希望を失い、反旗を翻した堕天使は、
幸せの象徴である
カエルのペンダントだけは手放せず、
まるで鎖のように自分の腕に巻きつける。
(ここは、とても暗くて寒いから……)
温もりも光も届かない。
だけど希望だけは失いたくないのだと、
祈りにも似た矛盾を胸に空を仰ぐ。
(このままでは終わらせない……)
このまま消えるわけにはいかないのだ。
蠍座の心臓に赤々と燃え盛るアンタレスのように、
闘志をたぎらせて誓う。
(必ず生き抜いてみせる……)
いつか必ず、表舞台に返り咲くその日までーー。
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