米東海岸にはかつて「ラスベガスに次ぐカジノ都市」と謳われたアトランティックシティーがありますが、現在は見る影もなく衰退しています(人気ドラマ『Sex and the City』でキャリーたちが旅した時はとても華やかでしたね)。一方、ショーなど総合的なエンターテインメントに力を入れたラスベガスは発展を...
先々月号の「子育てと仕事の両立」の回で、「アメリカ人男性と結婚した日本人女性がまず驚くのは夫がまっすぐ帰ってくること」と書いた。そして「残業なし社会」が子育てを大いに支えている、と。すると、編集部のTさんから「どうやったら „残業なし〝 が可能になるのでしょう」という質問が来た。 確かに。やってもやっても終わらない仕事の山、残業しても足りない時間。そんな仕事現場で、皆が毎日定時に涼しげに帰れるというのは、どんなからくりがあるのか。 その答えは簡単。有無を言わせぬ最大の強制力―そう、法律だ。アメリカでは「サービス残業」は1時間でも違法である (※1)。2015年度には1万496件 (※2)が...