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投稿日 2025-04-19 00:00
アリゾナタウンがゆく!
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Arizona Town
1980年代後半〜2000年代を中心に多くの作品を世に出した、児童文学作家であり翻訳家でもある、まだらめ三保さん。現在、アリゾナ州のスコッツデールにお住まいであることを知り、アリゾナタウンでお話を伺うことに。4月には自身初の詩集『もくようびがにげだした』を上梓し、今なお変わらず執筆活動を続けていらっ...
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投稿日 2025-04-07 02:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
膝、腰、腹、胸、背中、肩、肘、頭 これだけのプロテクターをして 準備に時間をかけエンジンが回る バイクは転ぶのが前提で走るのである 若い頃はヘルメット着用も規制がなかったが 思い出すと怖い話だ 走り方はずいぶんと変わった 信号が青になるとアクセルを強く捻り マフラーからの爆音に快感を得ていたが 今は...
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投稿日 2025-03-09 23:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
時間に追われているのに 気持ちが目的地から遠ざかってしまうのは 今、がんばりたくないからだ がんばらなくちゃ、ということは ぜんぜん楽しくないから だからってずっと逃げてはいられない 俺、大人だろ 説得力のない理由だが自分の尻を叩く その目的地へ行くのに どうやったら楽しめるのだろうか ...
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投稿日 2025-02-12 09:50
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
四十年ぶりの教習所 大型二輪に跨っている 車体の大きさに乗っているのではなく こいつに乗らされている 中型二輪の時には あれだけ自信があった一本橋 そこからほぼ落ちたことはなかった 今となってはバランスを崩し ガクンという衝撃に気持ちが落ち込んだ 幅三十センチ、長さ十五メートル 十秒以上で通...
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投稿日 2025-01-13 02:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
四角い甲羅から頭だけ出し 南国の亀の気持ちずいぶん疲れた心身がそれでいいと頷きぬくぬく眠る 目が覚めたのなら お茶ときどきお餅みかん 怠惰を頬張りお腹ぽっこん 洗濯、食器、ホコリの山 チラリと気になることはあるが いいんですいいんです 寝られるほど疲れ食べられるほどストレスがあり 冬の...
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投稿日 2024-12-17 19:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
こう言うと でも何とかと 言われる 聞きたくない その話 早く終われと その顔の パーツを楽しむ 聞いているのかと 耳を摘まれ 僕の話はすでに 盗まれ 君は天才 僕は阿呆に いつもの構図 その友だちは 必要ないとなる そんなこんなで さよならは ...
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投稿日 2024-11-19 07:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
白い靴を白く履くと 心地よい景色が色づき 振り子のように落ちる萌ゆる葉目に入る模様は心を弾ませる 空の青さと靴の青いライン 繋がる上と下は平らになっていつもと違う二センチ浮く地面 葉を壊さなぬよう歩けている 靴紐に絡んだ秋とともに どこまでも歩ける気がすれば 誰に感謝すればいいのだろうと...
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投稿日 2024-10-23 19:39
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
枯葉と枯葉を擦り合わせ 乾いた空気にくるくると回りながら その匂いは君の嗅覚に間違いなく アートなセンチメンタルとして 今年もキャッチされました 心地よいネガティブは微妙な雰囲気で なんだか柔らかで温かいモノに 包まれながらも見えています しゅんしゅんしゅんと 鳴いているのが聞こえてきます ...
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投稿日 2024-09-23 02:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
らしくの始まりは風に吹かれても風を感じず水面に手を入れても感覚がなくそこにいたことも何かをしたことも何も無いところで僕に起こる らしく自体が僕自身にはなく誰かに見える点線で枠が描かれその型取について聞かされ僕は誰かと比べられてしまう双方の現実は重なることを知らない らしくの僕はあなたにあって...
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投稿日 2024-08-29 10:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
日に暖められたベンチに座り 娘から自分には似合わないからと 5000円で買わされたヘッドフォン ボリュームを真ん中より2つ上げ イギリスのルーズなロックを流している 自転車で風を切る学生 「イケてないおじさん」 ボールを蹴り通り過ぎる若者 「おっさんの足が邪魔だな」 犬を散歩する夫婦 「...