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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

2008年度 4月 - 日本人、日本企業が世界市場で勝つための条件 世界シェアNo.1の実力

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2008年度 4月 - 日本人... 2008年度 4月 - 日本人...
講師紹介
 山本化学工業株式会社社長・代表取締役社長 山本富造氏 1959年大阪市生まれ。 81年3月近畿大学商経済部経営学科卒業、山本化学工業入社。 84年実父の跡を継ぎ、社長に就任。 その間、米国フロリダ州立国際大学に留学、多国籍企業論を学ぶ。 趣味の小林寺拳法は4段、ほかにサーフィンを楽しむ。 好きな言葉は「拳禅一如」。

講義内容
山本化学工業(株)社の歴史
石川県の代々続く廻船問屋から 100年前に大阪の堺に移りました。 祖父の代(大正時代)にニュージランドより羊の粉ミルクを輸入して 「ボタン」を作る化学工業会社を設立。 当時「ボタン」は高級品で憧れの商品でした。 このビジネスは昭和20年ごろまで続きました。
戦後、化学系出身の父親は、材料不足の時代に原料を少なくして出来る 新素材の「合成ゴム」を開発しました。 それが、「消しゴム」です。  さらに消しゴム付鉛筆の特許を取得して100%のシェヤを占めました。
昭和30年代にツーピースゴルフボールを発明して特許を取得、昭和47年に ブリジストン社に特許を売却します。
昭和35年ドイツより機会を輸入して、ウエットスーツを日本で最初に作りました。 最初の受注は防衛庁ですが、年2回の注文だけでは少ないので、海女さんのような、 プロのダイバーに売り込みを計り成功します。 輸出も順調に伸びていきました。
講演中の山本氏

講演中の山本氏
現山本社長時代
私が25歳の時、60歳の父親より社長を譲られます。 就任2ヶ月後の7月に外務省より内容証明を受け取ります。 これは米国商務省よりウエットスーツのゴム素材がアンチダンピングのため 提訴されたためです。 米国より調査員7名が来て調べられる。 調査員が休みの日に父親の愛車 リンカーンの大型車で京都、奈良を案内すると、大変喜ばれて調査官は 公正にやると約束しくれました。  結果は当初のダンピング課税17.9%より7.69%なりました。 米国製リンカーンが効いたと思っています。
翌年はプラザ合意により円高の嵐にあいます。 1ドル・240円が120円なり、売り上げが半減し、 売り上げの85%が輸出であったため、大打撃をうけます。 特に手形を発行していないため、資金繰りに苦しみました。
経営の極意を教えてくれた人                                   
27歳の時、友人の紹介で伊藤忠の越後社長にお逢いします。 思い出の多い方ですが、 経営者の極意は「健康管理の出来ない人は経営者ではない」 と言う事を常に話していました。
1990年(平成2年)代に入り円高は一層進み100円をわり80円台に突入し、 この難局を乗り越えるため、いろいろ試行錯誤の結果、 ウエットスーツのコスト削減を下記のように行いました。 ゴムの素材を薄く(6.5mmより4mm)にして、コンテナの入り数を増やす。 体を冷やさないため、表面をチタン加工にして抵抗を少なくし、 着脱しやすい素材にする。 繊維部分を減らし輸入税を安くする。
オリンピック水着の開発まで
その頃、トライアスロンという競技が出てきて、抵抗係数の少ないSCS素材の ウエットスーツ使用する競技者がほとんどでした。 これを使用すると3.8Kmの水泳期間で15分-20分短縮出来ます。

今年の北京オリンピックからハイテック水着の着用が許可されました。 関西大学で競泳水着の実証試験を行いました。 新しい水着を着けた同大水上競技部4選手全員が自己最高タイムを記録 50mで2秒早く泳ぐことができ、選手から驚きの声があがりました。 この素材は水着の表面に水の分子を吸い付ける樹脂加工を施したのが特徴で、 水の抵抗を少なくしています。
バイオラバー
25年前に開発、8年前より売り上げがでてきました。 それ以前は売り上げがありません。 バイオラバーはゴムに金や白金を混入、遠赤外線を発し、人の細胞の 活動を活性化させるという事です。 兵庫医科大学の島教授によると、バイオラバーは皮膚に当てるだけで、 体温が上がり、がん抑制遺伝子を活性化する作用があります。 抗がん剤を併用しても問題がなく、投与量は 従来の三分の一程度になるようです。 ASCOの承認済みで、FDAの認可申請中です。 この商品は外部装着のため副作用の心配がなく、 ガン抑制のツールにしたいと思っています。                            
ビジネスの戦略を考える上で大事なこと
他所にないものを作るのが我が社の発想である。 すぐに追従されるものは作らない。 製造業は普通ハード100%ですが、 我社はハード50%、ソフト50% 日本人は農耕民族、定住民族であり、その特徴である繊細さを出せば 世界競争に必ず勝てる。 アメリカ人のもつダイナミックさには勝てない。

記録担当 水野  穣
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