2013年度 12月 「不眠解消法」
日時: 2013年12月11日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:久賀谷 亮(くがや あきら)氏
講演録担当:佐伯和代
講師略歴:
イェール大学神経精神医学講座卒。
アメリカ神経精神医学会専門医。
サウスベイの心療内科クリニック、「TransHope Medical」院長。
非営利団体「こころウェルネス・ネットワーク」代表。
講演内容:
まず最初にシロクマをイメージして下さい。(ふさふさ、大きい、白い、寒い所にいる)
次にシロクマについては考えないで下さい。
考えないでいられましたか?
考えまい、考えまいと思えば思う程考えてしまうというのと同じで、眠れないと思う
程、眠れなくなってしまうのが人間。
クリニックを訪れる患者さんの1位が「眠れない」という症状をお持ち。
睡眠が上手くとれないという方は多い。
日本でも、入院患者さんには必ず「睡眠」がとれたかどうかを伺い、次に「食事」がとれた
かどうかを伺う。
それだけ睡眠は精神、健康に密接に関係している。
日本の統計では、4人に一人が睡眠が上手くとれないとの結果。
睡眠剤を使用しているのは全体の5%
眠れなかったらどんな事が困りますか?
睡眠が十分にとれないと全体的に経済損失が出る。1年間に3.5兆円の損失。
医学的には:肥満、高血圧、コレステロールなどがあがり、生活習慣病の危険性が増える。
また鬱、認知症などにもなりやすくなる。
睡眠テスト
過去1ヶ月に3回以上経験したものをチェック。
1:寝付きが悪く、なかなか眠れなかった。
2:夜間、途中で目が覚めた。
3:希望起床時刻より早く起き、もう眠れない。
4:昼寝を含めた総睡眠時間が足りなかった。
5:睡眠時間の長さに関わらず、質が悪かった。
6:日中、活動時間に気分が悪かった。
7:活動などが停滞した。
8:日中にも眠気があった。
これらの質問に4つ以上該当した場合は、睡眠に対する意識を改めたり改善する必要がある。
睡眠:ライフステージでも影響を受ける。
更年期障害(閉経後)は、かなりの割合で不眠にも繋がる。
痛みも不眠に繋がる。
VIDEO The forces that control Sleep and wakefulness ハーバード大学
睡眠:眠くなるという力と起きるという力のバランスから、睡眠をとることが出来る。
深夜0時から午前6時までは睡眠の力が増す。
また午後4時くらいも睡眠の力が増している。(おやつ/3時:糖分をとることにより覚醒)
午後8時くらいは起きる力が増してくる。
頭が冴えて眠れない、カフェインのせいで眠れないというのは、眠りの力が増している状態。
現代医学では、人のシナプスをコントロール出来ない。
何時間の睡眠がとれたら十分でしょうか?
年齢によっても違う。
6時間:60代の方の睡眠。
しかし、8時間睡眠が良いとよく聞きますが、個人差、年齢、ライフステージによって、
必要な睡眠時間は変わってくる。
寝すぎるとどうなのか? それも問題で、米国のデータによると、
7時間の人が死亡リスクが低く、7時間以上、7時間以下、共に死亡リスクが高くなる。
10時間の人は7時間睡眠の方に比べて、1.3倍ほど死亡リスクが高い。
不眠解消法
1:良眠の心得
2:薬
3:最新治療
1:良眠の心得
良く眠るための基本。
ファミリードクターが必ず言う事は、「食事に気をつけ、運動を心がけるように」
これらは必要だから。心療内科では「睡眠はとれているか」を必ず聞く。これが基本。
基本
◯刺激物を避ける(アルコール、たばこ、カフェインなど)
眠れないから飲むというのは間違い、睡眠を次第に不安定にしていく。
◯寝室の環境を快適に保つ(消灯、枕、シーツなど)
◯夕食を軽めにし、5〜6時間前に終える。
◯本当に疲れた時に就寝。
◯時計を見ない。
◯日中の昼寝を避ける
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:久賀谷 亮(くがや あきら)氏
講演録担当:佐伯和代
講師略歴:
イェール大学神経精神医学講座卒。
アメリカ神経精神医学会専門医。
サウスベイの心療内科クリニック、「TransHope Medical」院長。
非営利団体「こころウェルネス・ネットワーク」代表。
講演内容:
まず最初にシロクマをイメージして下さい。(ふさふさ、大きい、白い、寒い所にいる)
次にシロクマについては考えないで下さい。
考えないでいられましたか?
