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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

2012年度 11月 - 日本人が世界を救う

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2012年度 11月 - 日本... 2012年度 11月 - 日本... 2012年度 11月 - 日本... 2012年度 11月 - 日本...
日時: 2012年11月14日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師: 佐藤康行(さとう やすゆき)氏 
講演録担当:内藤喬夫
講師略歴:
心の学校グループ創立者。
http://www.santasales.jp/
http://www.shinga.com/
1951年北海道美唄市生まれ。
15歳で単身上京。
自ら鍛えるために飛び込んだ営業の世界では化粧品、宝飾品のトップセールスとして活躍し世界一の業績を上げる。
その後レストラン・ステーキのくいしんぼを創立し、8年で70店舗を展開。
その傍ら教育教材販売では世界一の実績を上げた。
現在、レストラン経営の全てを人に譲り、日本全国、世界各地でのセミナー・講演活動を精力的に展開。
最近では参議院議員会館にて講演活動を行うなど、幅広い実績を持つ。
研修内容:真我開発講座、トップセールス研修、営業トーク研修、経営者研修、モチベーション研修などを手がける。
『ダイヤモンド・セルフ』『「本当の自分」があなたを救う』など著書は70冊を超える。

講演内容:
記録者の感想を少し交えながら講演を再現する。
村上和雄氏との共著は注目に値する。内藤は村上氏の講演をロスの天理教北米本部で聴いている。ノーベル賞に近い人として、また彼の言ったサムシング・グレートは有名である。
村上氏は笑いがDNAに変化をもたらすのではないかと、吉本興業と連携して、笑いのメカニズムを研究している。そういえば、村上氏と佐藤氏はどこか顔つきが似ている。
講演の始まる前、まだ誰もほとんど会場に来ていない段階で、佐藤氏と氏の奥さん、それに付き添いの人が4、5人ホテルのロビーに現れた。聞くところによると、ロス空港から直接ホテルに来られたとか。体は小さいが、オーラが体から発していた。少し歩行が不自由である。10年前(9年前かな?)、脳溢血に倒れ、半身不随になられたという。
氏は現在の活動、「真我の開発講座」を開かれる前、宝石の販売日本一、教育教材の販売世界一、8年間にステーキハウスの店舗を70軒までもつほどの、辣腕セールスマン、実業家であった。
これまでに成功を収めるようになるには、氏の壮絶な歴史があった。
氏が14歳のとき母親が46歳という若さで脳溢血であの世に行ってしまった。即死であった(前述したように、氏は母親と同じ病気を受け継いだ)。少年であった氏は、母親の写真を見ながら、三日三晩泣き続けた。近所の人は少年に同情した。
その後、北海道の美唄の片田舎にいても面白くないので、一大決心をして上京した。15歳のときであった。東京では皿洗いをしながら夜学に通った。毎日400人分の皿を洗った。氏は述べている。「母親の死が、私の自立心、独立心を養ってくれた」と。
氏がかくもセールスマン、そして実業家として成功するに至ったのは、母親の死に加えて、主に二つの理由があった。

実家の火事  (その1)
氏が23歳の時、実家が火事になった。その報を受け、氏は飛行機に乗って美唄の実家に帰った。
家はただの炭になっていた。パチパチと火が少し残っていた。父親は髪の毛は縮れていた。
「俺はとり返しのないことをしてしまった」と呆然としていた。氏の祖母はこの火事で死んでしまった。
父親は文字通りパンツいっちょうになり、火災保険に入っていなかったので、氏の帰る家がなくなってしまった。祖母の葬式のとき、氏の脳裡に忽然と熱いものを感じた。「康行、お前が佐藤家を守るんだよ」と、母親の声が聞こえてきた。氏は全身に火のようなものを感じた。
「そうか、俺が、佐藤家を盛り上げて行くんだ」と末っ子であったが、熱い心が沸き立った。そして、しっかり貯めてきた金すべてを父親に渡し東京に帰ろうとした。慌てていたため、帰りの飛行機代まで渡してしまった。少し返してもらった。
それからである、狂ったように働きだした。氏の口癖は、「今にみておれ。今にみておれ」であった。一日に20キロ、30キロ歩いた。家が火事になったので毎日進むしかなかったのである。

