母が、こうやって皆さんに支えられていると思うと、「人生、投げ出さないで生きていられるね。いいね。温かくて寂しくないね」という気持ちになります。 誰もが若くて輝いていた時代がありました。毎日、介護現場で接していると、両親や、ご自分の「命のゆくえ」を考えることも多いことでしょう。 私達家族も、母も「今日という現実」を生きるための支えになっていただいていることを深く感謝しています。
先日、主治医の先生と診察室で面談がありました。 廊下に写真が飾っているのを見てびっくりしました。 それらは、何気ない瞬間を鮮やかに切り取った感動的な写真だったからです。 若いということもすばらしいでしょうが、「じょうずに老いて行く」というのも大切なことでしょう。 アンチエイジングとかいって、老いは「醜い」「絶対的に避けたい」という傾向がありますが、ファインダーから見えたその瞬間は、人生の年輪が刻まれていてすばらしい「アート」になっていました。