『蝶々さん・上』
市川 森一 著・講談社
内容紹介
この魂、きっとアメリカへ。 明治初頭、時代の奔流に押し流されながらも次々に訪れる悲運に抗って、少女は自らの人生を切り拓こうとしていた──映像界の鬼才が新たに描く、悲劇の名作・前編
内容(「BOOK」データベースより)
祝言の翌日、父は士族の乱で命を散らした。たった一夜の契りで生を受けた娘は「蝶」と名づけられ、武家の娘として厳格に育てられる一方、「学問のすゝめ」や英文の「聖書」を修め、自分の未来を切り開くため懸命に生きた。―だが、予想もできない運命の激変が、これから襲いかかろうとは。
昨年10月に発売されてから、気になっていた本です。
ようやく巡り合えました。
ちびちび読んで、ようやく本日上巻を読了しました。
・・・祝言の翌日、父は士族の乱で命を散らした。たった一夜の契りで生を受けた娘は「蝶」と名づけられた・・・ここに惹かれて読みたいと思ったのですが、想像していた感じと少し違ってがっかりしました。
☆☆☆(☆三つ)というところでしたが、最後の場面は泣けました。
下巻に入ります。
下巻は、もっと悲しいことが起こりそうです。
すべてのひとに、必ず神さまは、贈り物をくださいます。
生まれた瞬間にその贈り物が届けられます。
『かみさまからのおくりもの』
ひぐち みちこ作 ・ こぐま社
今は、仕事が忙しくなったために読み聞かせに来れなくなった友人が以前のクリスマス前に教えてくれた絵本です。
「クリスマスプレゼントをもらえない子がいるでしょう。でもね、神さまはプレゼントをちゃんと用意してくれているのよ」・・・が彼女の言葉でした。
この絵本を読むと分かります。
必ず人には、長所があって、それは神さまからの贈り物なのです。
そう思うと、それを大切に伸ばして行きたくなりますね。
ちなみにこの「神さま」あなたが信じる神さまでいいのです。
大好きな絵本の一冊です。
絵本の中で、1番好き!!ともいえる
『ちびゴリラのちびちび』
ほるぷ出版・ルース ボーンスタイン作
〜もりのみんなは、ちびゴリラのちびちびがだいすき!ちびゴリラのちびちびは・・・ どんどん大きくなって・・・〜
1歳のお誕生日のプレゼントによく贈ります♪オススメです。
はじめは、ゴリラの絵に驚いて「ぎよっ!」とする子どもたちも次第に大好きになって行きます。
大人も温かい気持ちになれる愛情溢れる絵本です。
今度、大型絵本で読むことになりました。
この絵本は、何故か我が家に居着かず、必ず贈られてしまいます。
今回、練習用に注文しましたが、また誰かのもとに旅立つことになるのでしょうか?
『おはつ』
工藤直子/作・ネイチャープロダクション/フォト 小学館
◇出版社/著者からの内容紹介◇
生きる元気が出てくる写真ポエム絵本。
朝日のお初。木の芽のお初。春のお初。お初の抱っこ。「世界はまいにち生まれたて」をキャッチフレーズに、生き物のお初をみずみずしいネイチャー写真と工藤直子さんの楽しい言葉でつづります。
「おはつ」がいっぱい!!!
今日も「おはつ」
「おはつ」の芽生え
「おはつ」のぴょん
せのびして「おはつ」
はらっぱに「おはつ」
「おはつ」のひらひら
みつめて「おはつ」
じめんから「おはつ」
「おはつ」の出発
昼寝で「おはつ」
「おはつ」のだっこ
ひと泳ぎ「おはつ」
・・・・・・
・・・・・・
明日も「おはつ」を
瑞々しいフォトに感動して、工藤直子さんの言葉がいきいきしてきます。
☆亡き弟の三男の誕生日(9月生まれ)プレゼントに見つけました☆
中学校読み聞かせ2回目。
期末考査が終わり、夏休みが近いこともあって、二週間前よりも、少し気持ちが緩んでいる感じです。
読み聞かせ風景のテレビカメラの取材もありました。
本のことを語らせると止まらなくなる友人が選んだ本は『あおい目のこねこ』
エゴン・マチーセン (著), せた ていじ (翻訳)
出版社 / 著者からの内容紹介
ねずみをさがして冒険にでた、こねこの出会うさまざまなできごとを、簡潔で、テンポの早い語り口でユーモラスに物語ります。幼児のためのお話としてすでに古典の地位を獲得した作品。
わたしは、この本を読んだことはありませんが、確かに古典の域の本です。
携帯カメラで撮影したので「カシャッ!」と音がして、邪魔になってしまいました。
昨日、珍しくきらちゃんが本を夢中になって読んでいました。
今年から朝読書が始まって、少しずつ本が読めるようになったようです。
「明日1年生の読み聞かせよ」と言うと「なんで1年生だけなん」と不満そうでした。
そのうち二年生にも読み聞かせができるといいのだけれど・・・。
泣きました。
笑いました。
そして、また、泣きました。
きらちゃんの虫歯の治療中、目の前にあった『きょうの猫村さん1』に何気なく手を伸ばしました。
一気に読みました。
泣きました。
笑いました。
待合室で変な人になっていました。
でも、可笑しくてどうすることもできませんでした。
えっ・・・いいところで、つづくです。
『きょうの猫村さん2』を買いたくなりました。
本日の読み聞かせは、ターキーさんおすすめの菊池トヨばあちゃんの語りから『かっぱのすりばち』の絵本にしました。
3年生。
若松の高搭山にあるかっぱ地蔵の話から入りました。
子どもたちは、ほとんど高搭山に行ったことがありませんでした。