宝石を売るのを邪魔したトヨタのセールスマン (その2)
23歳か24歳のとき、宝石のセールスを始めた。客は100%佐藤を疑った。だれも青年を信用してくれなかった。ところが、あるとき中華料理屋の女将が今にも買ってくれそうになった。そのとき、ドアのチャイムが鳴った。そして、トヨタのセールスマンが店の中に入ってきた。
「吉田さん、よくいらっしゃいました」
女将はこの吉田なるセールスマンと懇意のようである。
吉田は佐藤を見て、「名刺を見せてくれ」と言った。そして、吉田は女将に向かって言った。
「OO宝石・・・聞いたことのない名前だな。奥さん、宝石などというものは、デパートなどの信用のあるところから買うものなのです。こんな、どこの馬の骨とも石ころとも分からない人間から買うべきでないです」
その途端、彼女からす~と引くのが分かった。
「そうね、またの機会にするわ」
「この野郎、邪魔をしやがって。それに俺のことを馬の骨、石ころと言いやがって」
佐藤は今にも吉田をふっ飛ばしそうになった。しかし、
「まてまて、自分が営業の道を選んだのは、いくらかの金を貯めて、経営者になるためで、そのための人格を養うためであった」
そしてとっさに思った。
「責任をとってもらおう。俺のことを馬の骨と言った、こいつに」 責任をとらすということは、吉田に宝石を買ってもらうことであった。
そこで頭を下げてニコっと笑って、言った。
「同行させてください。私は未熟者です。色々と営業について教えてください」
タバコに火をつけた。車のドアをさっと開けた。靴も揃えた。そして、彼にずーと付き添った。吉田が家まで帰っても後をついていった。
吉田は奥さんと一人の娘さんがいた。
そこで奥さんに宝石のセールを始めた。
「奥 さん、可愛いお嬢さんに、何を残せますか。金などすぐになくなってしまいます。着物や洋服はすぐに時代遅れになります。宝石はいくらたっても古くはなりま せん。だって、もともと何億年もかかってできた古いものですから。お母さんが指にはめて、そのあとお嬢さんに形見として遺せます。お嬢さんは宝石をつける 度に、お母さんとの色々の出来事を思い出します。お母さんの愛情をいつも思いだします。そして、子孫に代々残っていくものです」
佐藤は全知全霊をかけて営業を続けた。奥さんが興味を失いかけると、娘さんの話をぶり返した。娘さんのことは可愛いので、また聴いてくれた。営業のノウハウなどない。同じことを繰り返しながら説得した。
夜の11時になって佐藤の目の前で布団を敷きだした。佐藤はたとえ寝られても、枕元で喋るつもりであった。不思議と罪悪感がなかった。というのはぶっ飛ばすよりはましであったと思ったからである。
それから、まだ一時間セールスをした。頭はおかしくなるほどであった。そうすると、40万円のダイヤモンドを買ってくれることになった。
契約書を書き終え、玄関で靴を履こうとしたとき、上から吉田が言った。
「あんたには、勉強になったよ」
酒を飲んだようにフラフラしながら夜道を歩いた。神経をこれほど使ったことはなかった。そして、「アレッ」と思った。
「40万円の宝石を買ってくれたんだ。もっと安い、2万や3万のものがあったはずなのに・・・そうか信用してくれたんだ。馬の骨と言っていた俺を信用してくれたんだ」
そこで佐藤は思った。
「営業は、商売は、街を開拓するのではない、己の心を開拓するのだ」と。そして、気づいた。吉田や吉田の奥さんにセールスしている時、いつしか、彼たちが良い人に思えてきたことを。好き嫌いでものごとを見ていた自分が変わり、だれもが良い人に思えてきたことを。
もっとも難しい人に売ったことになる。そうなると、あとは簡単である。50キロのバーベルを持ち上げることが出来るようになると、40キロも30キロも簡単である。
そ のあとは、100発100中売れる自信がついた。セールスは相手ではなく、どこまでも自分を変えることであるので、簡単であった。「この男は信用できるか ら」と、客が客を呼んでくれるようになった。客がボス的な人であれば、目下の人にどんどん薦めてくれた。客が営業をしてくれたのである。そして面白いほど 売れるようになった。
そして、レストランを経営することになった。レストランを開いた場所は、「もと捨て横丁」と言われる所であった。立地条件としてまったくふさわしくない所であった。
そ のような悪い場所であったが、佐藤は一人ひとりの客を徹底して大事にした。客が店に入ってくれば、抱きかかえんばかりに歓迎した。客が愚痴をこぼせば、何 時間でもその愚痴につきあった。店の名前はドミンゴと言ったが、客が「ドミンゴ会」なるものを作ってくれ、「何周年記念」なるような行事もしてくれた。
2店目を持ちたいと思ったとき、資金がなかった。ところが、客の一人が銀行の理事長に会わしてくれ、「この男に金を貸してくれ。もし何かがあったら、俺が責任をとる」と言ってくれた。そして何千万円もの金を貸してもらった。
そのあとチェン店をもつようになり、8年間で、70店舗まで展開するようになった。当時、本気でマクドナルドほどになろうと考えたこともあった。

