NHK/戦没者が携えた日の丸の旗 77年ぶりに故郷へ(Hinomaru Flag Carried by War Veterans Returns Home after 77 Years)
12月
5日
太平洋戦争の激戦地となったパラオのペリリュー島からアメリカ兵が持ち帰った日の丸の旗が三原市出身の男性の遺品とわかり、70年以上の時を経て4日、遺族に返還されました。
返還されたのは、太平洋戦争の激戦地となったパラオのペリリュー島からアメリカ兵の男性が持ち帰った日の丸の旗で、ペリリュー島で22歳で戦死したとされる三原市出身の明鎮憲登さんのものとことし4月に分かりました。
4日、広島市中区の護国神社で返還の式典が開かれ、明鎮さんの妹やおいなど親族14人が出席し、旗を持ち帰ったリチャード・ジョンソンさんの息子と孫から直接、旗を受け取りました。
旧日本兵の遺留品の返還活動に取り組むアメリカの団体を通じて返還が実現したということで、旗には、「武運長久」という文字や、家族や友人などと見られる110人分の名前が寄せ書きされています。
返還式の中で、ジョンソンさんの息子のクリス・ジョンソンさんが「旗をご家族に返還できることを光栄に思います」と述べました。
旗を受け取った明鎮さんのおいの明鎮俊成さんは「アメリカから返還に来てもらい、感謝でいっぱいです。77年の時を経て戻ってきたことは奇跡としか言いようがなく、本人もふるさとに戻って来られて喜んでいると思います」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20221204/4000020490.html?fbclid=IwAR0zqUP0ZtyJ9gj-a4t2-NGre2B7ekH_y45TaMu6a7jTDnwdMnlASSvmwjk
※動画内で旗の返還者で米国人のが「クリス・ジョンソン」さんとテロップされておりますが、正しくは「リチャード・ジョンソン」さんです。クリス氏はリチャードさんのご子息です。