久しぶりの小説、「国宝」(吉田修一)読みました。極道と梨園、生い立ちの違う二人の若者が壮絶な芸の道をどう生きたかを描いた物語を一気に読ませてもらいました。歌舞伎の世界など理解できない自分ですがすべてを犠牲にしてでも見たい世界を追い求める二人の姿に引き込まれていきます。映画化の話もあり楽しみです。
必ずしも今は会社員の目標が管理職ではない時代、そのチャンスがあってもなりたくないという若手社員が増えているようです。様々な価値観がある中で課長や部長の仕事に就くことよりもっと大事なものがあるのでは。ただ現在の企業、そして私たちマネージャーがその役職を魅力あるものにしていないのではないでしょうか。それぞれが存在意義を明確に示して将来の目標を共有していくことが必要だと感じています。
映画「ほかげ」を終戦記念日に観てきました。行ってきたのは大阪のミニシアターで年配の方が多い印象でした。終戦直後、趣里演じる居酒屋に住む女性と森山未來演じる復員兵がある少年との交流を通してわずかな光を見出そうとする物語です。この日も暑い日でしたが塚本晋也監督の反戦メッセージが深く響く映画でした。
話題の新書を1冊読みました。情報と読書の違いは知識のノイズ性にある、読書から得られる知識には偶発性が含まれます。それを受け入れることが私たちが働く中で本を読む一歩につながります。自分から遠く離れた文脈に触れることが読書であるが今の私たちはその余裕がないのかもしれません。今の働く人たちにはノイズを探すことも大切なのかな。電車の中で本を開いている人がめっきり減りました…。