真我とは
真 我とはどういうことであろうか。我々は自分という者と生まれてから付き合っている。しかし、本当の自分は何かと問われると、すぐに答えられない。他人は自 分のことを色々評価する。貶す人もいれば褒める人もいる。しかも、100人いればみな違う。それらは他人から見たものであり、本当の自分ではない。何十年 も自分というものと付き合っていて、自分だと信じている自分は本当の自分ではない。本当の自分が分からず、あの世に旅立つとするなら、これほど悲しいこと はない。
佐藤氏は9年前あの世に行きそうになり、奇跡的に生還し、今は左半身麻痺している。麻痺する前、8年間で70店舗まで拡張したステーキハウス、「食いしん坊」を整理して、真我を開発する心の学校を開設し、これ一本に絞って頑張っている。
氏の言葉によれば、うつ病など、あっという間になくなる。それも瞬時にである。またアルコール依存症も、「飲んでもよいよ、死んでも良かったら」と言うと、もう飲めなくなる。薬物依存症はうつ病とかアルコール依存症ほど、即効性はないが、真我に目覚めると治る。
「真我」は何の迷いもない完全で完璧な自己である。それに対して「偽我」がある。偽の自分であり、こんな人間だと思い込んでいる自分であり、親や他人が評価している自分である。
本当の自分を知る、真我を知ると、まったく世界が違って見える。氏は言う。「真我に目覚めると、営業、経済、医療、政治、教育の世界が変わる」。これらすべては人間の行いであり、同じ機能をもっている。真我から見るとまったく新しい世界が展開する。
食べたものは体の中で吸収され、老廃物は前と後ろから出る。前からOOOが出ることなどないし、後ろから△△△が出ることもない。つまり真我とは当たり前のことに気づくことである。
本当の自分を知るとは自分の本当の心を知ることである。頭で考えるのではない。頭と心は別と考えた方が便利である。
上司にペコペコしている自分、焼き鳥屋で上司の愚痴を言う自分、それは本音ではあるが、これを本当の自分だとするとなさけない。人は愛してもらいたい、認めてもらいたいという共通の気持ちがある。本当の自分に気づくと、究極的に満足する。
真我は教えるのではなく、引き出すのである。教えると、教える者と教えられる者との間に上下関係がなりたつ。仕事の世界ではそれでもよいが、人生についてであれば、教えられた人は教えてもらった人の人生を歩むことになる。
最終的に自分の中に最高の自分があることを引き出してあげるだけである。
真 我開発講座をもつようになってから、感謝の手紙をもらうことが多くなった。そこで氏は、「これは俺の本職だ、天職だと確信するに至った」。講座を設けて も、受講生、これは氏のお客さんになるのだが、彼たちが人を集めてくれる。北海道から九州まで300人ぐらいならすぐに集まる。なんの苦労もなく集まる。
講演などでは氏の前に列をつくり、礼と感謝を言ってくれる。写真をもってきて、「家族がこんなに幸せになりました」と報告してくれる。中には子供を連れてき て、「こんな良い子を授かりました。今では夫婦仲良くやっています」と感謝の言葉を述べてくれる。氏はそのことに対して「これほど嬉しいことはない」と言 う。

