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昨年は医療費に泣いた1年だった。そろそろ乳がん検診にでも、と病院に出掛けたのが運の尽き(?)。触診で怪しいと言われ、マンモグラフィーに回され、さらには超音波検査へ。それでもはっきりしないということで針生体検査に回され、結果は無事陰性だったが、自宅には計4500ドル(約52万円)にも上る「手出し」の請求書が届いた。優しい友人に「52万円で命を買ったと思って」と慰められた―確かに命あっての物種です、ハイ―が、52万円はイタイ! そうこうしているうちに夫が歯科医院へ出かけた。そこでまたもや検査や治療が必要となり、あれよあれよという間に請求額が9000ドル(約104万円)に! 大した病気にもなってな...
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ロサンゼルスの出版社で上司だった毅さんという方がいらっしゃいます。以前、リクルート社に勤めていらっしゃったときは、トップセールスマンだったそうです。 営業と言えば、口八丁で調子の良いことを言える人がたくさん商品を売れるような気がします。でも毅さんが心掛けていたのは、「言葉と心を同じにする」ということでした。 そんな毅さんだから、広告を買おうというお客さんがたくさんいたのでしょう。毅さんの大切にしている心掛けは、そのまま私の大切な言葉になりました。 言葉と心を同じにしたとき、心はあまりにも安らかです。どこかで自分が自分を見ているからでしょう。誠実な人を見たときに救われるように、自分が自分に救われ...
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アメリカに住み始めて、日本のようなおいしいお菓子に出会えずに寂しい思いをしていませんか。今回は個人的好み全開ですが、「もうこれなしでは生きられない」というほどに私を魅了した「スーパー(マーケット)お菓子」をご紹介します。まずはスーパー「トレーダージョーズ」のオリジナル「Laceys Cookies」 $3.99www.traderjoes.com打ち合わせ先で、「うちのTさん(日本人女性)のお薦めなんです」と差し出されたあの日から、はい、何十箱も買いましたよお! チョコレートとマカダミアナッツのカリカリと香ばしいこのクッキー。騙されたと思って一回買ってみてください。アメリカ暮らしが楽しくなりま...
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先月号で、アメリカの子育て環境について少し触れた。子どもを預ける保育費は非常に高く、例えばロサンゼルスエリアでは1カ月平均1192ドル(約12万円)(※1)。おりしも息子を出産したばかりの義理の娘(アメリカ人)は「うちのエリアは1カ月1600ドル(約17万円)よ」と驚愕の金額をさらりと言いつつ、職場復帰もすぐにする予定と言う。お金は働くことで取り戻せるが、キャリアの空洞を取り戻すのは難しい、そんな考えが根底にある。 アメリカにおいて、子持ちの共働き夫婦を支えている最大の „功労者〝 は「フレックスタイム制」だ。現在、企業のフレックスタイム制導入率は80%(日本は49%)(※2)で、子どもの送...
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ついつい肩入れし過ぎてしまうお客様がいらっしゃいます。 例えば、日本からアメリカに進出された青汁の会社、キューサイさん。日本時代からの長いお付き合いのお客様ですが、そのぶれない誠実さはアメリカにおいても変わらず。 安心できるものを届けたい一心で、土から検査して無農薬のケール畑を作るのはもちろん、風で飛んでくる農薬も防ごうと近隣の農家を訪ねて農薬を使わないようお願いするなど、見えない部分のストーリーがたくさんある会社です。 そんな努力が実り、キューサイさんの青汁「fujiKale」は、厳しいアメリカと日本の”ダブル無農薬認定”を獲得。ダブル認定の青汁は、私の知る限りではfujiKaleしかありま...
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Q: 一生をともにする大切な人に贈る(or 贈られる)ダイヤモンドのエンゲージリング、あなたなら次のどちらを選びますか。 a) 小ぶりでもいいので質の良いものb) 質は気にしないので、大ぶりのもの Q: 今日は母の誕生日なので花束を贈ろうと思います。あなたなら次のどちらを選びますか。a) 花は八部咲きで、母の家で長く咲き続けるものb) 母の家ですぐに枯れてもいいから、今、全開のもの 多分、ほとんどの方が、どちらもaを選ばれたのではないでしょうか。 まずエンゲージリングについて。これはロサンゼルスの老舗宝石店「Anshindo」さんを取材したときに教えていただいたことですが、日本人は「大きさより...
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イベントをする際、SNSで効果的に拡散させるための必須アイテムと言えば「レッドカーペット的撮影ブース」です。商品のマーケティングに限らず、アメリカでは結婚式場などにもよく設置されています。 写真1は実際に結婚式場に設けられていたブースです。背後のロールスクリーンには新郎新婦の名前と日時が印刷されています(原本が見つからず、携帯で撮った写真しかありませんでした…)。このマーケティングで必要なのは、1)ロールスクリーンのウォール(商品名やキャッチコピーを印刷)2)カメラマン(顔を美しく撮れる方ーーでないとSNSに載らない!) さらに、拡散度を高めるために、その商品に由来したお茶目な小道具を用意する...
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Ruコミュニケーションでお受けしている業務のひとつに「広告や出版物専門の英日翻訳」というのがあります。なぜ広告や出版物専門なのかというと、翻訳を正しく終えた後、その文を美しく分かりやすい日本語に仕上げるのを得意としているからです。 そのため、翻訳担当者が翻訳を終えると、原稿はバイリンガルチェックに回り、最後に編集デスクが徹底的に「洗練化」を行います。ここで日本の新聞表記に沿った表記統一も施されます。 例えば、上の写真は世界的なラグジュアリーホテル「ザ・リッツカールトン ロサンゼルス」のウェブサイトに載っている日本語文です。翻訳は正しくされているはずですが、なんだかアヤシイ香りが漂います。試しに...
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ひとつ前のブログでアメリカでのサンプリングツールの例をご紹介しましたが、縦が22cmというちょっと大きめのものだったので、コンパクトなサイズのお薦め例もご紹介しておきます。上の写真1は美容液のサンプルツールです。手の平に収まるサイズで、扉にキャッチコピー、中面を開くとそこに詳しい説明、そしてサンプル...
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昨日はアメリカでサンプリングをされたい日系企業のお客様と打ち合わせでした。「アメリカではどんな感じのツールが好まれるのかしら」とお客様。 シャンプーや化粧品、サプリメントなどのサンプリングの場合は、上の「写真1」のようなPR素材を作られると良いかと思います。厚手のペラ1枚(ここでは横15cmx縦22cm)の商品紹介、そこにサンプルをくっつけます。この「厚手の」というのは高級感や雰囲気を出すための大切なポイントです。 ちょっと余談--この「写真1」の商品はヘアセラム(髪につけるエッセンス)なのですが、ネーミングがいいですね。「Big Sexy Hair(大きくてセクシーな髪)」。多くのアメリカ人...