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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

2008年度 5月 - エコ&ロハスで勝て! 勝負はこれから!

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2008年度 5月 - エコ&... 2008年度 5月 - エコ&...
日時
2008年5月14日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場
ニューガーディナ・ホテル
テーマ
2008年度はエコ&ロハスで勝て! 勝負はこれから!

講師
中野 博氏(なかの ひろし)、株式会社エコライフ研究所 代表取締役
講師紹介
1964年 愛知県生まれ。早稲田大学卒業。住環境ジャーナリスト兼エコマーケッター。自動車部品メーカー最大手(株)デンソー入社後、自動車業界、住宅業界の調査・研究機関で数々の調査・研究レポートを発表。
1992年 ブラジル・リオで開催された国連地球環境サミットに環境ジャーナリストとして参加。環境ベンチャーの取材件数は1800社を超える。
1995年 健康、環境住宅に関する事業戦略コンサルティング開始。
1997年 京都会議(COP3)に環境ジャーナリストとして参加。
1998年 有限会社エコライフ研究所を設立し、代表取締役に就任。
2000年 環境と健康にやさしい家づくりを行う業者を組織化し、エコライフメンバーを設立。
現在、地域NO1、オンリーワンを目指す住宅会社及び環境ビジネスを推進する中小企向けの各種の支援、コンサルティングを行う。
主な著書
感動と癒しの木の家に住みたい!
こんなエコ商品がほしい!
シックハウスよさようなら
天然素材でつくる健康住宅
など全 13冊 。

講師紹介者
今森 貞夫氏

レクチャーのはじめに

人間は一人一日で8,000リットルの空気を吸っている。
人間は1秒間に大型トラック63台分、252トンの石化燃料を使っている。環境にやさしく、人に優しく、自分自身と家族にやさしい ロハスな暮らしという考えが近年打ち出されてきている。
ロハス(LOHAS)
Lifestyles of Health and Sustainabilityのことで、健康や持続可能性を意味する古くて新しい概念で、1998年、レイ氏とアンダーソン氏は15年にわたり、全米15万人を対象とした価値観調査から新しい考え方と消費行動をもつ人々の存在を明らかにした。この人々は、自己利益と社会的責任を両立させながら、地球の持続可能性を第一に考えて消費する新しい新しい社会集団であり、社会創造者(Cultural Creative)と名づけられた。その後、Cultural Creative 向けのマーケットがあるということで、LOHAS というマーケッティング用語が生まれた。

ロハス関連の豆知識

メインテーマに入る前に、ロハス関連の豆知識として何点かあげると
今、日本の大企業も中小企業も新らしい富裕層をつかむために、LOHASを味方につけてビジネスを展開するようになってきた。
日本では特にエコハウスとかエコリフォーム、即ち、自然素材を使っての家造り、リフォームがたいへん流行っている。
日本では一秒間で120万円を超えるエコ関連産品が作られている。環境を配慮した商品を作らなければ顧客からの評価が得られなくなっている。
ドイツで25年前に起きたグリーン=コンシューマー、即ち、環境に配慮したものを積極的に選ぼうというトレンドが、ようやく日本にもそのマーケットが開いてきたといえる。
もし、皆さんの企業が日本のマーケットに参入する予定があれば、ロハス発想の商品を輸出すれば、利益、マーケットの獲得上有利になると予想できる。市場規模は今では50兆円規模になっている。
エネルギーという観点から、太陽光については2002年の段階では、日本は世界No.1だったが、今はドイツとスエーデンがかなり伸びている。スイスも国を挙げて太陽光発電に切りかわってきた。

