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ボンビーでもしあわせのカタチはあります

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老いる自分を許すということ

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6畳の寝室に、1畳の事務所(?... 6畳の寝室に、1畳の事務所(?!)を加えて好きなことをやります。 珈琲タイムが何よりの楽しみ。... 珈琲タイムが何よりの楽しみ。  老親の住む殺風景な施設を、オ...  老親の住む殺風景な施設を、オール「ニトリ」で

プロデュースしてみました。

「隔離・収容」のイメージを変えてみました。


このサ高住の家賃は4万円。
クマさんの周りを「ちょこっと変... クマさんの周りを「ちょこっと変化」させて、四季を楽しみます。
立秋を過ぎても、陽ざしはまだ夏の色をしています。
 
それでも朝夕の風の中には、ほんのわずかに涼しさが混じり、庭の影が長くなった気がします。
 
母がお世話になっている介護施設へ向かう道では、畦道の稲が風に揺れています。空には入道雲と秋雲が同居しています。
 
施設に着くと、涼やかな風が廊下を抜けていきます。
 
母はよく言う。「食事は、一品一品がおいしいのよ。職員さんが、よく気が付いて換気や身の回りの世話をしてくれるの」
 
その言葉を聞くたび、日々の暮らしを支えてくれる人々の存在が、どれほど大きな安心を与えてくれているかを思います。
 
慌ただしい現場であろうに、細やかな心配りを欠かさない――その姿勢に、深い感謝を抱かずにはいられません。
 
私が仕事を離れてから、何年だろう。しょぼい年金暮らしを楽しんでいます。再雇用の話もいただいたが、静かな田舎暮らしを選びました。
 
畑ではナスが濃い紫に輝き、ゴーヤの葉陰でセミが最後の声を振り絞っていま。
 
月に2回スタジオでのドラム練習
 
週に5回のスイミングに時間を使う日々は、ささやかな幸せをもたらします。
 
けれど、ときおり胸の奥にぽっかりと空白が広がるのです。
 
現役時代の「使命感」や「責任感」が、そこにないからでしょう。
 
介護の現場で働く方々も、きっと日々の激務に追われている。疲れは深く、報われぬこともあるでしょう。

それでも振り返れば、その慌ただしさこそが「生きてきた実感」となり、後の自分を支える温もりになるのだと思います。
 
私はもう、仕事の現場にはいない。東京・横浜に10年、ドイツに3年、点々と転勤。疲れました。
 
思い切って「田舎暮らし」を始め、野菜作りも6年目にはいりました。
 
自分では「燃え尽き症候群」とうそぶいて、再任用ではなく、「ボンビー父さん」を選びました。
 
だからこそ、老いる自分を責めずに、「まあ、これでいい」と許してあげたい。
 
足りないものは足りないまま、今日できることをして、また明日を迎える。
 
夕暮れ、送り火の煙が空に溶け、盆とんぼが川面をかすめて飛んでいきます。
 
静かで軽やかな歩みを、これからも続けていきたい。
 

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