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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

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  • 2007年度 4月 「The Winds of Godを何故今製作したのか」

2007年度 4月 「The Winds of Godを何故今製作したのか」

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講師 - 今井雅之 氏

『今井雅之(いまい まさゆき)氏のプロフィール』

俳優/監督・作家・脚本家

兵庫県出身。陸上自衛隊をへて、1986年法政大学文学部英文学科卒業。1991年奈良橋陽子演出『MONKEY』にて舞台デビュー。1996年日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞。その風貌と性格からか、一本気な役や男気あふれる役が多いが、コミカルな芝居もこなし、笑いも取れる実力に高い評価を得ている。2004年「SUPPINぶるうす ザ・ムービー」で映画監督デビューを果たす。

講義内容

The Winds of Godを何故今製作したのか

1. 日本は何かおかしい?
アメリカでは国旗のTシャツを着たり、国旗を振るのは当たり前。 日本では、オリンピック、ワールドカップ等以外では白い目で見られる。何故?
2. 特攻隊を取り上げたきっかけ
20代当時、ミュージカルで黒人役を演じたが、演出家に「ハーレムの目をしていない」と言われる。
日本人が黒人になりきれないのは当たり前。日本人がやる舞台なら、日本人を演じるべき。演出家と喧嘩。それなら、自分で書く。

狂気集団を書いてみたい。
天皇のために命を捨てて突っ込む特攻隊を、狂気集団として取り上げる。
3. 取材を通じて
特攻隊の生存者、細川 八郎氏を始め100名以上を取材。特攻隊の自分のイメージをぶつけてみた。
斉藤氏に、
「テレビ、映画の見過ぎ」と一蹴される。
誰一人、天皇陛下万歳と言って散っていった者はいなかった。皆、「お母さん」と言って散っていった。
戦争末期、戦況が悪いのはわかっており、特攻により1分1秒でも敵の侵攻を遅らせたい、お母さんを家族を守りたい、この一心で特攻に出撃していった。
自分のイメージとはまるで違う。なぜ、日本政府は、本当の特攻隊の姿を教えてくれないのか?
舞台で伝えることを決意。
4. 制作時の苦労
時は、バブル期。単なる特攻隊のストーリーでは、「今時受けない」の一言で誰も相手にしてくれなかった。
⇒タイムスリップを使ったコメディのストーリー展開を思いつく。
右翼の執拗な妨害。日本での公演は困難。
1991年 アメリカ West Hollywood の舞台公演をスタート 更に、NY Broadway 公演でも評価される。
アメリカで火が付き、日本でも公演が可能に。
5. 9.11テロ
2001年9月9日の、沖縄公演で「The Winds of Gods」の公演はピリオドにする予定だった。
その2日後、9.11テロが発生。翌日の米有名紙に、KAMIKAZE ATTACKの文字が躍った。それに対して、日本政府もマスコミも、全く抗議をしない。

特攻は、不利な戦況下でやむを得ず行われたギリギリの戦術。今井氏が調べた限り、特攻が民間人を巻き込んだことは一度もない。多数の民間人を巻き込んだ9.11テロの代名詞にされるのは、我慢できない。
その無念さを伝えるため、作品の映画化と米国での公開を決意。米国でやるからには、全編英語で制作。
今回のセミナーの翌々日に、ハリウッドでの初公開が行われた。
6. 終わりに
日本人なら、日本人としての誇りを持って生きよう。日本を、故郷を愛して欲しい。両親を、尊敬・感謝しよう。
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