ゴッホに恋する絵本。
10月
25日
いせひでこ:作 偕成社
この絵本は私の中のゴッホとテオのものがたりだ。
1990年以来ずっと、オランダ、ベルギー、フランスと、ゴッホの足跡をたどる旅をつづけてきた。光と影を追いながら、どれほど生と死について考えさせられてきたことだろう。エッセイ『ふたりのゴッホ』、絵本『絵描き』、妹と共訳した伝記『テオもうひとりのゴッホ』をへて、どうしても描きたかった兄と弟のものがたり。兄の死後、テオがオランダの母に宛てた手紙の中のことば「にいさんは、ぼくだけのにいさんだったのです!」がこの絵本を製作するあいだ心をはなれることがなかった。〜作者あとがきより
高校生の頃、ゴッホに恋をしていました。
その頃毎日持ち歩いていたのが『ゴッホの旅』でした。
生まれた時に自分の名と同じ名が墓碑に刻まれていたゴッホ(ゴッホより1年前の同じ日に生れ、生後数週間で死んだ兄の墓)の死との闘いが始まります。
牧師館に生れ、父の後を継ぐ夢を叶えようとするのに純粋過ぎるが故に理解されない日々。そして、魂に導かれて画家へと・・・けれども苦闘の日々は続きます。
傷付き死に引き摺られていくゴッホをその頃のわたしは「ゴッホを理解してあげられるのはわたしだけ」と一途に想っていました(ゴッホは遥か昔に死んでいるのですが・・・)
そして、今年になって友人がこの絵本を紹介してくれました。
わたしの中のゴッホとは、少し違いますが、この絵本の中には、しっかりとゴッホが描かれています。
そう、ゴッホとテオは、兄弟愛というよりも最強の愛で繋がっていたのだと思います。
投稿日 2008-10-25 14:21
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2008-10-26 02:46
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投稿日 2008-10-26 08:59
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投稿日 2008-10-26 18:44
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