わたしは仕事へ行くところなのだが、時間がなくて慌てている。本来なら娘はデイケアに行く筈なのに、そこへ連れて行く方法も時間もなくなってしまった。しょうがなく、娘を連れて職場へ行った。

職場へ到着すると、マネージャーのJが娘にニコニコと挨拶し、同時にわたしには本気な目で、"You know that if you get to stay here, you will get payed $80.00! Isn't it awesome!?" 
一瞬、Stay where??? と思ったのだが、それは展示用の自転車で、そこに誰かがモデルとして乗って(傍に立って?)いることらしい。
わたしはかがんで娘に言ってみた。
Do you wanna stay here?
彼女は6歳、いや、もっと幼かったかもしれない。娘はYes,yes!!と喜んでいた。でも、そこへ座らせようとすると、ケラケラと笑いながら、すぐ飛び降りて、Mommy,look what I did!と、誇らしげに言う。Hey,if you stay here, you will get $80.00!! わたしは彼女にそう言いながら、いや、80ドルなんて要らんわな、、、と思う。そんなお金なんてどうだっていい、遊びたい盛りなのだ。
わたしは夫に連絡を取ろうと思い、携帯電話(らしきもの)を取り出した。それはiPad miniよりもやや大きめの、黒くて、ラジオと何かのプラモデルを合体させたようなものだった。それをガチャリと組み立てながら(非常にクラシカルなものだった)、夫に連絡して娘を迎えに来てもらわなくっちゃ、仕事に遅れちゃう、、、どうしよう、、、気持ちは焦るばかり。なのに娘は自転車の周りでケラケラと笑いながらかくれんぼをして遊んでいた。私に探して欲しいのはわかっていたが、それどころじゃなくて、、、あああああ、、、周波数が合わせられない、、、、どうやって夫に連絡つけよう、、、!!


 ・・・


山奥の小さな駅にいる。
観光地なのかもしれない。古い小さな駅だが、周囲にはそれなりの人々が電車を待っていた。
そんな中、構内の段差のところに座ってギターを弾きながら歌っている男性がいた。小さな紙切れに書かれたのは楽譜らしい、それを見ながら弾いている。よくよく見ると、なんとそれは南こうせつだった。わーーーこうせつだ!!わたしは嬉しくなってそろりと近付いて行った。彼はとてもみすぼらしい格好をしていて、どうも暮らしぶりが良くない感じがした。それでも囁くように歌うその歌声は昔ながらのこうせつの声で、ちっとも衰えている感じはなかった。
「こうせつ、カッコイイ!」
思わず、声を出して言ってしまった。こうせつはふと指を止め、わたしの事を見上げて言った。「君は僕のことを知ってるの?」
「もちろんです!大ファンです!」
こうして、わたしはこうせつと一緒に座り、彼のギターに合わせてともに歌った。こうせつは嬉しそうにしていた。間近で見たら、あぁこうせつも年取ったんだなぁ、、、と感じた。

こうせつはどこかの街の何かのお店でレジ打ちをしていた。その姿を見ながら、生きていくって厳しいな、、、と思った。こうせつは音楽の世界にいるべきなのに。と、心から悔しく思ったが、それも生きるってことだよね、と納得している自分もいた。なんだっていい、素晴らしいものは素晴らしい。














#ユメモ

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