2014年度 3月 「米国の医療制度(オバマケアとメディケア)」
日時: 2014年3月12日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:吉冨栄一
講演録担当:佐伯和代
講師略歴:
常石保険代理店勤務。25年の経験と知識を生かし、企業、個人用保険各種を取り扱う保険エージェントとして活動。
講演内容:
‘’’Affordable Care Act (オバマケア) :’’’ 詳細資料はここをクリック Media: Affordable Care Act(ACA).pdf
医療費が高い理由は様々ありますが、その医療費を削減するためには保険加入者を増やす事。
2011年 1人当たりの医療費:1位米国 $8,500 2位カナダ 日本は7位$3,213
米国で、破産原因の一位も医療費という結果が出ている今。
オバマケア : ペナルティー 年間$95 もしくは年収の1% 翌年のTax申請時に払う。
持病がある人、扶養家族が多い人も、全て保険加入の義務。
Medi-Calの加入資格が緩和されている。
オバマケア、個人や会社の保険に入っている人、またメディケア加入者、加入資格保持者はは対象外。
加入方法:個人の場合。保険会社や州政府のカバード・カリフォルニアからも加入可。
政府の補助が考えられる人はカバード・カリフォルニアから入った方が良いが、対象外の人は保険会社からでも同じ。
現在、タイムリミットが迫っています。3月15日までに申し込んで、3月25日までに支払えば4月から加入可能。
現在トラブル多発のため、申込期間が1ヶ月延長され、5月1日施行開始となった。
補助の対象とは:
低所得者、扶養家族が多い人。
低所得者保険 Medi-Calの対象 - 参考資料P-3を参照ください。
もし年収予想申告が実際の年収を超えたら、翌年の税申告で差額を追加徴収。
Covered California のインターネットホームページの入力方法 www.coveredca.com エリアによって補助額も変わってきます。
Medi-CalはHMOのみ HMOとは、一人のドクター(主治医)を決め、他の医師にかかる必要がある場合は、そのドクターからの紹介でいくシステム。
Covered California 4種類
オバマケアは所得が満たない人も政府の補助が受けられるので、とにかく全員保険に入りましょうという制度。無保険者が増えることにより、医療機関の治療費の回収率が悪化し、治療費の上昇へとつながります。
オバマケア:
失業など特殊な事情があった場合でも、いつでも保険に入る事が出来る。
企業、グループ保険に入っていた人が、会社を辞めた後、Covered Californiaに入る場合、規定はありますが、保険には加入可。
*Covered Californiaで保険に入った場合も、医師にかかる場合は必ず確認した方が良い。 医師がOut Of Networkの場合もあります。Labも同じです。
*ペナルティーに関して:
海外にいる米国民に関してはどうか?
現在問合せをしても答えが返ってこない現状があります。しかし、いつでも保険には入る事は出来るはず。またペナルティーの対象にはならなさそう。
*保険にはHMO,PPO,EPOなどがあり、EPOは今年から始まりました。これはネットワーク内の医師のみに適応。
* ペナルティーは自主的に支払い?それとも必然的に?
Covered Californiaから通知が来るので、それを持って税申告を行うため、事務的に申告し、徴収されるはず。
海外旅行者保険はペナルティーの対象になりますので、米国販売の保険に加入の必要があります。
オバマケアの対象者は合法的にアメリカに滞在している人なので、合法的なビザ保持者は全て保険に入る必要があります。(学生は、どうか不明)
‘’’企業団体保険:’’’
100名以上の企業は医療保険を提供しなければいけない。
25名以下の企業は医療保険を提供すれば、税制上優遇される(2年間のみ)
2015年からは50名以上の企業は医療保険を提供しなければいけない。
*週10時間の従業員が3名いた場合、合算して1名と換算されるので、注意が必要。
今年の夏には落ち着くとみられていますが、現在混乱が続いているので、答えが出ない事が多い現状。昨年の10月はコンピューターシステムのトラブルがあり、FAXで対応しても、受付側がハードディスクで受けていたので、全てやり直しの状況。
‘’’ Medicare:’’’ 詳細資料はここをクリック Media: Medicare.pdf
