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2004年度 2月 - Walt Disney Concert Hallの音響デザイン

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2004年度 2月 - Wal... 2004年度 2月 - Wal...
講師 豊田泰久氏
講師紹介と略歴
2月度のセミナーは、今や日本人の顔のひとりになりました、Walt Disney Concert Hall の音響設計を永年に亘って担当した豊田泰久氏を講師に迎えて、「Walt Disney ConcertHallの音響デザイン」と題して、Disney Hallの音響の特徴、世界のコンサートホールとDisney Hallの比較、コンサートホールとオーケストラについて講演いただきました。
米国の各紙だけでなく、ロスフィルハーモニー指揮者の篠崎靖男さんが今や世界最高峰の音響設計と絶賛されたWDCHは、1989年から14年の歳月と2億7400万ドルかけて昨秋完成しました。日本人の手によって成し遂げられた、このコンサートホールの心臓部である音響技術の背景を知ることは、私達ロス在住の者にとっても大変興味深いものがあります。
なお、今回はJBAビジネスセミナーとの共催となります。

豊田泰久氏略歴
広島県出身。九州芸術工科大学を卒業後、永田音響設計に入社。50以上の音楽ホールの設計を担当。
東京・サントリーホールの音響設計を手がけたことでも知られる。舞台を取り囲む客席の段差を音響に利用した方式は世界的にも珍しい。
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団は、豐田氏の設計されたホールに対し「世界でも最大級に音の良いホール」と絶賛している。


講義内容

講義の要点

・Disney Hallは、1987年Wallt Disneyの未亡人故Lillian Disneyの$50ミリオンの寄付で始まったプロジェクト。LAフィルがホームとする公共ホールである。

・Disney Hallと 札幌ホールは姉妹のような関係。札幌ホールは、 Disney Hallより後の91年開始し、97年に完成。Disney Hallの 設計を大いに参考にして造られた。先行していたDisney Hallは資金難で94年に設計がストップ、98年に再開された。札幌の結果を参考にすることができ、結果的にDisney Hallの完成度が高まりタイミングが良かった。

・建築設計のFrank Gehry氏は、常に「音響はOKか」と確認した上で設計を進めたので、音響設計はやりやすかった。それだけに、弁解の余地はなくプレッシャーは大きかった。

・ウィーン、ボストン、アムステルダムなど、伝統的な音響の良いホールは皆シューボックススタイル。Disney Hallのようにオーケストラが客席に囲まれるスタイルは、ベルリンホールを起源とする新しいスタイルで音響的に難しい。

・ベルリンホールは音響的には素晴らしいが、外観は今一つ。シドニー・オペラハウスはランドマークとして有名だが、音響は今一つ。Disney Hallは、ランドマークとなる斬新なデザインと音響を両立できた世界でも希有な成功例。
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