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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。 トーランスのニューガーデナホテルが会場になります。

「地球外生命体はいるの?人類はいつ火星に降り立つの?」

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石松拓人(いしまつたくと)博士 プロフィール

システムズエンジニア。
NASAジェット推進研究所にて火星探査ローバーのシステム設計に従事。

福岡県福岡市出身。
小学生の頃から宇宙に興味を持ち、スペースシャトルに魅了され、いつしかNASAで働くことを夢見るようになる。高校時代に見た映画『アルマゲドン』で米マサチューセッツ工科大学(MIT)への留学を意識し始める。
東京大学で航空宇宙工学を専攻し、修士課程を修了後、MITに留学。宇宙ガソリンスタンドの研究で博士号を取得後、NASAジェット推進研究所に就職。東京大学の非常勤講師も務める。

将棋とギターをこよなく愛する。2018年パンアメリカン将棋大会4位。得意戦法は右玉。作曲・宅録が趣味で、これまでに30曲以上制作。CDアルバムを手売りした過去も。
インターネットラジオ「Voicy(ボイシー)」にて科学バラエティ『地球のみなさんこんにちは』を配信中。
https://voicy.jp/channel/698

講演録 (講演資料はこちらをクリック:https://drive.google.com/open?id=1X7tFIq8GvsNEmfI2Mj0W6WJtfVIDcWEW


地球外生命体はいるの? マーズ2020ローバー

星の中では一番格好いいと思う土星が好きです。
カッシーニという探査機が2003年に到達し、それから14年間土星の周りを回っていました。
そのカッシーニが2013年7月の日食が起きた日に撮影した写真。
それには地球、火星、金星なども映り込んでいるのです。

映画:アルマゲドン(98年) 高校生の時にこの映画を観て影響を受けました。
この映画でMITの存在を知り、NASAに行くならMITに行けばいいんだと思ったのです。
実際、今になってこの映画を見ると、めちゃめちゃな内容だということがわかりました。
例えば2機同時に打ち上げを行なっていますが、こんなことはしません。
小惑星に核爆弾を埋め込んで爆発する部分も科学的な裏付けがないのです。

現在の職場
JPL (Jet propulsion Laboratory) 無人探査の専門
NASAは全米に10箇所以上あります。
一番有名なのはヒューストンのJSC ジョンソン宇宙センターと、フロリダのケネディー宇宙センター

ジョンソン宇宙センターは有人
JPLは無人探査で、Pasadenaの山の麓にあるセンター。
一番近い天体で月(moon)まで3〜4日
火星までは効率よく行けて、半年以上

有人の場合は帰路も考える必要があるが、無人の場合は、帰路を考えなくてもいい。

JPLは世界で唯一 水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星に探査機を送った

人類の一番の気になっていることというと、
地球上の生物以外に、ほかに生命がいるのか?
この問には、まだ微生物さえ、見つけていません。

地球以外に知的生命体はいるのか?
ホーキング博士は、「えっ、地球にすらまだいないと思いますけど」と答えていました。
これまで僕が答えてきたのは、
僕らが住んでいる太陽系がある銀河=天の川銀河に3000億個くらいあると言われています。
その銀河が2兆個あると言われています。
つまり、宇宙には3000x2兆個はあるということです。
これらの星の100万に1つが惑星を持ち、その惑星の100万に1つに生命が存在し、その生命の100万に1つが知的生命体だとしても、全宇宙には60万の文明があるはず。なので、宇宙人がいないと考える方が不自然だと、そう答えています。

きっとこの広い宇宙のどこかには知的生命体がいると思うのですが、
会いに行くには遠すぎます。
今の技術でいくと、一番近いところでも8万年かかると言われています。
ということで、宇宙人に会うためには、向こうが来てくれれば一番いいのですが、
僕はNASAが宇宙人を匿っているという話は聞いたことがありません。

電磁波の一種の電波(光のスピード)で意味のある信号を送信し、それを受信してくれればいいと。
なので、信号を送り続け、アンテナを広げて、耳をすまして待つことのみ。
でも、今の地球の技術では受信ができていないのかもしれません。
しかし、不確定な調査にお金を費やすことはできないので、あまりこの調査に力は入っていません。

・近くにいるかもしれない生物の話
太陽系には文明を持った存在はいないかもしれないが、そうでないものはいるかもということで、
探査を行なっています。

候補としては、
・火星
・エウロパ(木星の月)
・エンケラドス(土星の月)
・タイタン(土星の月)

エウロパ(衛星)とエンケラドス(衛星)は似ていて、氷でできています。その中に海があると言われていて、その海の中に生物がいるかもしれないのです。
重力は地球は1ですが、エウロパは0.134、エンケラドスは0.0113
太陽光は地球よりも届かないので寒いところです。
なぜ、ここに生物がいるかもというのは、この2つの衛星は星の表面から間欠泉が吹き出ているのです。
地球に最初に生命が誕生した時と似た環境がそこにはあるということがわかったのです。

エウロパに降りて海の中を探すことは難しく、エウロパクリッパー、周りを回って探査機は現在開発中。
エウロパ・ランダーは、予算がなかなかつきません。

タイタン
タイタンに関しては、地球に生命が誕生したときと似た環境がそこにはあるので、
もしかしたら、生命体が今、誕生し初めているのかもしれないのです。
そこには液体の循環があり、生きた星なのです。
タイタンは惑星のような衛星で、重力は0.14G。
気圧は高く、大気が濃いので、飛行にも適した場所。

