「美しさの向こう側にあるもの」
12月
5日
朝の光
コーヒーの湯気が ゆっくりと立ちのぼる
ひとしずくの静けさが
私の胸を、叩く
コーヒーの湯気が ゆっくりと立ちのぼる
ひとしずくの静けさが
私の胸を、叩く
風が通り過ぎる田の上に
ひかりと影が まだら模様を描いて
私は ただ それを見ているだけ
ひかりと影が まだら模様を描いて
私は ただ それを見ているだけ
ああ
この美しさが なぜこんなにも
せつないのだろう
この美しさが なぜこんなにも
せつないのだろう
茜空
誰かと見た はるか昔の空が
まぶたの裏に 滲んでゆく
誰かと見た はるか昔の空が
まぶたの裏に 滲んでゆく
「懐かしい」なんて
優しすぎて、苦しい
だってそれは――
もう戻らないと、知っているから
優しすぎて、苦しい
だってそれは――
もう戻らないと、知っているから
それでも
今日も私は
この窓辺で
美しさを、見送っている
今日も私は
この窓辺で
美しさを、見送っている











