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四季織々〜景望綴

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三十光年の星たち

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三十光年の星たち

『三十光年の星たち 上』 宮本 輝・著 毎日新聞社

人生を変える奇跡の旅へ
「きみの人生は終わったも同然」
謎の言葉をかける老人と、青年は旅に出る。
京都の小路から、はるか宇宙の時間を宿す深遠な生の森へ。

京都に住む三十歳の坪木仁志は、職を失い、恋人に捨てられ、明日の生活もままならない。親に勘当され、金貸しの佐伯平蔵から借りた八十万円の借金を返せるあてもない。そんな坪木に佐伯はある提案をする。それは、借金返済の代わりに坪木を車の運転手として雇い、返済の滞る人びとのもとへ「取り立て」に出かけるというものだった…。

『三十光年の星たち 下』

試練のとき
歳月の豊穣
「三十年間を、きみはただまっしぐらに歩き通せるか」
ひと筋の光を求め、いくつもの人生が織りなす挫折と輝きの物語。
世代を超えて響き合う魂。

佐伯平蔵から金貸し事業の後継者に指名された仁志。悪戦苦闘の日々を過ごす中、仁志が経営を託された「ツッキッコ」の開店日が近づき…。

三十年という歳月は、ひとりの人間に、じつにさまざまな誘惑と労苦を与え続けるのだ。
だからこそ、三十年前、ある人は私の作家としてのこれからの決意をどう信じろというのか、三十年後の姿を見せろ、と言ってくれたのだ。
その言葉は、以来、かたときも私の心から消えたことはなかった。(著者あとがきより)

輝さんの初版本を買うようになって、何十年が過ぎたことでしょう。
ほとんどの小説は読みました。
今回の作品も確かに面白かったです。
★4つというところでしょうか。

最近の輝さんの作品を読んで思うのは、そこに「仏さま」がいらっしゃるということ。
様々な事が起こるのですが、必ず救いがあるのです。
神さまではなく、仏さまです。

この作品は、あまりに上手く行き過ぎて、疑問に感じることがあります。
世の中、そんなに甘くないです。
今回も駄目人間の主人公が出逢いによって、大きく成長します。
でも、その成長の仕方に甘さがあるように感じました。
棚から牡丹餅的です。

毎日新聞に掲載されていましたが、本になるのを待っていました。
連載で読むのは苦手です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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Toshiaki Nomura
Toshiaki Nomuraさんからコメント
投稿日 2011-04-24 12:23

このての小説は今はほとんど読む機会がないですが、
作者の思想的なもの色濃く反映されてるようですね。

小説というのは支持道をうまくたどらせる要素があって、
そこにちょっと現実的でない部分が出るんですかね・・・。
物語というのはそこを指してるように思います・・・。

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2011-04-25 20:20

一人の作家さんをずっと読み続けていると、その方が今一番興味を持っているものを垣間見ることができます。
そして、人生の変遷も一緒に感じます。
輝さんは、しあわせをいつも描いている気がします。

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dote
doteさんからコメント
投稿日 2011-04-24 17:08

世の中、棚から牡丹餅なんて言うのは有りそうで有りません
世の中そんなに甘くないです

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2011-04-25 20:21

棚を見上げて、人生が終了していた・・・それが世の中ですね。

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