2012年度 8月 - 【集客&ほめ育成】 セミナー 日米の”ほめる”文化を融合~
日時: 2012年8月8日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:原 邦雄(はら くにお)氏
講演録担当:藤原 勝
講師略歴
人材育成と販促を絡ませた、独自の業績アップ手法を活用し、3年で92社の売上アップを実現。 NHKおはよう日本や、読売新聞などに取材される。 商工会議所や商業界を始め、年間100回以上のセミナー開催。商業界が選ぶコンサルタントには3年連続選出。 2012年は、定期的に渡米する予定。38歳、2児の父。趣味はNBA観戦。 レイカーズの大ファン。
講演内容
本日の講演では先ず日本のNHKで放映された原氏のコンサルティング業務の一部である“ほめる覆面調査”の様子をビデオで紹介された。
通常、覆面調査と言えば職場の悪い所を指摘するのであるが、この“ほめる覆面調査”ではその逆で従業員の行動のほめるべき点を探し出し、それを経営者側に伝えるものである事が注目点である。
ほめる事は働く人を積極的にし、その能力を引き出す事に繋がる。
このビデオではある飲食店での調査の様子が従業員には分からぬように撮影されていて、経営者が気付かない陰でがんばってる従業員の様子が映し出されていた。“ほめる覆面調査”ではこのような従業員の行動からほめる点を見付け、経営者側に伝えるのである。ほめる事を始めてから半年、この店では売り上げが2割アップしたと伝えていた。
また、大阪府などの自治体も覆面調査の依頼を始めていて、普段ほめられる事の少ない公務員の労働意欲が高まった事を始め、図書館では利用者への高圧的な表示などが改善され、困っている利用者には積極的に声を掛けるなどを行った結果、利用者には好感が持たれるようになった事や、更に学校教育の場からは子供たちへのほめ方を指導してほしいと言う依頼もあったと事などがこのNHKの番組で紹介されていた。
この “ほめる覆面調査”がNHKで5回も放映されたのは異例中の異例であり、原氏はこれは彼が行っている事に対する何かのメッセージではないかと感じた。
彼が今日の講演で一番伝えたい事は焦点(Focus)と言う熟語の意味であり、どこに焦点を当てるかである事を強調し、講演は進められた。
彼の自己紹介の延長として、何故彼は船井総研を辞めてラーメン屋の皿洗いになったかの理由の説明があった。
飲食店のコンサルタントになる事を焦点とした前提を基に、現場スタッフの気持ちを理解した上で、経営者側が現場に伝えたい事が旨く伝わるためのパイプ作りやパイプの掃除役になりたいと思った。
講演の話しには以前聞いた事があると思われる話が出て来るかも知れないが、ここで、自問すべき事は“知っている、知らない”ではなく、“実践しているかどうか”である。
自分で気付いた事や、習った事は48時間以内に実践する事で自分のものになる。
ほめる点を見付けたにも拘らず、旨く伝える事が出来たかが注目点である。伝わっていなければ、何も無かった事と同じである。
成功事例のひとつとして、NY Timesが特集として伝えたニューヨークのネールサロンでは、ほめるべく従業員の行為を経営者側が言いそびれ従業員には旨く伝わっていなかったが、原氏の提案した“ほめシート”に書き込み、従業員に伝える事で、従業員の労働意欲が向上し、店の売り上げも飛躍的に上がった事が紹介された。その他の成功事例として、整骨院、エステサロン、ハワイの焼き鳥店の話があった。一年で36社の業績向上を実現したとの事である。
原氏が伝えたい事として以下の3点を挙げられた。
1 ほめ経営の考え方 (ほめ経営とは)
*目的は? 売り上げアップ、成長, など
*ほめる、叱る、定義や基準はあるのか?
*現場スタッフの本音の数々。ほめる、ほめられる行動を探し焦点を合わす
*ほめきる、叱りきる
*躾は厳しく、妥協なし
*育成と採用は両輪
2 業績が上がるほめ方 3Steps
*見方、考え方を変える
-焦点、ラベルング
全スタッフ、お客様満足に繋がる行動をしている
*プラスの効果検証(何故出来たのか?)を3つのポイントに絞り聴く、振り返る
-成長グラフ、業績アップコミュニケーション
*店スタッフに発表(記入&読む)してもらう
-会議、朝礼、終礼、ノート、張り出し
3 ほめシート活用法 (今日から使えるほめシート)
*自尊心の3大欲求を埋める
-自己重要感、自己有能感、自己好感
*返報性(施しに対するお返しの心理)の活用
*期待している方向性が合っているか
-経営者と従業員間で期待されている事の方向性が合っているか。間違っていると成長無しとみられる。
*具体的の何を期待しているか、50文字以上で書く
講演の最後に、原氏はある大学総長の漢詩“雪埋梅花 不能埋香”を紹介し、「雪梅花を埋るも、香を埋るを能わず」と言う事は、即ち、一面の雪で美しい梅の花が埋まり見えないが、香りまでは埋めることは出来ないと言う事である、この詩は本日の講演参加者の心に通じる言葉だと思っていると話された。雪を不況や外的要因だとすると、その下に埋まっている梅の花は会社の商品やスタッフとして置き換える事が出来る、そして原氏はその雪の下に埋まっている美しい梅の花、即ちスタッフや商品価値を掘り出す沢山のツールを知っているので、多くの人に伝えたいとして、講演を締め括られた。
本日の原氏の講演では正しいほめ方を習得し、実践する事により、職場や家庭などの人間関係が向上し、より和やかで生産的な職場や家庭環境が実現できる事を知り、ほめる事の大切さを学んだ。
当日使用された講演資料はここをクリックしてをご覧ください。Media:Homeru.pdf 原氏のホームページはこちらです。http://spiral-up.jp/