真我の仕組み
人間は何でできているのであろうか。粘土でできている人形が壊れれば、粘土で直す必要がある。人間は肉体でできているのだろうか。タンパク質でできているのだろうか、DNAなのだろうか、水分なのだろうか、原子の素粒子で出できいるのであろうか。
佐 藤氏は人間は「記憶」でできていると言う。顔立ちは記憶の表れである。仏教でいう因縁とは記憶のことである。トラウマは記憶である。心は過去の記憶を思い 出す。記憶を基にして判断する。子供のシマウマがライオンが現れると逃げる。殺されたことがないのに逃げる。それは子供シマウマにDNAの記憶として、「ライオンはシマウマを食べる」ことがインプットされているためである。
オスがメスと交尾して子供を生む。そして愛情深く育てる。動物の世界では、愛と恐怖の記憶によって種の絶滅を防いでいる。
生命体が存続することは記憶によってであると言い切りことができる。
人間の記憶にはプラスのものとマイナスのものがある。頭の中では忘れていても、潜在意識の中では全部覚えている。強姦された女性は、男性を見ると、いつしか緊張してしまう。これは業、カルマとも言える。仏教の言葉では阿頼耶識である。
同 じことに対して、人それぞれ感じ方が違う。それぞれの人の潜在識における記憶が違うからである。潜在識において、マイナスの方が力が強い。思おうとするよ り、思っている方が強い。謂わばマイナスの記憶はゴミのようなものである。このゴミの潜在識の奥に真我がある。その光輝く真我を発見することが人生の目的 である。

『日本人が世界をつくる』、『福島が世界を変える』
これらの本について佐藤氏が触れた。東日本大震災で福島の人は一番苦しんだ。日本は苦しんだ。
氏は言う。
「もっとも苦しんでいる者は、もっとも意識が高い。次元が高くなれば考えが深くなり、視野が広がる。心が変われば仕事も変わる。仕事の大半は人間関係である。好き嫌いで仕事をしていては効率はよくないし、楽しくない」。
ここで、佐藤氏の講座を受けて、仕事や家庭において見違えるほどの変化を遂げた、岡田氏の証言があった。

岡田氏の証言(岡田氏が話しているように内藤が脚色した)
私 は岡田と申します。3年前にアメリカで研修と講演のために来たとき、ミズルネームが必要であるということになり、ビルという名前をつけました。そのことを 佐藤先生に言うと、いい名前だが、もっといい名前がある。「ハゲがよい」と言われるのです。そこで「ハーゲン」にしました。アメリカに度々くるわけではな いので、忘れられない名前がよいということと、新しいことをすると妬みや嫉妬がつきも、だから、格好の悪い名前がよいというのだそうです。見ての通りです ので、ハーゲンは私に相応しい名前です。
私はYSコンサルタントをやっております。
真我、神の心、仏の心、すべての人を愛する心で、ビジネスを行う。真我を開発し、現実に対応する真我の実践を、サンタの営業として行なっております。全日空をはじめ色々は企業で講演などをし、好評を得ております。
サンタメソードを導入して、全従業員が2倍を越える実績をあげた不動産会社もあります。一人や二人が2倍、3倍と実績を急に伸ばすことは時にはありますが、全員が2倍、3倍となると奇跡のようです。
と ころが、奇跡などというものではないのです。もともとあるものをメソードで引き出すだけなのです。もともとあるものですから、すぐに結果、即効性がでるの です。それに教え込まれるものでなく、自分そのものから発するものですから、継続性があります。そして、人に教えることが出来る、再現性もあるのです。
私自身『トップビジネスのDNA』という本を出しています。アマゾンで#1にランクされています。
サンタの心、神の心、仏の心を味わってもらうために、40分間のCDを 今日出席なされた方にプレゼントしたいと思います。また登録なされば、55日間、毎朝メルマガとしてお送りします。これをプリントアウトするなら、一冊の 本ほどの量になり、従業員教育に使っている企業もあります。その他経営者用のメルマガもあります。一日二通両方聞くこともできます。これらは無料です。
20 年前、29歳のとき、佐藤先生の真我開発講座を受けました。私は特に親不孝をしていたわけではなかったのですが、親に申し訳ないことをしたことがどんどん 思い出されてきたのです。コップ一杯ほどの涙がでてきました。これほどの涙があるのかと思うほどでした。また妻にすまないという思いも出てきました。講座 は二日間でしたが、途中で家に帰り謝りたい気持ちになりました。それでも講座を続けて家に帰り、謝ろうと思ったのですが、言葉として出てこないのです。な さけなく思いながら、妻の肩にポンと触れたとき、彼女はワーと泣きだしたのです。何が起きたのかと驚きました。私は講座を通して、全身に感謝の気持ちが一 杯になったのですが、彼女は一瞬にして感じるものがあったようです。
そ れから夫婦関係がよくなり、職場の人間関係もよくなったのです。私は安田生命で働いていて30人ほどの部下がいました。講座を受ける前は最下位の成績でし た。ところが一ヶ月後売上が大阪で一位になったのです。そのことが書かれた新聞をもって佐藤先生に伺うと、「大阪で一位か、日本一にならないとね」と言わ れ、日本一になるように邁進しました。そして、一年後に本当に日本一になったのです。この知らせのファックスを受け取ったときに致した子供が、いま高校3 年生になっております。そしてそののち13年間日本一を続けました。
愛と感謝で仕事も家庭もうまくいくようになったのです。ご静聴ありがとうございました。