それでも、赤い若戸大橋は、よく知っていました。
かっぱのかんきちは、ずんむぐりを教えて、村の子どもらと仲良しです。
庄屋の息子のじんろくだけが上手に潜ることができません。
川で一人で練習していて、足を木の根にひっかけて死んでしまいます。
村人たちは、かんきちの仕業とかんきちを殺してしまいます。
村に疫病が流行り、子どもらが次々に病にかかります。
村人たちは、かっぱのかあちゃんにかっぱの妙薬作りを頼みます。
◇◇◇
最後に、かっぱのすりばちは、福島県塙町片貝区にあります・・・と説明すると、子どもたちは「本当にあるんだ!!」と瞳をキラキラと輝かせていました。
「近くに行くことがあったら、見てきてね」と話しました。
巻末には「かっぱのすりばちのうた」も楽譜付で載っています。
『骸骨ビルの庭 下』宮本輝著 講談社
内容(「BOOK」データベースより)
育ての親、阿部轍正は、子供たちの一人、桐田夏美への性的暴行の汚名を着たまま、苦悩のうちに死んだ。真相を求めて、八木沢は夏美の行方を追う。過去の謎が謎を呼び、秘密は深まる。一方、八木沢はビルにもう一度畑を甦らせようと一人耕し始める。そして、小さな命が蕾をつけるとき、骸骨ビルの本当の意味が明らかになる。自分は何のために、そして、誰のために、生きているのか?心の奥底から溢れ出す人間への讃歌。すべての生きとし生けるものへ贈る感動の長篇小説。
ゆるやかに・・・様々な人が語るその時の話から、真相が明らかになって行きます。
その真相と庭での畑仕事が重なって行きます。
「生きる」ということは「生かされている」という感謝のもとに存在していることがこころに沁みてきます。
最後は、少し物足りなかった・・・気もします。
それでも、被害者のふりした加害者の夏美が、花に包まれて暮らす夢(家の後ろに桜並木がある)が叶っているところに、これからの夏美の贖罪の可能性を信じたいと思いました。
久しぶりに新刊がでたので、予約して購入しました。
『骸骨ビルの庭 上』宮本輝著 講談社
内容(「BOOK」データベースより)
住人たちを立ち退かせるため、八木沢省三郎は管理人として骸骨ビルに着任する。そこは、戦後、二人の青年が子供たちを育てた場所だった。食料にも事欠き、庭で野菜を作りながら、彼らは命を賭して子供たちと生きた。成人してもなおビルに住み続けるかつての子供たちと、老いた育ての親、それぞれの人生の軌跡と断ち切れぬ絆が八木沢の心を動かす。すべての日本人が忘れられない記憶。現代人が失った純粋な生き方が、今、鮮やかに甦る。
こころに残った箇所は、国立大学を退官した中国古典文学の教授が中国に留学して勉強しなおそうと考えて(国交断絶中だったために)仕方なく若いころに読んだはずの、中国学の諸先輩の著書をむさぼり読み、これはという学者を訪ねて教えを乞うた。
その六年間で多くを学び、最も大きなものは、若者の将来に役立たない学問は死んだ学問だということだった・・・というところ。
そして、高校生が「人間は何のために生れて来たのか」と問うと育ての親は、即答かつ断言した答え。
自分が縁する人たちに歓びや幸福をもたらすために生れてきたのだ 、と。
昨夜、上巻を読み終えました。
今日から下巻に入ります。
輝さんの作品に出合ったのは、遥かむかしです。
1983年10月のテレビドラマからです。
原作本を探して読みました。
それから、輝さんの新刊が発売されると必ず初版本を買うようになりました。
はじめの頃は「死神」が背中にとりついている作品が多いように感じました。
『川三部作』は、読む気になれず、ずっと封印した作品でした。
数年前にようやく読みましたが、輝さんとの原点は、やはり『青が散る』だったように思います。
途中から、理解不能?意味不明?の作品が続いたように思います。
精神的な葛藤が繰り広げられていたように思います。
いつの頃からか、作品が円やかな優しいものに変わってきました。
そして、この作品・・・。
闇の世界の怖さを感じながらも、優しさと愛情が沁みている作品のように思います。
下巻の展開は、どこへ繋がっていくのでしょうか?
楽しみです。
先日、角田光代さんから受け取ったバトンをみなさんにバトンタッチします。
『さがしもの』新潮社文庫
九つの本に纏わる短編集です。
今、三つまで読みました。
最初の『旅する本』がわたしのハートを掴みました。
飲み会や映画の足しにするつもりで、古本屋さんに本を持ちこむと・・・
古本屋さんが「あんたこれ売っちゃうの?」と訊いてきた。
価値があるとも思えない翻訳小説だったので、気になりながらも売りに出した。
卒業旅行でネパールに行き、立ち寄った古本屋さんで、この本と再会し、再び読んだ。
今まで感じていたことと違う感じを受けた。
・・・そして発つときには、荷物になるからとまた手放した。
アイルランドでもまた、この本に出合う・・・そして、本を読み、違う感じを抱き、再び次回を期待して手放す。
この本は・・・あなたにとって!!何だと思いますか?
わたしにとって、この本は、着かず離れずの親友のような気がします。
どこかにいてくれるだけでいい!!束縛しない、そして楽しい時間を共有できるそんな親友です。
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