以上。
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:原 邦雄(はら くにお)氏
講演録担当:藤原 勝
講師略歴
人材育成と販促を絡ませた、独自の業績アップ手法を活用し、3年で92社の売上アップを実現。 NHKおはよう日本や、読売新聞などに取材される。 商工会議所や商業界を始め、年間100回以上のセミナー開催。商業界が選ぶコンサルタントには3年連続選出。 2012年は、定期的に渡米する予定。38歳、2児の父。趣味はNBA観戦。 レイカーズの大ファン。
講演内容
本日の講演では先ず日本のNHKで放映された原氏のコンサルティング業務の一部である“ほめる覆面調査”の様子をビデオで紹介された。
通常、覆面調査と言えば職場の悪い所を指摘するのであるが、この“ほめる覆面調査”ではその逆で従業員の行動のほめるべき点を探し出し、それを経営者側に伝えるものである事が注目点である。
ほめる事は働く人を積極的にし、その能力を引き出す事に繋がる。
このビデオではある飲食店での調査の様子が従業員には分からぬように撮影されていて、経営者が気付かない陰でがんばってる従業員の様子が映し出されていた。“ほめる覆面調査”ではこのような従業員の行動からほめる点を見付け、経営者側に伝えるのである。ほめる事を始めてから半年、この店では売り上げが2割アップしたと伝えていた。
また、大阪府などの自治体も覆面調査の依頼を始めていて、普段ほめられる事の少ない公務員の労働意欲が高まった事を始め、図書館では利用者への高圧的な表示などが改善され、困っている利用者には積極的に声を掛けるなどを行った結果、利用者には好感が持たれるようになった事や、更に学校教育の場からは子供たちへのほめ方を指導してほしいと言う依頼もあったと事などがこのNHKの番組で紹介されていた。
この “ほめる覆面調査”がNHKで5回も放映されたのは異例中の異例であり、原氏はこれは彼が行っている事に対する何かのメッセージではないかと感じた。
彼が今日の講演で一番伝えたい事は焦点(Focus)と言う熟語の意味であり、どこに焦点を当てるかである事を強調し、講演は進められた。
彼の自己紹介の延長として、何故彼は船井総研を辞めてラーメン屋の皿洗いになったかの理由の説明があった。
飲食店のコンサルタントになる事を焦点とした前提を基に、現場スタッフの気持ちを理解した上で、経営者側が現場に伝えたい事が旨く伝わるためのパイプ作りやパイプの掃除役になりたいと思った。
講演の話しには以前聞いた事があると思われる話が出て来るかも知れないが、ここで、自問すべき事は“知っている、知らない”ではなく、“実践しているかどうか”である。
自分で気付いた事や、習った事は48時間以内に実践する事で自分のものになる。
ほめる点を見付けたにも拘らず、旨く伝える事が出来たかが注目点である。伝わっていなければ、何も無かった事と同じである。
成功事例のひとつとして、NY Timesが特集として伝えたニューヨークのネールサロンでは、ほめるべく従業員の行為を経営者側が言いそびれ従業員には旨く伝わっていなかったが、原氏の提案した“ほめシート”に書き込み、従業員に伝える事で、従業員の労働意欲が向上し、店の売り上げも飛躍的に上がった事が紹介された。その他の成功事例として、整骨院、エステサロン、ハワイの焼き鳥店の話があった。一年で36社の業績向上を実現したとの事である。
原氏が伝えたい事として以下の3点を挙げられた。
1 ほめ経営の考え方 (ほめ経営とは)
*目的は? 売り上げアップ、成長, など
*ほめる、叱る、定義や基準はあるのか?
*現場スタッフの本音の数々。ほめる、ほめられる行動を探し焦点を合わす
*ほめきる、叱りきる
*躾は厳しく、妥協なし
*育成と採用は両輪
2 業績が上がるほめ方 3Steps
*見方、考え方を変える
-焦点、ラベルング
全スタッフ、お客様満足に繋がる行動をしている
*プラスの効果検証(何故出来たのか?)を3つのポイントに絞り聴く、振り返る
-成長グラフ、業績アップコミュニケーション
*店スタッフに発表(記入&読む)してもらう
-会議、朝礼、終礼、ノート、張り出し
3 ほめシート活用法 (今日から使えるほめシート)
*自尊心の3大欲求を埋める
-自己重要感、自己有能感、自己好感
*返報性(施しに対するお返しの心理)の活用
*期待している方向性が合っているか
-経営者と従業員間で期待されている事の方向性が合っているか。間違っていると成長無しとみられる。
*具体的の何を期待しているか、50文字以上で書く
講演の最後に、原氏はある大学総長の漢詩“雪埋梅花 不能埋香”を紹介し、「雪梅花を埋るも、香を埋るを能わず」と言う事は、即ち、一面の雪で美しい梅の花が埋まり見えないが、香りまでは埋めることは出来ないと言う事である、この詩は本日の講演参加者の心に通じる言葉だと思っていると話された。雪を不況や外的要因だとすると、その下に埋まっている梅の花は会社の商品やスタッフとして置き換える事が出来る、そして原氏はその雪の下に埋まっている美しい梅の花、即ちスタッフや商品価値を掘り出す沢山のツールを知っているので、多くの人に伝えたいとして、講演を締め括られた。
本日の原氏の講演では正しいほめ方を習得し、実践する事により、職場や家庭などの人間関係が向上し、より和やかで生産的な職場や家庭環境が実現できる事を知り、ほめる事の大切さを学んだ。
当日使用された講演資料はここをクリックしてをご覧ください。Media:Homeru.pdf 原氏のホームページはこちらです。http://spiral-up.jp/
以上。