メディケア対象者はオバマケアの対象者ではない。
4種類あり、Part A とBは政府が管理。
パートA: 入院、スキルドナーシングケアー費用の保険
パートB: 医師の診察、検査や他の医療サービスで、パートAでカバーしない費用の保険
パートC: パートA、B及び薬を含む費用を民間保険会社に委託
パートD: 処方箋費用の保険。民間保険会社に委託
しかし、このAとBはあまり内容が良くない。(自己負担率が高い) Part C & Dはそれの対応。Dは民間の保険会社に委託しているもので、政府の関与はなし。
‘’’パートA: ‘’’
10年以上税金を払っている方は、保険料無料。納税期間が足りない方でも追加を払えば加入可。
‘’’パートB: ‘’’
保険料が発生。 医師の診察や検査などの医療サービス。
収入が多くなれば、保険料が高くなる。
基本、自己負担20%(上限なし)
‘’’パートC (メディケア・アドバンテージ・プラン): ‘’’
A やBと離れて、政府認可されたPPOやHMOなどのプランに変更するという事で、薬のプランも含まれています。
HMOに関しては保険料が発生しない。PPOの方は$80
‘’’パートD: ‘’’
メディケアでこのパートDに加入していなかったら、ペナルティー。
1年で$3、2年で$6と、永遠ペナルティーを払う必要がありますので、パートDが含まれている上記のパートC以外のプランを選択する場合はMedicare加入時に必ず加入した方が良い。
‘’’サプリメント(メディギャップ):’’’
Medicareは全ての医療費用をカバーするものでありません。そのため補助的カバーをする保険が必要となります。上記パートC以外のオプションとしてサプリメント(メディギャップ)と呼ばれる民間保険会社提供の保健プランを選ぶ事が出来る。
サプリメントを選択された場合は薬の保健パートDを購入する必要があります。
Anthem Fは古いものなので、もし、その方は更新で新しいものに変更をおすすめ。
65歳になっても会社の保険に入っている方はメディケアに入らなくても大丈夫。
加入時期:65歳の誕生日前後3ヶ月に申請を行う。
会社の保険などに入っているなど、相当の理由がない限り、加入しなければいけない。
加入しないとペナルティー、そして、正規の申込手続きをしないと、保険に加入が出来なくなるので、加入時期は充分に注意。
年金受給者には自動的にIDが送られてきますが、65歳の誕生日の1ヶ月前でも送られて来ない場合はソーシャルセキュリティーオフィスに問合せ。
年金受給者ではない方は、ソーシャルセキュリティーオフィスに自分で申請。
永住権の方、日本生まれの市民権所得者には、戸籍謄本や戸籍抄本が必要になります。
1日生まれの方は前の月から3ヶ月と考えます。6月1日生まれの場合、5月から遡って3ヶ月前。
現在50代後半の方々、メディケアは現行の65歳から、67歳からの申請に変わるかもしれない。
‘’’メディケア取得後の選択:’’’
1)パートA、パートB + パードD:
パートA、パートB(薬がカバーされていない) ということで、薬カバーのパードDをプラスする。
またプラン変更の場合は毎年10月15日から12月7日までにプラン変更。この他の時期は不可。
そして翌年の1月1日からその保険が適応されます。
2)パートA、パートB + サプリメント + 薬カバーのパードD:
保険内容は一切変更なし。
3)パートA、パートB から パードCに変更
: 薬のプランも含んでいる民間のプランに変更する選択
治療費が発生しますが、年間の自己負担額が決まっている。上限があり、それを超えたら自己負担は無くなる。
保険内容は毎年若干変わる事があります。
最低でもパートA、パートB のプランを含んだものに加入する義務があるので、パートCで可。
ただし、サプリメントプランは、加入時に年齢が高いほど加入費が高い。
一番リッチなサプリメントプランはFで、一ヶ月の保険料は高いが、薬など医療費はほとんどかからない。
会社を辞めて、65歳以上でメディケアに入る場合は、どんなプランでも加入出来ますが、パートCからパートA,B+サプリメントプラン+パートDに入ろう、変更しようとすれば、審査があります。(既往症や持病などが審査対象)
既往症がある方は申告時に虚偽の申告をしても、審査があり、徹底的に調べられます。
定期的に治療を受けている方で、長期入院では無い方はパートA,B+D+サプリメントプランが良いのでは?
