2020年 経済・文化部会 9月報告 安全・治安について
9月
21日
今年も在シアトル日本国総領事館より在米邦人ご担当の領事をお迎えし、最新の治安・安全情報の講義をして頂きました。
例年は春先に、主に新規赴任者・帯同ご家族向けに同セミナーを行っておりましたが、今年は新型コロナウイルスの影響により、春先の開催を見合わせ、9月開催と致しました。
参加者の方々から多数の質問が寄せられ、活発な意見・情報交換が行われたと思っております。
11月に同ウエビナー第2弾を企画しております。
初回と異なる内容で、かつ最新の治安・安全情報を講義して頂く予定です。
是非、奮ってご参加ください。
下記は皆様からのご質問へのご回答です。
1. コロナ以前はネットで販売したものをコーヒーショップで引きわたしをしていたけれども今それができないのでどこかいい引き渡し場所の例などありますか?
a. 人との集まりはなるべく屋外が推奨されていますので、お互いにマスクをした上で、明るい時間帯での公園や広場等とされてはいかがでしょうか。
2. デモが増えると犯罪も増えるのでしょうか?
a. デモは全てが暴徒化するものでもなく、平和的に行われるものもあり、デモの増加が犯罪の増加に直結するものではございませんので、明確に因果関係が認められるかは不明でございます。シアトル市警のデータによりますと、昨年に比べ、5月、6月は犯罪認知数自体は減少傾向にあります。これにつきましても、全ての犯罪が減少しているわけではなく、昨年よりも増えている犯罪(殺人など)、減っている犯罪(窃盗)もございます。
3. 防犯カメラの普及で犯罪は減っているのでしょうか?
a. 防犯カメラは日々設置数を増やしていると思われますが、シアトル市警のデータによりますと、今年の7月の時点で、犯罪認知総数は減少しています。しかしながら、DVによる殺人など、防犯カメラの設置に影響しないと思われる犯罪は増加しており、必ずしも防犯カメラの普及が犯罪の減少につながっているとは言えないと思われます。
4. 車上荒らしで盗まれたものは返ってくるものなのでしょうか?車上荒らしを
目撃してしまったらどうしたらいいのでしょうか?
a. 2018年(中)の全米データによりますと、盗まれた物によって戻ってくる確率には差があり、平均は約28パーセントという数値が出ております。
https://www.statista.com/statistics/252444/recovery-rate-of-stolen-property-in-the-us-by-type/
また、万が一、車上荒らしの現場を目撃された場合は、犯行場所から離れる等、ご自身の安全を確保されたうえで、警察に通報してください。
5. バーの前で車の中で寝ていたら飲酒運転で捕まってしまうのでしょうか?
a. 飲酒運転をその場でしているかいないかに関わらず、例えば、鍵を差した状態で運転席に座った状態でいるなど、運転することができる状態であると認められる場合、飲酒運転として取り扱われてしまうこともありえます。その時の様々な状況によって判断がことなりますので、少しでも疑わしいと思われる場合は、車から離れることを推奨いたします。
山下裕三
経済・文化部会 理事