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「仕事をするとき、いつでも日本のために、そして誰かのためになれるように心掛けている」と言ったら、デザイナーさんから笑われてしまいました。 本当、理想論ですよね。分かっています…でも、いつもいつも私の心の中にはその思いがあるのです。原稿を書くときや何かを編集するときも「これを読む人がひと時でも日常の疲れを忘れて楽しんでほしい」と思いますし、日本企業のお手伝いをするときは、全米で大ヒットして日本を潤してほしいと思います。 このような気持ちが強くなったのは、何より以前取材させていただいた台湾のおじいちゃん、おばあちゃんの影響でしょう。日本の植民地時代に教育を受けた「日本語族」と呼ばれるおじいち...
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「女というものはうるさすぎても駄目、嫉妬深くてもダメ…」などと、男3人が集まって話す内容は現代のそれとさほど変わりありませんね。源氏物語が1008年頃に書かれたものだと理解していても、夢中になって読み進めていると、まるで昨日、周囲で起こっていたことのようにも感じます。何しろ現代の私たちと同じように喜びや悲しみを感じ、恋愛をしながら生きている平安貴族の人々の様子が臨場感いっぱいに描かれているのですから…。あまりにも生き生きとした感情描写に、この物語が描かれた時代のどこかできっと私自身の先祖も笑ったり怒ったりしながら生きていたに違いないと、時代を超えたつながりすら感じられるのでした。 源氏物語に...
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Ruコミュニケーションズ有限会社より残暑お見舞い申し上げます。 今年の8月はここ2年で初めてゆっくりできる月の「はず」でしたが、なんのなんの。うれしい悲鳴ですね。ありがたいです。 よって周囲が続々と日本へ帰り、戻りを繰り返している中、たった一人だけ、どこにも行かない人になっています。10年に1度しか日本に帰らない力業を発揮しているので、さすがに時々、「故郷は遠きにありて思うもの」を超えて、望郷じょんがらでも歌いたい気分になります。 しかし夏の夜は心地よいですね。昼とは打って変わって涼しい空気になり、美しい虫の音が聞こえてきます。枕元からも…。 え!? そうなんです。昨年から家の中でピョンピョン...
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1回目の結婚のとき、私はマリッジカウンセリングに通っていた。あのカウンセリングがなかったら、今の暮らしはなかっただろう。そう、変な話だが、マリッジカウンセリングのお蔭で私は「幸運にも」離婚したのだった。もちろん通い始めたのは、夫婦仲を改善するためだった。一生添い遂げるために、嫌がる夫を連れて、私は...
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自らが養子であると名乗る人物に初めて出会ったのは、90年代の韓国でだった。通っていた大学のクラスメートのうち、2人のアメリカ人が全くのアジア人の容姿で、彼らはそれぞれ「韓国で生まれ、アメリカ人に養子にもらわれた」「中国で生まれ、アメリカで養子にもらわれた」と語った。当時の私は何だかとてつもなくアンタッチャブルな事実を告白されたような気がして、慌てて話題を変えたのを覚えている。2人の底抜けに明るい性格が不思議な違和感として今も残っているのは、私の浅はかな先入観のせいに他ならない。 その後、アメリカ人と結婚し、アメリカ人に囲まれる生活をして、「私は養子」という人がアメリカにとても多いことに気が付...
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お仕事の中には、心からそのお客様を応援したい気持ちで、夢中になってついついがんばり過ぎてしまうものがありますよね。 Ruコミュニケーションズ有限会社は、そのような本気で応援したいと思えるお仕事だけをお受けするようにしています。決しておごった気持ちではなく、そもそもキャパが狭いというのもあり、心から応援したいお客様のお仕事をお受けしているだけで、いっぱいいっぱいになってしまうのです。それにやはりクリエーティブ分野ですから、大好きになって本気の能力を出し尽くしたい…。たくさん受けすぎて、大好きなお客様への愛情が薄まるのも嫌ですね。 信心深いクリスチャンのラズさんは、私にとってまさに「応援したい!」...
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恐怖のロシアン美女につつかれるように店を出た私は、凹んだ気持ちを奮い立たせ、次なるロシアンケーキ屋さんに向けて再び舵をとりました(←車ですけどね)。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこれより前のお話が知りたい方は以下をご覧ください☆1話 http://ameblo.jp/ruinomata/entry-12280069377.html2話 http://ameblo.jp/ruinomata/entry-12283036295.html3話 http://ameblo.jp/ruinomata/entry-12290141815.htmlーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
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私の大先輩のライターのTさんは「外国文学は読まない!」んだそうです。その理由は「どうもあの違和感ある日本語がダメ。物語に入れない」。 何となく分かる気がします。翻訳に携わる者なら誰でも持つジレンマですが、英語原文へのリスペクトか、それとも自然な日本語に意訳するか。 しかし単語をちょいちょいと変えるだけでは自然な日本語文にはなりません。なぜなら英語と日本語では文の構造自体が違っているからです。もっと言えば、構造が違っているのはその背景にある文化が違っているからです。 例えば英語を翻訳しているとよく出てくるのが、形容部分がやたらに長い文章です。英語は文の構成上、何を主題としているかが最初に出てきま...
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先月のブログで、美し過ぎるロシアのケーキについて書きました。http://jp.bloguru.com/RuCommunications/299889/2017-06-02 日々、インスタグラムで眺めているうちに、その美し過ぎるロシアのケーキをどうしても食べてみたくなったとも書きました。それで根性でロサンゼルスにあるロシアのケーキ店を検索しまくり、あの素敵なケーキがありそうな店を見つけたとも書きました。http://jp.bloguru.com/RuCommunications/300549/2017-06-12そして、やっと!先週、行ってきたのです。グレンデールにあるロシアンケーキ店「Kar...
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ユーチューブでニュースを見ていたら、出資法違反の疑いで逮捕された山辺節子容疑者(62)が映っていた。テレビでは詐欺事件そのものよりも、むしろ24歳もサバを読んでいたことや、その「若作りファッション」が話題を集めているようだ。 私自身は、詐欺行為は許せないことだが、若作りについては他人がくちばしを入...