佐藤氏の講演に戻る
2 万人の従業員がいる安田生命で岡田氏は13年間トップであった。そして退社して、佐藤氏の仕事に合流した。岡田氏が退社してから、安田生命は不払い問題で マスコミに叩かれ、一時危ない時があった。その時佐藤氏は岡田氏に「安田生命を助けていらっしい」と言った。そうすると、岡田氏は安田生命の会長に会って 話をしてきた。普通退社した社員が退社した会社に助けにいくなど考えられないことである。そのことが信用となり、その後日本生命や他の会社からも声がかか るようになった。
真我とは、神の心であり、仏の心である。だから教える必要はない。誰もが具わっている心である。
釈迦、キリスト、孔子、ソクラテスのことを四大聖人と言われている。彼らが言った共通の言葉がある。それは「己を知る」ということである。
南無阿弥陀仏、南妙法蓮華経と言い方は違っても、「真我に芽生えよ」、「内なる神の心に芽生えよ」と言っている。
低空で飛ぶ飛行機は家と衝突する。より上を飛べばビルに衝突する、そしてその上は山である。もっと上にいけば大気圏に到達し、何一つ衝突するものがなくなる。エンジンさえいらない。
低 次元のことをカルマという。低次元では人と衝突する。次元の低い者同士が接触すると、問題ばかり起こす。泥棒が次元を上げて、泥棒をしなくなると、泥棒仲 間と縁を切ることになり、一時寂しい思いをする。しかし、それより次元の高い、サンタの人と付け合うようになり、その方がよい。
佐藤氏によると、どの次元にいるかなど問題ではない。一瞬に次元を越えて真我に到達できる。なぜなら、人間は仏、神の心そのものだからである。
佐藤氏の母親は46歳で亡くなった。佐藤氏も母親のDNAをもっているためか、以前手相を見ると生命線が切れていた。だから手相を見るのが嫌であった。でも今は両方とも繋がっている。真我に芽生えれば、運命も宿命も変えることができる。
真我は誰もがもっているので、教える必要などない。あえて言うなら、「あなたは素晴らしいものをもともと持っているのですよ」と教えるだけである。
佐 藤氏の手法は最初に答えを教える。問題から答えを引き出そうとしても、いつまでたっても問題に引きずられる。解答用紙を見て、その後問題をみれば、問題そ のものがなくなる。「人間は自然と人を愛するようでできている」という真我の答えを誰もがもっている。だから、問題など持ち出す必要などない。
問題をみると、問題の中で迷う。それより、答えを最初に知れば問題などない。人間は神の心、仏の心をもっている素晴らしい存在であると分かれば、なんら問題などないことに気づく。