考えまい、考えまいと思えば思う程考えてしまうというのと同じで、眠れないと思う
程、眠れなくなってしまうのが人間。
クリニックを訪れる患者さんの1位が「眠れない」という症状をお持ち。
睡眠が上手くとれないという方は多い。
日本でも、入院患者さんには必ず「睡眠」がとれたかどうかを伺い、次に「食事」がとれた
かどうかを伺う。
それだけ睡眠は精神、健康に密接に関係している。
日本の統計では、4人に一人が睡眠が上手くとれないとの結果。
睡眠剤を使用しているのは全体の5%
眠れなかったらどんな事が困りますか?
睡眠が十分にとれないと全体的に経済損失が出る。1年間に3.5兆円の損失。
医学的には:肥満、高血圧、コレステロールなどがあがり、生活習慣病の危険性が増える。
また鬱、認知症などにもなりやすくなる。
睡眠テスト
過去1ヶ月に3回以上経験したものをチェック。
1:寝付きが悪く、なかなか眠れなかった。
2:夜間、途中で目が覚めた。
3:希望起床時刻より早く起き、もう眠れない。
4:昼寝を含めた総睡眠時間が足りなかった。
5:睡眠時間の長さに関わらず、質が悪かった。
6:日中、活動時間に気分が悪かった。
7:活動などが停滞した。
8:日中にも眠気があった。
これらの質問に4つ以上該当した場合は、睡眠に対する意識を改めたり改善する必要がある。
睡眠:ライフステージでも影響を受ける。
更年期障害(閉経後)は、かなりの割合で不眠にも繋がる。
痛みも不眠に繋がる。
VIDEO The forces that control Sleep and wakefulness ハーバード大学
睡眠:眠くなるという力と起きるという力のバランスから、睡眠をとることが出来る。
深夜0時から午前6時までは睡眠の力が増す。
また午後4時くらいも睡眠の力が増している。(おやつ/3時:糖分をとることにより覚醒)
午後8時くらいは起きる力が増してくる。
頭が冴えて眠れない、カフェインのせいで眠れないというのは、眠りの力が増している状態。
現代医学では、人のシナプスをコントロール出来ない。
何時間の睡眠がとれたら十分でしょうか?
年齢によっても違う。
6時間:60代の方の睡眠。
しかし、8時間睡眠が良いとよく聞きますが、個人差、年齢、ライフステージによって、
必要な睡眠時間は変わってくる。
寝すぎるとどうなのか? それも問題で、米国のデータによると、
7時間の人が死亡リスクが低く、7時間以上、7時間以下、共に死亡リスクが高くなる。
10時間の人は7時間睡眠の方に比べて、1.3倍ほど死亡リスクが高い。
不眠解消法
1:良眠の心得
2:薬
3:最新治療
1:良眠の心得
良く眠るための基本。
ファミリードクターが必ず言う事は、「食事に気をつけ、運動を心がけるように」
これらは必要だから。心療内科では「睡眠はとれているか」を必ず聞く。これが基本。
基本
◯刺激物を避ける(アルコール、たばこ、カフェインなど)
眠れないから飲むというのは間違い、睡眠を次第に不安定にしていく。
◯寝室の環境を快適に保つ(消灯、枕、シーツなど)
◯夕食を軽めにし、5〜6時間前に終える。
◯本当に疲れた時に就寝。
◯時計を見ない。
◯日中の昼寝を避ける