宇宙を駆けるよだか(2)/川端志季 姿が違うだけで、こんなに世界は変わっちゃうんだ… 貴方は自分と違う人間になりたいと思いますか? なりたいと思う人間が居ますか? もし叶う事が有れば其のなりたいと思う人間になりたいですか? この『宇宙を駆けるよだか』は正反対の人間が或る切っ掛けで入れ換わった話です。主人公は小日向あゆみと言って容姿端麗、そして好きな男子から告白されて順風満帆な日々を過ごして居た。恋人の水本公史郎とデートの待ち合わせの時に1本の電話が入り其処から小日向あゆみの人生は狂い始める。非通知の電話に出たらクラスメートの海根然子だった。海根然子はハッキリ言ってデブで気味の悪い女子だった。小日向あゆみが海根然子はどんな人なのか知らない辺り自分の事ばかりしか考えて無かったんだろうな~世間知らずなんだろうな~と思い小日向あゆみってちょっと苦手だなと思った。それで此のまま海根然子になった小日向あゆみが自分の事しか考えて居ない主人公だったら読みたいと思わなかったな。始めの内は小日向あゆみの気持ちが分からなかったんだけど読んで居る内に海根然子となった小日向あゆみの気持ちが分かり始めた。小日向あゆみは本当の姿に戻りたいんだろうね。 赤い月の日に、なりたいと思う人間に見られながら自殺すると、なりたい人間になれるらしい← そう言えば此のコミックスの『宇宙を駆けるよだか』のよだかって醜い鳥らしいです。よだかだから鷹の仲間?と思ったら川蝉の仲間らしいです。よだかの見た目は本当に可哀想で鳥として可哀想なのは飛べない事らしい。え、下手したら天敵に食べられちゃうんじゃ?と思っちゃうけど見た目が醜いと天敵も食べないか不味そうと思っちゃうか。でもどんなナリして居ても好きだと言ってくれる人は居ると思う。生を受けた以上、親は可愛いと好きだと思ってくれる。感情が無い生物って居るのかな?この話とよだかはどうやって絡んで行くのか楽しみです。 因みに宮沢賢治先生の『よだかの星』は読んだ事が有りますけどお薦めしません(はあ?)