質疑応答
記録者内藤の質問
佐藤先生の話を聴いていると、劣等生は真我がよく分かると思うのですが。佐藤先生自身苦労なされ、また、岡田氏も安田生命で一番成績の悪かった劣等生であったと思うのですが、劣等生の方が真我がよく分かるのでしょうか?
佐藤氏の反応
その通りだと思います。分かるとは頭で分かることではないので、劣等生、悩んでいる人が方が早く分かるようです。
私 はアルコール依存症の人と薬物依存症の人とを同時に指導したことがあります。絶対に「やめなさい」などとは言いません。「飲みたければ飲んでもよいです よ。でも、死にますよ」と言うと、アルコール依存症の人は、それからアルコールを飲まないというより、飲めなくなります。ほとんど瞬時に治ります。ところ が、薬物依存症の人は「死ぬとわかっていても、飲んでしまうかもしれません」という反応が返ってきました。これは時間がかかると思いました。実は薬物依存 症の人は学校の先生だったのです。ハタ先生と言い、教室では後ろから物が投げられるような状態でした。奥さんは主人が薬物に手をだしているのを知っている ので、キツい目つきで主人にあたりました。
と ころが、私が彼を指導してから、というより彼への接し方そのものをハタ先生が子供に向けました。薬に頼らなくとも生きることが満たされていることが分かるようになりますと、自然に薬から離れていきました。そして、彼が教室に入ると黒板に、「ハタ先生大好き」と書かれるようにまでなりました。他の職員から、 「どのようなマジックをつかったのか」と不思議がられました。
夫婦間もよくなり、それまで接触がながったのが、子供ができました。本人がよくなり、家庭がよくなり、生徒がよくなり、学校がよくなったのです。
ゲイの人も女性と結婚しました。

内藤の質問:ゲイは病気なのですか。
佐藤氏の反応:これについては複雑で説明するのに時間がかかりますので、これ以上話しませんが。
医者のなかでも手を挙げる人が現れています。また何十年もお坊さんをしている人が悩んでいます。本当はこのようなことはお坊さんの仕事なのですが。政治家のなかでも真我を中心にしようと支援者を募っている人もいます。
真我に目ざめると、仕事や家庭が同時によくなるのです。
こ のようなことが、日本国中のいたるところでどんどん起きているのです。「真我の開発講座」を始めた頃は、私の勘違いだろうか、思い込みだろうかと思った時 もありました。しかし、あまりにも多くの実証があるものですから、現在は確信をもっているわけです。そのことを証明するために、この度ロスにもやってきた というわけです。
今尖閣問題が起きていますが、これは過去を思い出しているのです。つまり記憶の問題なのです。そのことを理解しますと、手の打ち方も違ってくるのです。

質問:哲学、宗教、科学、芸術が未来に結合するなら、心の問題は解決するのでしょうか。
佐藤氏の反応脳 で宗教を考えると本当の宗教ではありません。脳を人間がつくれるでしょうか。人間はゴキブリひとつくれないのです。地球には2000万種類の生命体がある と言われています。それらすべては一つの生命体です。口に食べ物を運ぶのは自分の意思ですが、それからあとは、人間の意思から離れて、自然に食べ物は食道 に入り、消化され、老廃物を外に出してくれるのです。地震とはプレートのズレを修復していることなのです。
人間の認識能力には、まず「知る世界」があります。勉強して誰かが考えたことを知るわけです。つぎに「信じる世界」があります。これは早いです。知ってから結婚するとなると、一生結婚などできないでしょう。信じると早いですが、欠点は盲目、メクラであることです。
次に「見える世界」。肉眼で見える、心眼で見える。心眼で見えるとは、霊能力者の世界です。私は霊能力者ではありません。真我で相手を見ているのです。相手を神として見ているのです。
私 はかかることは一度もありません。かかるとは、巻き込まれるということです。次は「無、空の世界」です。千倍の顕微鏡で見るのと、一億倍の顕微鏡で見るの と、まったく違うように見えます。つまり、実態がない、空なのです。そして最後に「在(あ)る世界」です。つまり神の存在する世界です。
さて、質問に答えたことになったでしょうか。

