-
投稿日 2012-04-11 20:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
2008年4月に刊行された『ブルーベリー』を、改題・加筆されて文庫化されています。 1981年3月、岡山から東京の大学(早稲田)の合格発表を彼女と見に来ていた僕の話から始まる、12篇の短篇で構成されています。 著者自身の青春の足跡であり、せつないノスタルジーがにじみ出た小作品集です。 歳を重ねるとと...
-
投稿日 2012-04-09 20:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
副題に「天命探偵 真田省吾2」と付いていて、文庫本としては 『タイム・ラッシュ』 に次ぐシリーズ2冊目です。 元刑事の<山縣>所長が主催する探偵事務所<ファミリー調査サービス>のスタッフとして、施設育ちの<真田省吾>、予知能力を持った<志乃>、男勝りの<公香>が中心メンバーとして活躍します。 銃器密...
-
投稿日 2012-04-07 19:37
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
本書には、5篇の短篇が納められています。 初めて読む著者の作品ですが、米澤流暗黒ミステリーの真髄を感じ取ることができました。 どの短篇も上流社会と言いますか、資産家の家庭や家族を中心に構成された物語で、残酷なまでのサスペンスを楽しむことができます。 特に物語の最後の一行がどれも秀逸で、この一行を書く...
-
投稿日 2012-04-06 20:19
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
非常に淡々と描かれた文章に少し戸惑いながらも、最後まで読ませる力量は、著者ならではでしょう。 東京近郊の地方都市「汐灘」という架空の街を舞台に、人間ドラマが厚く展開してゆきます。 汐灘の海岸で、幼女殺害未遂事件が発生、事件直後に20年前に同様の犯行で逮捕され自供し、12年の刑を勤め出所していた<庄司...
-
投稿日 2012-04-03 20:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<シリーズ疫病神>と副題が付いていますが、『疫病神』(新潮文庫化)・『国境』・『暗礁』に次いで4作品目が、この『螻蛄(けら)』(平成24年2月1日刊行)です。 エンターティナメントという言葉がありますが、まさにこの作品の為にあるようにと思えるほど、娯楽性に富んだ面白い小説です。 自称建設コンサルタン...
-
投稿日 2012-04-03 19:00
日々是勉学
by
らっち
3月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2725ページナイス数:24ナイス3秒WEBの解説を読んで、意味が分かった。意味が分からずとも楽しめた。パワーオブテンを思い出した。読了日:03月31日 著者:マルク=アントワーヌ・マチュー自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)下巻を...
-
投稿日 2012-03-31 20:03
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
1996(平成8)年、『蛇を踏む』で第115回芥川賞を受賞され、それ以後も各種の作品賞を受賞されています。 芥川賞作品を読んで以来の、川上弘美さんの作品です。 堅い「刑事物」が続きましたので、恋愛小説で気分転換してみました。 恋愛小説ですが、恋焦がれるという若い男女が織りなすたぐいではありません。 ...
-
投稿日 2012-03-29 20:39
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
今年の読書(41) 『警官魂:激震篇』 に続く後半です。 誘拐された本部長宅に戻った三島は、本部長の捜査方針を暴露することにより、犯人側との接触を保ちますが、本部長の命令に逆らえない県警の同僚たちに邪魔されて、思い通りに誘拐された娘を救出することがでません。 一度誘拐犯たちと立ち向かいますが、同僚の...
-
投稿日 2012-03-28 22:08
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
女料理人<澪>を主人公とする<みをつくし料理帖>シリーズも、前作の 『心星ひとつ』 に次いで7巻目になりました。 前作では、秘かに心を寄せている御膳奉行<小松原(=小野寺数馬)>との縁談の手順がまとまりかけていたのですが、料理の世界を捨てきれない<澪>は、読者の予想通り(小野寺)との縁談を断ってしま...
-
投稿日 2012-03-28 11:38
季節の匂い
by
紫
最近、忙しくて、全く本を読む気にならない心境です。 その時に、大好きなシリーズの第四弾が出ているのに気が付きました。 2009年11月に第三弾の『木練柿』 を読んで以来、2年以上が過ぎました。 待ちに待った新作です。 寝る間も惜しんで、忙しいながらも、三日かけて読みました。 やっぱり、面白い!! 『...