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2008年度 2月 - アメリカ大統領選挙の予測

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2008年度 2月 - アメリ... 2008年度 2月 - アメリ...
開催日:
2008年2月13日
場所:
ニューガーディナホテル
講師: 
Bridge U.S.A.編集長 加賀崎雅子氏
講師紹介
マガジンブリッジUSA編集長兼ブリッジUSAラジオステーション・ニュースディレクター。小学校から大学まで聖心女子学院(同女子大学)という究極のお嬢さま一貫教育で学んだものの、両親や周囲が期待した「良妻賢母」とはもっとも遠いところに位置するオトナになってしまった。1986年来米。1992現職。隔週誌BRIDGE USAのコラム「from editor in chief」はお陰様で人気コーナー。94年にスタートしたラジオニュースの生番組は、今年からとうとう「加賀崎雅子のニュース待ったなし」と番組名に自分の名前が入ることになり、ますますのっぴきならない状況になっている。ニュース解説は「自分も分かる、誰もが分かる」が信条。
目次 [非表示]
1 2月13日時点での現状
2 民主党両候補に関して分析
3 ヒラリー候補に関して
4 オバマ候補に関して
5 結論
[編集]2月13日時点での現状

四年に一度のアメリカ大統領選挙の予備選挙が佳境に入っている。 まず共和党では、71歳で元気なマケイン上院議員が2月5日のスーパーチューズデーでロムニー前マサチューセッツ州知事とハッカビー前アーカンソー州知事に大きく差をつけた。ロムニーの撤退によって共和党候補はほぼマケイン氏に確定したが、依然党内の保守層からの反発も指摘されている。バプティスト派牧師のハッカビーは、マケインが指名を獲得するまで選挙を続行すると表明している。 共和党はマケインでほぼ決定であるが、民主党は超激戦となっている。 日本のメディアは選挙前に共和党で7人ぐらい、民主党で8人ぐらいが乱立すると書いていたが、実際は共和党は早々と決まりそうだし、民主党は2名での超少数激戦になった。日本のメディアは外れる事が多い。
民主党の指名候補者選びは12日にオバマが「首都圏決戦」を制したことで、戦いの様相が変わってきた。指名獲得に必要な代議員数でヒラリーを逆転したうえ、同氏の支持層を侵食する力も見せつけたからだ。オバマ7連勝の結果、CNNの推計によると13日現在で同氏が獲得した代議員数は1215人オバマの支持基盤は拡大している。このままだと、8月25日の民主党大会までもつれ込む可能性が大きい。 党大会まで候補者が決まらなかった例では、過去には1980年のカーター、エドワード・ケネディーがあった。
[編集]民主党両候補に関して分析

講演中の会場

講演中の会場
支持層の違いについて一言で云えば、ヒラリーは「ビール派」(庶民・低中所得層)、オバマは「ワイン派」(高学歴・中所得以上、リベラル)から支持されている。
[編集]ヒラリー候補に関して

2月12日の「首都決戦」の敗北後、ヒラリー陣営では選挙参謀の主任、副主任が辞任した。 チーム・ヒラリーのスタッフはほとんどが女性で、結束力が強く、長くヒラリーの側近を勤める人が多く、ビル・クリントンの時代からのスタッフが多い。 またスタッフの暴露本が多いアメリカにあって、ヒラリーに関してはその手の暴露本はなく、これは驚くべき事である。 ヒラリーはスタッフからの信頼に厚い。 これはチームヒラリーが居心地が良く、ヒラリーのスタッフに対する面倒見の良さからきている。 かつて大統領夫人の頃に女性スタッフの為にホワイトハウスの一部を「託児所化」した事もある。 社会保障制度を重視するヒラリーの一面がのぞかれる。 反面、ヒラリー・ヘイターと呼ばれるアンチ・ヒラリーも存在する。 ヒラリーは強い女であり、冷たい権力志向者、人を見下すような態度がる、というのがヘイターのヒラリーに対するイメージである。 ヒラリーは損をしている。 ヒラリーは自分が女性であることを全面に出さない方針をとってきたが、どう振る舞っても悪くとられる。 涙を見せなければ冷徹といわれ、涙を見せれば女の最終武器と云われる。 これが男性ならば、さして話題にならない。 またヒラリーは長く長く本命と思われていた為に、オバマに比べ新鮮味に欠け、鮮度という点で損をしている。 ヒラリーには経済問題を重視する人たちの支持が多い、ウオールストリートはヒラリー支持。 ヒラリー政権になったら、ビル・クリントン政権を支えたスタッフ達がまたヒラリーを支える可能性がある。 確かに大物人材達がそろっており、政策面で具体性に乏しいオバマよりも実践的で速攻的で有利といえる。 しかし逆にフレッシュさ新鮮味に欠ける、ともいえる。 しかもビルクリントンの時代とは違い、現在のアメリカの抱える課題は多い。 サブプライム問題、4700万人が未加入といわれる健康保険問題、年金問題、貧富の差の拡大 そしてブッシュ政権最大の置き土産であるイラク問題と莫大な財政赤字。 それらの問題にビルクリントン時代の政策スタッフが対応出来るかどうかは未知数。
[編集]オバマ候補に関して

オバマはこれまで支持してきた黒人、若者、富裕層、無党派にとどまらず、クリントン氏の支持層の中核である高齢者、女性、低所得者層にも支持を広げている。 黒人は一般にビール派だが、今回は今までになかった新しい流れになっている。 明らかに黒人はヒラリー候補には投票しない。 また共和党員だけどオバマを応援する人たちを「オバマカン」と呼んでいる。 オバマの言葉は流行語大賞をとる程に人気がある。 ヒラリーが対立をあおるのに比してオバマはアメリカを一つにまとめようと呼びかける。 フレッシュという点でオバマ氏の方に人気と勢いはある。
今後の民主党の指名獲得にはスーパー代議員と呼ばれる特別代議員の動向が鍵を握ると思われる。  特別代議員は796人。連邦議会上下両院議員、州知事、党委員会のメンバーらから成り、原則として予備選・党員集会の結果に縛られず、全国党大会で1票をもつ。 2月13日の時点ではヒラリー支持の特別代議員の方が多いが、党大会までは情勢は変化する可能性がある。
本番の大統領選挙の対マケインという視点では、オバマの方が有利との指摘もあるが、ヒラリー候補も決して不利ではない。

[編集]結論

今回の絞られた3人の大統領候補に関して誰が大統領になっても、日米関係に大きな変化はないと思われる。 それは現在日米の間に、かつての通商問題のような重大な問題がないからである。 また誰が大統領になっても日米関係よりも米中関係の方が問題をかかえており そういった意味でアメリカは中国に目を向けざるをえない。 ちなみに講師(加賀崎さん)個人ではヒラリーに勝って欲しい、とおもっている。
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