現在タイタン探査機ドラゴンフライというものを送り込むことが進行中
2026年の打ち上げ予定で、2034年到着予定の計画。


火星
キュリオシティという探査機(ミニクーパーと同じくらいの大きさ)が火星で探査中。
最大でも1時間に140mくらいのスピード
火星にはこれまで8機、探査機をNASAが送り込んでいます。
火星は岩石でできた惑星で、地球型惑星と呼ばれます。
一方、木星は気体(ガス)でできたものなので、地球型ではありません。
火星の自転は24時間40分。(地球は24時間)
火星にも四季があります。一年は669(sols=火星日)、地球は365日。
気温は赤道近くでは20〜30度近くまで上がります。
気圧は低く、大気も薄く、風もほとんど力がないので、飛行物体が飛びづらい。
映画『オデッセイ』おすすめ。しかし、冒頭に1つだけ間違い(作った話)があるが、NASAのスタッフでも話題になるほど、よく調べられている映画。

キュリオシティの着陸。
火星の周りを回っている衛星がキュリオシティを今年の5月に撮影しました。

来年打ち上げるマーズ2020というローバー(探査機)を来年7月に打ち上げ、
2021年の1月くらいに火星に到着予定。
その後、どんなルートで走るかを考えるのが、僕の仕事でもあります。
このマーズ2020というのはミッション名で、ローバーの名前ではありません。
ローバーの名前は現在米国の小中高生からの公募で決まります。
しかし、この2020年の7月を逃すと、2022になってしまうので、現在鋭意スタッフが仕事をしています。

火星には過去の生命の痕跡を探しにいくというミッションが主。
火星の岩や砂を採取し、地球に持って帰ってくることが大切。
しかし、現在動いているキュリオシティや来年送るマーズ2020ローバーが帰ってくることはないので、
2026年に回収用の探査機を打ち上げる予定。
この回収用の探査機が帰ってくるのが2030~2031年。

クリーンルームでの組み立て。
人間には色々なものが付着しているので、地球から持ち出さない用に、
ローバーに地球のものがつかない用にすることが大切。
YoutubeでSeeing2020で検索すると、クリーンルームの中がLIVE配信されています。

このマーズ2020では、ジェゼロクレーターという場所に行きます。
マーズヘリコプターをマーズ2020では持っていきます。
現在実験中。火星では太陽光で動く。地球よりも火星の方が太陽から遠く、また大気も薄いのでローターをかなり回転させないといけない。

現在僕の仕事は、ジェゼロクレーターを高解像度の写真を見て、どこを走らせるか、ルートを考えること。
安全で最短な時間で行けるルートを探す仕事。

目的地に着いたら、採掘をし、チューブに詰め、2026年に回収するために
安全な場所においておく。


Mars Sample Returnに関しては、ヨーロッパのNASA,=ESAと共同で行うプロジェクト。

火星の夕焼けは青い



僕らは地球の生命が独自のものなのか、
または共通のものがあるのか?我々も宇宙に起源があるのか
僕らがどこから来たのかがわかる。

NASAの年間予算:2兆円
米国の社会福祉の年間予算:300兆円



そして、
人類はいつ火星に降り立つのか!

2019年はアポロ計画月面着陸50周年
1969年から1972年まで6機が実際に月に降り立ちました。
アームストロング船長が初めて月面に降り立った時に言った一言。
That’s one small step for (a)man, one giant leap for mankind.

これからの有人宇宙探査
・アルテミス計画~
この計画では女性も月に送るという計画で、2024年の予定。

ゲートウェイ(月にプラットフォームを)

宇宙にガソリンスタンドは必要かという僕の博士論文がNASA本部に影響を与え、NASAはゲートウェイ計画へと踏み出した。

米国は政権によって宇宙探査の計画も変わってしまう。

いつかは火星にコロニーを作りたい。
スペースXが火星移民構想をたて、8万人くらいのコロニーを火星に作りたいという計画。

では、火星の地を最初に踏むのは誰か!
NASA or  スペースX

今、中国も宇宙探査に力を入れていて、中国も火星に一番乗りを考えているかも!


・宇宙史に残る令和時代のビッグイベント大予想
  地球外生命体に痕跡発見  (予想2031年:理由は火星ローバーが帰還、エウロパクリッパーがエウロパに到着するのもこの頃)
  日本人の月面着陸(予想2035年: JAXAはNASAと提携するが、アルテミス計画など諸々遅れて、結局2035年頃になると予想)
  人類の火星着陸 (予想2040年:現在のNASAの計画では2034年、スペースXは2029年と言っているが、アグレッシブすぎるので、現実的には2040年頃になると予想)
  地球外文明の有意信号受信。(予想2055年:適当な数字です)




・なぜ人類は宇宙に行くのか

2019年7月に小惑星(直径100m程度)が地球の近くを通過しました。
それが地球の都市にぶつかっていたら、都市が1つ消滅する規模のもの。
小さな小惑星は見えないことが多いのです。
7月の小惑星通過も1日前に近づいていることがわかりました。
しかし、わかっている範囲では100年以内ではない。
ただ、2029年には直径300m程度の『アポフィス』という名の小惑星が地球から約30000キロメートルのところまで近づくということがわかっています。現段階では落ちないと言われていますが、いつも軌道計算し、観察中。

宇宙探査に興味がある人が集まってくるのがNASAですが、
予算もつける必要もあるので、しっかりとした理由が必要ですよね?
それは、かなり遠い時代にむけての投資として、小惑星衝突の危機回避や、
資源、そして居住地の開拓と言われています。

月には氷があると言われていますが、
その月の氷で作った氷で冷やしたビールで地球を見ながらビールが飲みたい
これが僕の夢です。
#2019年セミナー

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