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現代詩の小箱 北野丘ワールド

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集落

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最後の列車が

去ったあと

ひとりの少女が

森の奥からあらわれる

レールの端を

たいまつで焼く



切断されていた青空は

緑で修復されるだろう

つつましやかな

鳥たちの祈りは

続けられることだろう



人間の痕跡は

そこここにあって

自然のなかで

いっそう痛ましい



あたかも

消えた魔法のように
#感情

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