◆「平安の配彩美春夏秋冬 かさねいろ」
長崎巌/監修 ピエブックス
真っ赤な紅葉に秋を感じ、純白の雪をもって冬を象徴させる日本人は、古来より四季の移り変わりを、身の回りの色彩の微妙な変化に感じとってきました。
「重色目〜かさねいろめ」と呼ばれる配色方法は、袷わせ仕立てされた衣服の表地と裏地の配色です。
四季の変化に伴って刻々移り変わってゆく色彩を、人々にとって最も身近な衣服に反映させて、己が身を美しく飾るというアイデアであり、自然の美を洗練された形で身に纏うという高度な美意識でもあります。
〜はじめにより抜粋
◆「色の名前」
近江 源太郎/監修 角川書店
身の回りのさまざまな事物のなかで、
人間はどのようなところに眼をつけて、色名をつくり出してきたのか?
また、外国の色名もある程度取り上げましたが、
これによって、肌や眼の色は異なっても、
案外共通の発想で色名が誕生していることに気づかれるでしょう。
逆に、たとえばリンゴから日本人は赤を、英語では緑を想起するように、
文化が違えば色名形成の過程が異なる点も知られるでしょう。
地球の自然の多彩さ、人びとが色によせた想い、
そして人類が蓄積してきた文化の豊かさを感じ取っていただきたいと思います。
〜はじめにより抜粋
・・・自然の色を見つけた時に「この色は何色?」とよく思います。
赤には、赤のたくさんの色目があり、青には、青のたくさんの色目があります。
「どの色なのでしょう?」と度々考えます。
知らずに過ごすこともできますが、その小さなことに関心を寄せるこころも、時には大切なことだと思います。
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投稿日 2008-11-08 13:07
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2008-11-09 00:15
ワオ!と言っているユーザー