変わりゆくアメリカ
4月
4日
60年間、アメリカに暮らしていて、日本もアメリカも様変わりしていることに気付かされます。私がアメリカに渡った当時は、アメリカが一番輝いていた時でした。
広い国土、安くて美味しい食べ物がいっぱい、人々も貧しいアジアの国から来た敗戦国民には暖かく接してくれました。私たちは、そんな良い環境に中で休むことなく働きました。使命が明確であったから、給与が自分の秘書と同額であっても愚痴などこぼすことはありませんでした。(当時1ドルが360円、今は150円)
アメリカはベトナム戦争に介入して以来、様子が変わってきたように思います。
ベトナム戦争で米国に加担した韓国人は、その功績で70年後半から80年代にかけて大挙移民としてやってきました。続いてベトナム難民(ボートピープル)の人達が移民してきました。韓国人、ベトナム人は、かつての中国人や日本人移民と違い、白人の下で奴隷のように仕えた経験がなくアメリカに同化しています。それは、時代が変わり、同国人同士で主従関係を築くことができたからだと思います。
この頃からヒスパニックも一気に増え、今や白人種は全体の人口の50%を割ろうとしています。ですから、今、分断国家になる危機感が白人種にあることは事実です。
現に、アジア人の移民のために自分たちは貧しくなったと妬み、真昼間に襲われるアジア人が後をたちません。特におとなしい日系人が狙われるケースが多いようです。確実に言えることは、アメリカに於ける日本人のパワーはかなり低くなっていることです。
今一度、ハングリー精神を持って頑張らないと、「21世紀は、日本人最後の世紀」となってしまうのではないかと危惧しています。幸せな形は 色々あり、何もあくせく働く必要がないと思いますが、国が強くないと(戦力ではなく)国際社会で認めてもらえません。