【コーパスクリスティ共同】米テキサス州のUSSレキシントン博物館に29年間展示されていた「寄せ書き日の丸」と呼ばれる日章旗の持ち主が判明し、日本の家族の元へ返還されることになった。太平洋戦争に出征したまま帰らぬ人となった岐阜県出身の睦田繁義さんのもので、博物館で20日、米海軍や日本総領事館の関係者らが出席して記念式典が開かれた。 旗には「武運長久」と大書され、「睦田繁義君」の文字とともに約90人の氏名が日の丸を囲むように記されている。長男の敏弘さん(83)は取材に「奇跡のようなことがあるのかと思い、感激している」と話した。繁義さんは28歳の時に岐阜県からサイパン島へ向け出征した。