環境にやさしく、人にやさしく

もともと、 省エネルギー、健康にやさしい、環境にやさしいなどというキャッチコピーとしての言葉があったが、1995- 6年頃から日本の中では、ロハスというアメリカ生まれの言葉が登場した。
ロハスという言葉がなぜ日本で普及したかというと、メディアの影響もあるが、もともと狙いである健康や持続可能性を重視するという健康、環境を意識したライフスタイル、商品が、消費者になかなか理解されなかった面があったのを、ロハスという短い言葉で表現することにより、イメージアップされた結果である。
エコライフというと、イメージ的には、我慢しなければいけない、とか 自分とは関係ないという感じに受け取られるが、ロハスというと、富裕層っぽい、セレブっぽい感じであり、ロハスを実行すると、自分が生まれ変わるかもしれない、セレブっぽくなるかもしれないという、前向きなものになる利点がある。
ロハスな生活の基盤とは、日本的には 健康な生活ということになるが、健康についてWHOが定めた3つの定義とは、
身体的健康(予防医学、ウエルスネス、脱メタボなど)
精神的健康(癒し、リラックスなど)
社会的健康であり、3、社会的健康とは、ズバリ、エコライフ、即ちロハスであろう。

ビジネスとして確立している5つのカテゴリー

ロハスについて、ビジネスとして確立している5つのカテゴリー

持続可能な経済効果を求める

自然エネルギー問題を中心として、エネルギー業界や建築業界が持続可能な経営にため、投資効果が高いビジネスに切り替えようとしている。環境経営という部分でも、本格的に実践されつつある。経団連でも他の経済界でもこれが今や合言葉になっている。

健康的なくらし

身近な話題で、多くの女性たちが大好きなオーガニックブーム、ナチュラル製品ブームとして東京を中心に広がっている。さらに都会から地方へも広がっている。マーケットは本物のいいものを欲しいという動きが急速にここ2、3年の間に成長している。

代替医療、健康管理

企業がメタボ対策として、企業内運動を実施したり、鍼、ホメオパシー、マクロビオティックなど。

自己実現

自己啓発への投資、セミナーへの参加、友人関係への時間投資、本やCD など。

環境にやさしいライフスタイル

リサイクル、有機農業、環境配慮製品の購入など、日本ではこれまでより多くの人に受け入れられるようになってきた。1996年からエコハウスから自分がスタートさせたプロジェクトも、日本ではようやく普及段階に入ってきた。
(注)エコハウスとは何かというと、簡単にいうと、環境に配慮した建材を使い、百年もつくらいの長命住宅、結露がおきない、室内空気の安全な、省エネ住宅をいう。

CSR(企業の社会的責任)レポートについて

環境報告書、社会環境報告書、または社会報告書などといわれるもの。企業がいかに環境に配慮した活動をしているかを冊子としてまとめたもの。年次報告書の形式をとる。これを作って積極的に展開しようという動きの多くなっている。ロハス層に代表される環境時代の消費者から関心を持たれるためには、企業としての社会的メッセージ性が必要。健康や環境というキーワードへの感度が高いロハス層の消費者に対し、CRS レポートは有効なメッセージとなる。

最近の日本のハウスメーカーがロハスに主点を置いた戦略(PR活動)の例

積水ハウスは都市型マンションを販売するときに使ったキャッチコピーをLife of 24℃とした。即ち24℃の生活が最も快適で、省エネにもなるというコンセプトを戦略としたもの。
これに対抗して三沢ホームはエコ微気候デザインというコンセプトを出した。
企業をやっている人には重要なことだが、どんなに環境にやさしい商品、どんなに健康に良い商品を作っていても、消費者にその良さが伝わらなければ、結果的に意味がないので、ロハスがわかっても、どうするかという側面が重要で、それを解決するのはコミュニケーション(PR活動)である。ひとつは本を出すこともひとつの方法であろう。本当に良いものだったら、いくらでもお金を出すという層は必ずいるので、飛び切り良いものなら受ける時代に日本も入ってきたといえる。

最後に

スイス、ドイツにおけるエコショップの紹介
マサキ=エンヴェック社製の土壌について
レクチャー終了後の質疑応答(5件あり、省略)

講義録担当
河合 将介
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