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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

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2009年度 6月 - 日台中の現状と未来

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2009年度 6月 - 日台中... 2009年度 6月 - 日台中...
日時
2009年6月24日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場
ニューガーディナ・ホテル
講師:黄 文雄(こう ぶんゆう)先生

講師略歴

拓殖大学日本文化研究所客員教授。
『正論』・『文芸春秋』・『諸君』・『SAPIO』・『WiLL』など新聞・雑誌や多数のテレビ局で論戦を展開。
著作は『それでも中国は崩壊する』(ワック出版)、『中国の大動乱が 日本に押し寄せる(徳間書店)』、『台湾は中国の領土に なったことは一度もない』(海竜社)など日本著書が100 余冊、『中国瘟疫史 兼論SARS禍』など漢文著書が40余冊。
公式HP http://kobunyu.jp/

講演内容

6月24日の講演の内容を箇条書きにして報告する。

1)白井氏による黄文雄氏の紹介。月に1度台湾、年4,5回欧米を訪問。著書は100~150冊。次世代を育てることを留意。

2)馬英九、国防、外交に問題あり。彼は「三つのノー」を約束した。①統一せず②独立せず③武力行使せず。また、すぐに「6・3.3」をすることを約束した。つまり、年間6%の経済成長、3万人の雇用確保(?)、失業率3%に抑える。すべてうまくいっていない。そこで、馬英九は、「すぐに」という意味を総統2期目と言い、また前政権・陳水扁(漢字?)の悪政のため打開に時間がかかると釈明。

3)馬英九の対中急接近は誰も予想できなかった。李登輝でさえ。

4)馬英九の裏に国民党あり。彼の政治実力は国民党の中で7位程度でそれほど力がない。

5)国民党は世界一金持ちの政党。その財源は日本統治時代の財産(台湾総統の財産、日本企業の財産、日本人個人の財産)が国民党に流れた。

6)国民党は元々反共政党であったが、いまや金権政党である。また金権政治は中国の伝統でもある。また極道政治でもある。中国は勿論ヤクザ政治である、中国では4300万人のヤクザがいて、麻薬、売春、児童誘拐、密輸で稼いでいる。台湾の地方議会議員の殆ど、国会議員の半分がヤクザ出身。民進党が勝てない理由。金がない。先の選挙、票の値段が10倍になった。

7)国共合作が今成立する理由に金権政治が働いている。中国、台湾とも個人というレベルで金において共通根があり、お互いの利害の一致がある。中国共産党員は60万人、彼らが国家の富の70%を独占している。

8)国民党は司法とマスメディアを握っている。陳水扁逮捕当然、また台湾マスメディアは中国の影響を受けている。だから台湾で得る情報は中国で得る情報と同じ。

9)台湾での現状維持とは、破滅を意味する。巨大な中国に吸収される可能性がある。今や中国が武力で台湾を制圧するより、マスメディア、商業によって、制圧されつつある。

10)そういう状況にあっても、黄文雄氏は楽観的にみている。それは台湾問題は対中だけの問題ではなく、世界的な力関係(特にアメリカ、日本、ロシア、インド)で考えると、独立国家ではなくとも、それ以上の実質的な国家として、イスラエルを範とするような国家戦略がとれるはず。

11)中国は対外資本依存率が高すぎる。それもいまや欧米資本は縮小の方向に行っている。対外依存率が高いことは不安定であるということ。

12)最後に、日本に望むことは、強い国家であるべき。戦後蓄積された富は厖大で、なんといても内需型経済が確立され、日本ほど安定した国家はない、今後も世界平和に貢献できる。

以上 
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