質問:講演タイトルは「日本人が世界を救う」とありますが、なぜ日本人は世界を救うことができるのでしょうか。
佐藤氏の反応:たまたま『日本は世界を救う』という本を書きました。そのとき、東日本大震災が起きたのです。震災が起きてから一ヶ月目に福島に行きました。
テ レビを観ていると、お母さんが泣いているのです。津波が押し寄せたとき、娘にあちらに逃げろと指差したのです。そうすると、娘は津波にさらわれてしまったのです。お母さんは上に逃れて助かったのです。自分が娘を殺したと泣いているのです。指を上の方向に向ければよかったと嘆いているのです。
普通カウンセリングが考えられますが、この場合娘さんを思い出すことは、自分が殺したということになり、これは真我でしか解決しないと思ったのです。
は やる気持ちで福島に到着しました。空を見上げました。空には何も見えませんでした。東京にいても怖かったことを思いだしました。体育館に入ると、ダンボー ルの生活をしている被災者の姿がありました。ホームレスのようでした。私は話すことになっていたのですが、何の準備をしていませんでした。ただ涙が出て仕方がなかったのです。号泣したのです。そして、どういうわけか、腹がたって仕方がなかったのです。
人々に言いました。「私はただ涙が出て仕方がないのです。それにどのようなことを話してよいか分からないのです。そこで、これから私の頭に浮かぶことをそのまま話すことにします。不安です、どのような話になるかまったくわかりません」。
そ うすると、総理大臣と東電の社長が謝っている映像が浮かんできました。彼達に腹が立っているのだろうか。そうではない、個人攻撃などするはずがない。で は、人間の愚かさに怒っているのでしょうか。人々をホームレスのようにしたまま放ったらかしているのに腹がたっていることが分かりました。
そこで私は言いました。もし私がリーダーであれば、金(かね)をトラック一杯に積んで、一人500万を与えて、「逃げろ」と言います。ホテルや旅館は儲かるようになるでしょう。映像ですから何でも言えるのです。
次に、被災者が合掌造りの家を建てるのなら援助するという法律をつくります。そして被災地を京都以上の日本的な所にするのです。
福島のことと見るのか、日本のことと見るのか、それとも世界のことと見るのかによって、全く観点が変わってきます。福島のことと見ると、ただの災難になってしまいます。ところが世界の人類のこととなると、違った知恵が出てきます。
被災地の人々は秩序正しく行動しました。たとえお腹がすいていても、先に人に譲りました。
「日本人は素晴らしい」と世界の人々は思いました。中国にいた日本人は、中国人が「日本人は素晴らしい、素晴らしい」と褒めていたのを聞いて、気味が悪くなるくらいだったそうです。
これからのリーダーは喧嘩の強い人ではありません。織田信長や豊臣秀吉や徳川家康、それにヒットラーのような喧嘩の強い人ではありません。
日本は世界で唯一の原爆を経験した国です。これからは人格や人間性で勝負する時代です。そういう世の中にすべきです。その意味でも福島の人はこれからの世界に貢献されることになります。
体育館にいる被災地の人々に三つの言葉を贈りました。一つは、過去は全てよかった、全て良かったということ。二つ目は現在は、ありがとう、ありがとう、ありがとう。そして、未来は、だからすべてよくなる、すべてよくなる、と。
壇 上を降りたとき、少し心配になりました。「反感をもたれのではないだろうか」と。そして、「どうでしたか、みなさん、どう思いましたか」と尋ねました。そ うすると、リーダーの人が、「あの人は何者なんだ。あの人は凄い人だ。あの人についていけばよい」と言ってくれました。
嬉しかったです。分かってくれたのです。山のようにもっていった本はすぐになくなりました。
このことが、『福島が世界を救う』という本を書くきっかけとなったのです。
ガンジーは私が尊敬する非暴力主義でインドを救った人です。ああいう人が本当のリーダーなのです。ああいう人が本当に強い人なのです。
新しい世紀に入り、新しいリーダーが必要なのです。これからは日本が世界を救うのです。
親 鸞は「善人なおもて往生す、いわんや悪人をや」と言っております。悪人とはカルマに囚われた人のことを言います。苦しんでいる人、悩んでいる人こそ救われ るのです。頭で分かるということではないのです。会社ででかい声をだして威張っている人は尊敬などされません。本物の人が、これから求められているので す。
以上。
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