現在持病があり、(1)パートA、パートB+パードDの方で、(2)パートA,B+サプリメントプラン+パートDに移行希望の方は一旦(3)パートCを経た方が良い。
メディケアの規定:入院時個室を希望しても無理など,カウンティーによって違いますが、LAよりもOCの方が医療費が高い。
引っ越しなどした場合、新しい居住地の規定に沿う必要があるので,変更が必要。
今後、メディケアの補助が少なくなる可能性が高い。
年収$85,000以下(個人)の場合、保険料は$104.90ですが、政府はこの場合、$700の補助をしているのが現状。なので、政府の補助が今後は低くなる可能性が高い。
複雑なメディケアプランですが、今一度見直す事が必要、その際、保険エージェントに相談をおすすめします。
オバマケア― http://www.sbmseminar.org/wiki/images/9/96/Affordable_Care_Act%28ACA%29.pdf
メディケア http://www.sbmseminar.org/wiki/images/8/8f/Medicare.pdf
以上。
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:吉冨栄一
講演録担当:佐伯和代
講師略歴:
常石保険代理店勤務。25年の経験と知識を生かし、企業、個人用保険各種を取り扱う保険エージェントとして活動。
講演内容:
‘’’Affordable Care Act (オバマケア) :’’’ 詳細資料はここをクリック Media: Affordable Care Act(ACA).pdf
医療費が高い理由は様々ありますが、その医療費を削減するためには保険加入者を増やす事。
2011年 1人当たりの医療費:1位米国 $8,500 2位カナダ 日本は7位$3,213
米国で、破産原因の一位も医療費という結果が出ている今。
オバマケア : ペナルティー 年間$95 もしくは年収の1% 翌年のTax申請時に払う。
持病がある人、扶養家族が多い人も、全て保険加入の義務。
Medi-Calの加入資格が緩和されている。
オバマケア、個人や会社の保険に入っている人、またメディケア加入者、加入資格保持者はは対象外。
加入方法:個人の場合。保険会社や州政府のカバード・カリフォルニアからも加入可。
政府の補助が考えられる人はカバード・カリフォルニアから入った方が良いが、対象外の人は保険会社からでも同じ。
現在、タイムリミットが迫っています。3月15日までに申し込んで、3月25日までに支払えば4月から加入可能。
現在トラブル多発のため、申込期間が1ヶ月延長され、5月1日施行開始となった。
補助の対象とは:
低所得者、扶養家族が多い人。
低所得者保険 Medi-Calの対象 - 参考資料P-3を参照ください。
もし年収予想申告が実際の年収を超えたら、翌年の税申告で差額を追加徴収。
Covered California のインターネットホームページの入力方法 www.coveredca.com エリアによって補助額も変わってきます。
Medi-CalはHMOのみ HMOとは、一人のドクター(主治医)を決め、他の医師にかかる必要がある場合は、そのドクターからの紹介でいくシステム。
Covered California 4種類
オバマケアは所得が満たない人も政府の補助が受けられるので、とにかく全員保険に入りましょうという制度。無保険者が増えることにより、医療機関の治療費の回収率が悪化し、治療費の上昇へとつながります。
オバマケア:
失業など特殊な事情があった場合でも、いつでも保険に入る事が出来る。
企業、グループ保険に入っていた人が、会社を辞めた後、Covered Californiaに入る場合、規定はありますが、保険には加入可。
*Covered Californiaで保険に入った場合も、医師にかかる場合は必ず確認した方が良い。 医師がOut Of Networkの場合もあります。Labも同じです。
*ペナルティーに関して:
海外にいる米国民に関してはどうか?
現在問合せをしても答えが返ってこない現状があります。しかし、いつでも保険には入る事は出来るはず。またペナルティーの対象にはならなさそう。
*保険にはHMO,PPO,EPOなどがあり、EPOは今年から始まりました。これはネットワーク内の医師のみに適応。
* ペナルティーは自主的に支払い?それとも必然的に?
Covered Californiaから通知が来るので、それを持って税申告を行うため、事務的に申告し、徴収されるはず。
海外旅行者保険はペナルティーの対象になりますので、米国販売の保険に加入の必要があります。
オバマケアの対象者は合法的にアメリカに滞在している人なので、合法的なビザ保持者は全て保険に入る必要があります。(学生は、どうか不明)
‘’’企業団体保険:’’’
100名以上の企業は医療保険を提供しなければいけない。
25名以下の企業は医療保険を提供すれば、税制上優遇される(2年間のみ)
2015年からは50名以上の企業は医療保険を提供しなければいけない。
*週10時間の従業員が3名いた場合、合算して1名と換算されるので、注意が必要。
今年の夏には落ち着くとみられていますが、現在混乱が続いているので、答えが出ない事が多い現状。昨年の10月はコンピューターシステムのトラブルがあり、FAXで対応しても、受付側がハードディスクで受けていたので、全てやり直しの状況。
‘’’ Medicare:’’’ 詳細資料はここをクリック Media: Medicare.pdf
