〜私たち夫婦には生まれてこられなかった 5人のあかちゃんがお空にいる〜 そして、次の月に6回目の妊娠。 娘がお腹に宿った。 4度目の入院で初めてフラグミンではなく、 朝晩のヘパリン注射になる。 正直、フラグミンは窮屈だったので、 ヘパリンになり開放感があった。 外出も容易になったので思い切って、 朝のヘパリンを打って外出し、 病院へ戻るのは、 夜のヘパリンの時間という生活をずっと続けた。 暇を持て余して病院にいるより、精神的にとてもよかった。 今まで、赤ちゃんへの影響を心配し、 飲むのをためらっていた 精神安定剤 も 毎日飲む。 先のことより、 とにかく 今 を 大 切 に、 今 こ の 時 を 乗り切りたいと思っていた。 今 ま で と は 違 う 何 か をしたかった。 心拍を見たのは初めてだった。 それは、力 強 く 鼓 動 していた。 内診台の上で、しばらく涙ぐむ。 この台の上でこんな涙が流せるなんて・・・胸が熱くなった。 この子を絶対に失いたくない! お母さんも頑張るから、 赤ちゃん、 あなたもしっかりとお母さんのお腹につかまってるんだよ。 そう、語りかけた。 だんだん2頭身になり、人間らしい形になっていく。 へその緒が見えたり、動いたり・・・まだ少し怖いけど、 大嫌いだった内診の日が待ち遠しくもなる。 そして、迎えた無事退院の日、 今度は空っぽのお腹じゃなくて12週の赤ちゃんと一緒。 帰り道、すれ違う人たち皆に、聞いて! 私のお腹に赤ちゃんがいます! 元気に育ってます! そう言って歩きたい程、うれしかった。 自分が女性として、 欠陥品の様に思えてどんどん卑屈になって、 暗い顔で泣いてばかりだったあの頃、 ずっと側で支えてくれた主人にも 本当にありがとう。 夜中に、突然、絶望感が襲ってきて、 吐く程泣き続けてしまったことがあったけど、 あの時は、落ち着くまで、 ただ 抱 き し め て くれてありがとう。 Dr青木のコメント: ( この患者さんのこころの変化が、 あかちゃんに通じたのではないでしょうか。 私とスタッフでできることは、 それほど大きなものではありません。 今回、 患者さんとの相談の上で、 従来の身体的予防治療以外に、 心身のリセットを助ける目的で、 ステロイド療法と カウンセリング、 精神薬物療法を 追加して治療しました。 ) 私が経験した幾度かの悲しい出来事は、 きっと私の人生にとって意味のあることだったはず。 乗り越えなければならない試練だったと。 〜私たち夫婦には生まれてこられなかった 5人のあかちゃんがお空にいる〜 終わり。