メディケア対象者はオバマケアの対象者ではない。
4種類あり、Part A とBは政府が管理。
パートA: 入院、スキルドナーシングケアー費用の保険
パートB: 医師の診察、検査や他の医療サービスで、パートAでカバーしない費用の保険
パートC: パートA、B及び薬を含む費用を民間保険会社に委託
パートD: 処方箋費用の保険。民間保険会社に委託
しかし、このAとBはあまり内容が良くない。(自己負担率が高い) Part C & Dはそれの対応。Dは民間の保険会社に委託しているもので、政府の関与はなし。
‘’’パートA: ‘’’
10年以上税金を払っている方は、保険料無料。納税期間が足りない方でも追加を払えば加入可。
‘’’パートB: ‘’’
保険料が発生。 医師の診察や検査などの医療サービス。
収入が多くなれば、保険料が高くなる。
基本、自己負担20%(上限なし)
‘’’パートC (メディケア・アドバンテージ・プラン): ‘’’
A やBと離れて、政府認可されたPPOやHMOなどのプランに変更するという事で、薬のプランも含まれています。
HMOに関しては保険料が発生しない。PPOの方は$80
‘’’パートD: ‘’’
メディケアでこのパートDに加入していなかったら、ペナルティー。
1年で$3、2年で$6と、永遠ペナルティーを払う必要がありますので、パートDが含まれている上記のパートC以外のプランを選択する場合はMedicare加入時に必ず加入した方が良い。
‘’’サプリメント(メディギャップ):’’’
Medicareは全ての医療費用をカバーするものでありません。そのため補助的カバーをする保険が必要となります。上記パートC以外のオプションとしてサプリメント(メディギャップ)と呼ばれる民間保険会社提供の保健プランを選ぶ事が出来る。
サプリメントを選択された場合は薬の保健パートDを購入する必要があります。
Anthem Fは古いものなので、もし、その方は更新で新しいものに変更をおすすめ。
65歳になっても会社の保険に入っている方はメディケアに入らなくても大丈夫。
加入時期:65歳の誕生日前後3ヶ月に申請を行う。
会社の保険などに入っているなど、相当の理由がない限り、加入しなければいけない。
加入しないとペナルティー、そして、正規の申込手続きをしないと、保険に加入が出来なくなるので、加入時期は充分に注意。
年金受給者には自動的にIDが送られてきますが、65歳の誕生日の1ヶ月前でも送られて来ない場合はソーシャルセキュリティーオフィスに問合せ。
年金受給者ではない方は、ソーシャルセキュリティーオフィスに自分で申請。
永住権の方、日本生まれの市民権所得者には、戸籍謄本や戸籍抄本が必要になります。
1日生まれの方は前の月から3ヶ月と考えます。6月1日生まれの場合、5月から遡って3ヶ月前。
現在50代後半の方々、メディケアは現行の65歳から、67歳からの申請に変わるかもしれない。
‘’’メディケア取得後の選択:’’’
1)パートA、パートB + パードD:
パートA、パートB(薬がカバーされていない) ということで、薬カバーのパードDをプラスする。
またプラン変更の場合は毎年10月15日から12月7日までにプラン変更。この他の時期は不可。
そして翌年の1月1日からその保険が適応されます。
2)パートA、パートB + サプリメント + 薬カバーのパードD:
保険内容は一切変更なし。
3)パートA、パートB から パードCに変更
: 薬のプランも含んでいる民間のプランに変更する選択
治療費が発生しますが、年間の自己負担額が決まっている。上限があり、それを超えたら自己負担は無くなる。
保険内容は毎年若干変わる事があります。
最低でもパートA、パートB のプランを含んだものに加入する義務があるので、パートCで可。
ただし、サプリメントプランは、加入時に年齢が高いほど加入費が高い。
一番リッチなサプリメントプランはFで、一ヶ月の保険料は高いが、薬など医療費はほとんどかからない。
会社を辞めて、65歳以上でメディケアに入る場合は、どんなプランでも加入出来ますが、パートCからパートA,B+サプリメントプラン+パートDに入ろう、変更しようとすれば、審査があります。(既往症や持病などが審査対象)
既往症がある方は申告時に虚偽の申告をしても、審査があり、徹底的に調べられます。
定期的に治療を受けている方で、長期入院では無い方はパートA,B+D+サプリメントプランが良いのでは?
現在持病があり、(1)パートA、パートB+パードDの方で、(2)パートA,B+サプリメントプラン+パートDに移行希望の方は一旦(3)パートCを経た方が良い。
メディケアの規定:入院時個室を希望しても無理など,カウンティーによって違いますが、LAよりもOCの方が医療費が高い。
引っ越しなどした場合、新しい居住地の規定に沿う必要があるので,変更が必要。
今後、メディケアの補助が少なくなる可能性が高い。
年収$85,000以下(個人)の場合、保険料は$104.90ですが、政府はこの場合、$700の補助をしているのが現状。なので、政府の補助が今後は低くなる可能性が高い。
複雑なメディケアプランですが、今一度見直す事が必要、その際、保険エージェントに相談をおすすめします。
オバマケア― http://www.sbmseminar.org/wiki/images/9/96/Affordable_Care_Act%28ACA%29.pdf
メディケア http://www.sbmseminar.org/wiki/images/8/8f/Medicare.pdf
以上。